【20年2月期】トライステージ、黒字転換し増収増益予想 通販番組枠を企業に販売

【20年2月期】トライステージ、黒字転換し増収増益予想 通販番組枠を企業に販売

テレビ通販番組枠のダイレクトマーケティング企業への販売、番組制作支援などを行うトライステージ。20年2月期は黒字転換に成功しました。今後は赤字事業の黒字化などの課題はあるものの、新型コロナウイルスによる影響は限定的との見方で21年2月期は増収増益予想を掲げています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):黒字転換を果たし21年2月期は増収増益予想

トライステージの2020年2月期の決算は、売上高が前期比6.3%減の504億4000万円、営業利益が同22.5%減の6億2800万円で減収減益でした。営業利益率は同0.3pt減の1.2%に、やや悪化しています。

売上原価を前期比7.5%減の442億8800万円に抑えたため、売上総利益は同2.8%増の61億5200万円に増え、粗利率は同1.1pt増の12.2%に改善しています。販売費及び一般管理費は前期比6.8%増の55億2400万円でした。

なお、連結子会社メールカスタマーセンターにおいてクライアント1社の資金繰りが急速に悪化し売上債権に回収懸念が生じたため、販売費及び一般管理費に貸倒引当金繰入額として合計で2億5754万円を計上しています。

このほか、持分法適用関連会社の時価下落による営業外費用への計上や、選択と集中による特別損失などがあったものの、親会社株主に帰属する当期純利益は1億8300万円で、前期の9億9200万円の赤字から黒字転換を果たしています。

2021年2月期の業績予想は、売上高は前期比4.4%増の526億4000万円、営業利益は前期比81.8%増の11億4100万円、当期純利益は前期比201.2%増の5億5000万円で増収増益となっています。

大幅な増益を見込む理由の一つとして、前年度までに実施した不採算事業からの撤退を挙げています。

セグメント分析:通販番組枠を企業に販売する「テレビ事業」が主力

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この記事の執筆者

興味深い財務分析ができるよう、日々勉強しています。

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