【20年2月期】ROEランキング1位の北の達人コーポレーション 21年2月期は経営基盤強化で減収減益予想

【20年2月期】ROEランキング1位の北の達人コーポレーション 21年2月期は経営基盤強化で減収減益予想

オリジナルブランド健康美容商品のネット通販を行う北の達人コーポレーション。ここ数年は売上が急増しており、2020年2月期は「刺す化粧品シリーズ」が大ヒット。主力商品が健康食品から基礎化粧品に移行し業績が急拡大したものの、これに伴い組織上の問題も生じています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):過去最高業績も売上高は当初予測を下回る

北の達人コーポレーションの2020年2月期決算は、売上高は前期比21.4%増の100億9300万円営業利益は同56.6%増の29億1500万円で増収増益でした。各段階の利益は当初予想を大幅に上回ったものの、売上高は予想の109億3964万円を下回っています。

売上原価は前期比31.6%増の24億4700万円で、粗利率は同1.9pt減の75.8%とやや悪化したものの非常に高い水準を保っています。

さらに広告獲得効率(ROAS)の改善で、新規獲得の広告投資が抑制されたことで、販管費は前期比3.1%増の47億3000万円と微増にとどまり、営業利益率は同6.5pt増の28.9%に上がっています。

このほか、受取弁済金や為替差益などで営業外収益が57億5100万円増加するなどしたこともあり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比52.7%増の19億7500万円となりました。

2021年2月期の業績は、売上高が82億2700万円(前期比18.5%減)、営業利益が20億600万円(同31.2%減)、当期純利益13億5700万円(同31.2%減)の減収減益と予想しています。

なお、新型コロナウイルス感染拡大による業績見通しへの影響については、消費マインドの冷え込みによる新規獲得件数の低下が第2四半期累計期間末まで継続すると仮定したものであり、コロナ禍の終息時期によって変動する可能性があるとのことです。 

セグメント分析:主力商品が健康食品から基礎化粧品に移行

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