【20年3月期】増収増益のヤマダ電機、持株会社体制へ 子会社化した大塚家具と「脱家電」目指す

【20年3月期】増収増益のヤマダ電機、持株会社体制へ 子会社化した大塚家具と「脱家電」目指す

家電量販店業界1位のヤマダ電機。2019年3月期は業績が落ち込んだものの、2020年3月期は増収増益を果たしました。19年末に大塚家具を子会社化するなど経営改革の成果が出始め、20年10月には持株会社「ヤマダホールディングス」体制への移行が決まっています。財務諸表などを基に会社の現状と将来性を整理します。


損益計算書(PL):値引き抑制で利益率改善

ヤマダ電機の2020年3月期決算は、売上高は前期比0.7%増の1兆6115億円、営業利益は同37.5%増の383億円で増収増益でした。

前期は在庫処理のための値引きで利益が減少していましたが、今期は仕入れる数量を適正化することで値引きを抑制。これにより、売上原価を前期比0.8%減の1兆1509億円に抑え、粗利率は同1.0pt増の28.6%に改善しました。

このため、販管費は前期比2.2%増の4223億円に増えていますが、営業利益率は同0.7pt増の2.4%に改善しています。

これらに加え、投資有価証券売却益の増加や負ののれん発生益の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比67.5%増の246億円となりました。

2021年3月期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せない状況であり、今後の影響を予測することは極めて困難であることから、現時点では未定とのことです。

セグメント分析:「家電」を軸に「住」関連も展開

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