ユーシンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1926年創立、90年以上にわたり日本の自動車業界を支えてきたユーシン。創立時は、自動車部品の製造が主業務でしたが、、現在では産業機械部門、住宅機器部門も展開し、日本だけでなく米国、欧州、アジアに多くの拠点を持ち、グローバルサプライヤーとして存在感を高めています。2019年4月、ミネベアミツミ株式会社との株式公開買付による経営統合を完了し、完全子会社となりました。
長年、広島に本社を置く自動車会社マツダ株式会社との関係が深く、同社の広島工場の社内での位置づけは非常に高いようです。職場環境は、「年齢や性別に関係なく自由でフラットである」という口コミもあれば、「トップダウンの会社である」という口コミも見られます。エリアや部署により、その印象は異なるようです。
「信頼される人となり、信頼される企業となる。そして競争力のある企業となる」という経営理念の下で、日本の「モノづくり」精神を大事にし、技術力を開発力を武器に海外展開を広げている質実剛健な社風であると言えるでしょう。このような社風に合致する人材かどうかを、採用面接では見極められています。
■選考は何次まで?
書類選考を通過すると、Web検査を受検します。その後、一次面接、二次面接、内定という流れになります。一次面接では、応募部署の担当者(課長レベル)と部長、二次面接では役員面接となり、二次面接が最終面接となることが多いようです。選考期間は、1か月から3か月程度です。
現在、中途採用では、開発、設計、品質管理など幅広い分野で募集しています。開発分野では、自動車用ヒーターコントロール及びインパネスイッチの設計技術者、自動車用ドアラッチの設計技術者など、技術系では、金型技術者、生産技術者などが募集されており、特定分野の知見とスキルが求められます。これらの勤務地は広島と記載されています。また、先行開発分野として、自動車関連無線技術ソフトウェア設計技術者も募集されています。自動運転など新しい技術にも明るい方には、魅力的なポジションであると言えるでしょう。ほかにも、メキシコ工場での原価管理のポジションも募集されていますので、語学に自信がある方はぜひ挑戦してみましょう。
■面接内容の傾向は?
一次面接の面接官は、応募部署の担当者と部長です。一次面接では、面接官に職務経歴書や面接での回答に対して疑問に思ったことを、納得するまで追求し深掘りされます。圧迫面接であったという声も聞かれるため、覚悟が必要です。職務経歴書に沿って、自分のキャリアをあらためて見直し、自分のスキルや経験がどのように同社に活かせるのか、どう貢献できるのかを明確にしておきましょう。その過程の中で、面接官からどのような質問が来ても答えられるように、あらゆる質問を想定し回答を練っておくことをお勧めします。
複数回の転職がある方は、それぞれの転職理由について説得力のある理由を説明できるようにしておくことがとても重要です。転職理由に一貫性がないと、そこを追求され、「答えにくいような質問をズバズバとしてきて非礼だ」という印象を持った方もいます。創業90年以上ということもあり、古くからの日本企業の体質を持っているため、転職を嫌う傾向があるという声もあります。転職の理由にはプライベートな内容も多々ありますが、同社の面接官は配慮することなく深掘りしてくる可能性が高いと推測できます。回答に一貫性を持たせるよう準備をし、臆することなく胸を張って臨みましょう。
厳しい一次面接をクリアすれば、役員面接はそれほど厳しいものではないという声もありますが、気を抜かずに臨むことが大切です。
ユーシンの面接攻略法(面接対策)
■ユーシンの中期計画を理解した上で自己分析をする
ユーシンの面接を受ける前に、中期計画を理解しておきましょう。
同社は、2019年4月にミネベアミツミの子会社となりました。親会社であるミネベアミツミの2020年3月期第3四半期の決算によると、ユーシン事業は、売上高は315億円で対前年同期比1.8%の減少となりました。その主な要因は、中国、欧州市場の自動車市場の減速です。
通期の業績予想においても、中国の自動車市場の減速が今後も続くとされ、想定より悪い業績になると見込まれています。今は業績改善に向けすべきことをし、時期が来れば好調に転じるという予想となっています。
同社が合併前に策定した中期計画(2017~2021)では、「飛躍へのターンアラウンド」を経営方針の軸とし、5年後の営業利益を約2.4倍に増加させるとしました。日本品質、モノづくりの原点に立ち返り、人事、組織体制も見直し、各工場長も損益意識を持ち、体制を強化し風通しの良い組織を目指しています。
同社の事業の柱である自動車部品業界、農機・建機・工作機械業界、住宅業界において、同社の強みである世界中に豊富に拠点を持っている事を活かし、今後もミネベアミツミグループの一員として存在感を高めていくでしょう。
面接では、「信頼される人となり、信頼される企業となる。そして競争力のある企業となる」という経営理念の下で、日本の「モノづくり」精神を大事にし、技術力を開発力を武器に海外展開を広げている質実剛健な社風を意識した志望動機を述べることもアピールポイントとなります。「飛躍へのターンアラウンド」という経営方針を実現に向け貢献できる人材であると印象付けましょう。
■「なぜユーシンに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
ユーシンの面接では「なぜユーシンなのか?」という質問をされることがあります。この質問では「本当にやりたい仕事は何か」「当社の仕事内容とマッチしているか」「過去の経歴を活かせるか」を確かめると同時に、「当社について本当に理解しているか」を見極められています。同社の事業内容や戦略だけでなく、競合他社についても情報収集をして対策を練っておくと安心です。具体的には、下記のような企業について調べておくとよいでしょう。
- 日本精機株式会社
- 矢崎総業株式会社
- 古河電気工業株式会社
ユーシンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ユーシンが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。ユーシンの場合、同社の採用面接を受ける前には、中期計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして、面接の場では、「日本の『モノづくり』精神を大事にし、技術力を開発力を武器に海外展開を広げている質実剛健な会社」という社風を意識して、同社に貢献していける人材であると印象付けられるように様々なエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では、面接経験者が面接の場で実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え適確にこたえられるようにし、面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次を辞退】
[40代後半・男性/財務] 【結果:二次を辞退】
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:入社】
[20代前半・女性/経理] 【結果:二次を辞退】
ユーシンの採用面接に向けて
ユーシンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「信頼される人となり、信頼される企業となる。そして競争力のある企業となる」という経営理念の下で、日本の「モノづくり」精神を大事にし、技術力を開発力を武器に海外展開を広げている質実剛健な社風を理解し、それに合致した人材であることをアピールする。
- 中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜユーシンなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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