リンナイの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1920年の創業以来、給湯機器や空調機器、厨房機器など、暮らしに密着した商品やサービスを提供している、リンナイ。国内のみならず、1967年には業界に先駆けて海外へ進出を果たし、現在アメリカ、中国、韓国、インドネシアなど、世界16カ国にグループ会社を有し、80を超える国々で製品を販売しています。こうした海外の売上比率は、全体の45％にも上っています。
2018年にはビジネス企画部を設立。多様化するエネルギー需要に伴い、ガスと電気を組み合わせたハイブリッド製品の開発にも着手するなど、「総合熱エネルギー機器メーカー」へと脱皮を図っています。
そんな同社にとって、2020年は創業100周年を迎える大きな節目の年。新たなブランドプロミス『Creating a healthier way of living』を掲げ、ブランディングの推進や事業領域の拡大に注力するなど、新生リンナイへシフトする改革を始動させています。
長い歴史を持つ同社の社風は、良くも悪くも保守的。口コミによると「コンプライアンスが徹底され、堅実な風土」「アットホームな雰囲気。温厚で協調性のある人が多い」といった回答が見られる一方で、「トップダウン型で年功序列」「体育会系色が濃く、仕事終わりの飲み会が多い」という声も散見され、若手社員にとっては窮屈に感じることもあるようです。ワークライフバランスについては総じて高評価。とりわけ「女性にやさしい会社」で、育休明けに職場復帰し、時短勤務で働いている女性社員も多くいるようです。ただし、こうした労働環境は部署や職種によって異なります。口コミサイトでは職種に注目してチェックする必要があります。
面接ではこうした社風に合致した人物であるかが見極められます。また、今回の募集は、新生リンナイに向けた事業戦略の主軸となる業務を担うIoT技術者と海外営業。やりがいは十分です。会社を挙げた『新しい挑戦』に対して、即戦力となる経験やスキルはもちろん、改革をけん引するリーダーとしての資質や気概が問われるでしょう。
■選考は何次まで？
同社コーポレートサイトに選考プロセスに関する記載はありませんが、口コミなどの情報を見るかぎり、採用ページのエントリーフォームから応募した後、書類選考を経て、2回程度の面接をおこなうのが一般的なようです。
募集職種は2020年4月現在、IoT開発者、海外営業の2職種となっています。採用ページに、それぞれの職種の職務内容や応募資格などが詳細に記されています。必ず目を通しておきましょう。
■面接内容の傾向は？
志望動機や「入社後なにをしたいか」といったオーソドックスな質問を中心に、業界や製品への理解度を知るための質問、なかには逆質問を求められた人もいるようです。
逆質問は、応募者の意欲やコミュニケーション能力などを確かめる意図があるようです。慌てることがないよう、あらかじめコーポレートサイトや本サイトを精読し、答えを準備しておきましょう。
面接は対話を重視し、話しやすい雰囲気で進められることが多いようです。本番はリラックスして臨み、熱意を持って自分の思いを伝えることが重要です。
リンナイの面接攻略法（面接対策）
■リンナイの『G-shift 2020』を理解した上で自己分析をする
中期経営計画の第5期にあたる2020年度は『G-shift 2020』と銘打ち、新生リンナイへシフトするために、3つの『G』を推し進めています。
また、グループの共通テーマを5つ上げ、ブランディングの推進（グローバルブランドとしての価値向上）、長期ロードマップの策定と共有（グローバルでの共同研究・開発）、事業領域の拡大（独自の製品・サービスを開発・提供）などを打ち出しています。
このように中期経営計画を見ても、リンナイは今まさに『新たな挑戦』をするフェーズに突入しています。今回の募集職種であるIoT技術者と海外営業が、この『新たな挑戦』の一翼を担う重要なポジションであることは間違いありません。
それらを自覚したうえで、これまでの経験やスキルがどのように活かされ、どんな活躍ができるかを具体的にアピールしましょう。
■「なぜリンナイに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれるのが「なぜリンナイなのか」という質問です。面接官はこの質問を通して、「入社への意欲」「社風への理解」「応募者のキャリアビジョンが会社の方向性に沿っているか」といった点を見極めようとしています。
以下のような競合他社についても研究し、「なぜリンナイなのか」を自分らしい言葉で伝えられるように準備しておきましょう。
また、前述の通り、創業100周年という大きな節目を迎えているリンナイ。中期経営計画はもちろん、ニュースリリースなどもこまめにチェックしておく必要があります。
- 株式会社ノーリツ
- 株式会社パロマ
- リンナイ精機株式会社
- 日本特殊陶業株式会社
リンナイの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業風土や職場環境、中期経営計画などを通して、リンナイが目指している方向性や、求める人材像が具体化してきたのではないでしょうか。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。しっかりとシミュレーションしながら面接対策をおこなってください。
[20代後半・女性／経営幹部] 【結果：二次面接で不採用】
[30代後半・男性／空調設備設計] 【結果：一次面接で不採用】
リンナイの採用面接に向けて
リンナイの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 新生リンナイへシフトする事業戦略の主軸となるポジションであることを自覚したうえで、どんな活躍ができるかをアピールする。
- 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜリンナイか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何？」という方はこちらの記事をお読みください。
