【19年2月期】業績伸長著しい北の達人コーポレーション 課題は経営基盤の強化

【19年2月期】業績伸長著しい北の達人コーポレーション 課題は経営基盤の強化

ECサイト「北の快適工房」で化粧品や健康食品のネット通販を行う北の達人コーポレーション。2020年1月14日発表の第3四半期決算では、通期計画に対する順調な進捗を見せています。業績の急速な伸長に伴い、5割近い増員や東京支店の開設など経営基盤の強化にも着手。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):過去最高業績も利益は未達

2019年2月期決算は増収増益でした。売上高は前期比57.1%増の83億1200万円で、営業利益は同32.6%増の18億6200万円。ともに過去最高を記録しましたが、売上高は通期予想の75億8900万円を上回ったものの、営業利益は同24億3000万円を下回っています。

一方、営業利益率は前期比4.1pt減の22.4%となりました。売上原価は前期比74.6%増の18億6000万円で、原価の大部分を占める外注費が増加したため。販売費及び一般管理費は前期比62.6%増の45億9000万円で、計画を上回る広告宣伝費を投入したためです。

決算説明資料では、営業利益が予想に未達で営業利益率が減少した要因として、

  1. 新規獲得件数の拡大に伴う効率低下というコスト構造
  2. アドマネ(広告最適化のための独自開発システム)の運用上のミス

の2点を挙げています。そのうえで、前者は一定期間(4ヵ月)で採算が合う範囲内であって新規獲得件数の増加による利益で補う予定であり、後者はすでにアップデートが済んでいるため利益率の低下は一時的なものという考えを示しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は12億9300万円で、前期比36.4%増となりました。

2020年2月期の業績予想は、売上高は109億3900万円で前期比31.6%増、営業利益は27億300万円で同45.2%増、営業利益率は24.7%で同2.3pt増となっており、さらに業績を伸ばす見込みです。

決算説明資料には課題として、マーケティング体制の強化や2019年9月期に獲得した新規顧客の定期売上、広告獲得効率(ROAS)の改善が挙げられてます。

事業内容:オリゴ糖食品等を扱うECサイト運営

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