【20年3月期】EIZO、遠隔医療やテレワークの需要取り込みで業績伸長に期待

【20年3月期】EIZO、遠隔医療やテレワークの需要取り込みで業績伸長に期待

様々な用途向けのディスプレイ装置を製造販売するEIZO。海外売上比率は5割を超え、近年はヘルスケア市場向けが伸びています。2019年3月期はアミューズメント市場の不調で業績が落ち込んだものの、20年3月期は増収増益。計画を上回ったことが好感され株価が上昇しました。財務諸表などを基に会社の現状と将来性を整理します。


損益計算書(PL):売上利益ともにやや回復

EIZOの2020年3月期決算は、売上高は前期比4.8%増の765億円、営業利益は同19.9%増の64億円で増収増益でした。ユーロ安による為替のマイナス影響があったものの、増収効果により増益となっています。

売上原価は前期比3.6%増の510億円で、粗利率は同0.8pt増の33.4%に改善。販管費は、研究開発投資やITシステム基盤の更新に係る費用が増加したことで、前期比8.4%増の191億円に増えていますが、営業利益率は同1.0pt増の8.4%に改善しています。

これらにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比8.4%増の47億円となりました。

2021年3月期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響により業績の見通しを合理的に算定することは困難であるため未定とのことです。 

セグメント分析:ヘルスケア市場が売上最大、海外比率は5割超

お読み頂きありがとうございます。続きで読めるコンテンツは

この記事の執筆者

自動車・IT系が得意。分かりやすい記事を発信できるよう努めます。

wiget_w300
wiget_w300
wiget_w300