【19年12月期】スマホゲームのKlab カジュアルゲームのオリジナルタイトルに活路探る

【19年12月期】スマホゲームのKlab カジュアルゲームのオリジナルタイトルに活路探る

スマホゲームの企画・開発・運営を行うKLab(クラブ)。19年12月期はオリジナルタイトルのリリースに失敗し、コスト増で大幅減益となりました。20年にはカジュアルゲームに参入し、海外売上比率が3割を超える強みを活かして念願の「オリジナルタイトル」での成功を目指します。財務諸表などに基づき、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上原価増で営業利益が大きく減少

Klabの2019年2月期決算は減収減益でした。売上高は前期比4.8%減の311億1000万円、営業利益は同66.5%減の16億7400万円となっています。

売上原価が前期比8.8%増の240億7900万円。主に、ゲーム事業の新作タイトルリリースに伴う減価償却費及び労務費が増えたことに起因します。売上総利益は同33.3%減の70億3100万円、粗利率は同9.7pt減の22.6%と大きく悪化しています。

販売費及び一般管理費が前期比3.5%減の53億5700万円と若干改善していますが、減収率をカバーするには至りませんでした。この結果、営業利益率は同9.9pt減の5.4%と減少しています。

親会社株主に帰属する当期純利益も前期比85.1%減の3億8400万円と大きく減少しました。

なお、2020年12月期の通期業績予想はレンジ予想で、売上高は350~400億円(前期比12.5~28.6%増)、営業利益は10~30億円(同40.3%減~79.3%増)、経常利益は10~30億円(同38.5%減~84.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億5000万円~21億円(同95.4%増~447.1%増)と、ゲームのヒット状況によって業績の不確実性が大きい見込みになっています。

セグメント分析:ゲーム事業の海外売上割合は35%

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企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。


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