【20年2月期】自転車のあさひ、業績好調で株価上昇 新型コロナが追い風になりうる理由

【20年2月期】自転車のあさひ、業績好調で株価上昇 新型コロナが追い風になりうる理由

街の自転車屋から東証一部に上場を果たした株式会社あさひ。「サイクルベースあさひ」を全国展開し、大規模事業者が多い自転車業界の中で異彩を放っています。世界同時株安の影響で急落した株価も、逆に新型コロナを追い風にするように急回復を見せています。財務諸表と決算報告書資料などを基に、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上も利益も順調に増加

あさひの2020年2月期決算は増収増益でした。売上高は前期比4.2%増の599億円、営業利益は同2.3%増の40億円となっています。

売上原価も前期比3.5%増の296億円に増えましたが、増収効果により売上総利益は同4.8%増の303億円、粗利率は同0.3pt増の50.6%に改善しています。

ただ、販売費及び一般管理費が前期比5.2%増の263億円と増収率を上回りました。委託倉庫の保管料や荷造運賃の値上げなど物流費が前期比13.5%増、70周年記念キャンペーンなど広告宣伝費が同12.9%増、新卒採用による従業員増加で同5.4%などとなっています。

この結果、営業利益率は同0.1pt減の6.7%と微減になりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比8.4%増の25億5900万円で過去最高益となりました。

なお、2021年1月期の通期業績予想は、売上高627億円(前期比4.8%)、営業利益43億6000万円(同8.8%)、経常利益44億1000万円(同3.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益28億7500万円(12.4%)と増収増益を見込んでいます。

セグメント分析:一般車は減少傾向、スポーツ車と電動自転車が成長

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企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。


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