サノフィの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
フランス・パリを本拠地とし、世界100ヶ国以上で事業展開しているグローバル製薬企業、サノフィ。日本法人である同社は、2006年に設立されました。同社が掲げるスローガンは、「Empowering Life(エンパワリング・ライフ)」。人生において必ず直面する健康問題や医療ニーズに、同社は「寄り添い、支えていく」ことを目指しています。免疫疾患、先天性疾患・希少疾患、オンコロジー、糖尿病、循環器疾患、ワクチン、コンシューマ製品など幅広い領域で製品を提供していることが、同社の特徴といえるでしょう。さらに、アンメットメディカルニーズ(まだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)に応えるため、革新的な新薬や患者数の少ない病気の治療薬などの研究、開発にも力を入れています。
そんな同社は、「女性管理職が多い」「有給も取得しやすく、ワークライフバランスを取りやすい」「上下関係はない」といった口コミが見られ、フラットで、福利厚生が充実し社員の働き方に柔軟な社風がうかがえます。ほかには、「本社の影響力が大きい」「組織変更が多い」「ビジネスユニット制で縦割り組織のため、横のつながりはあまりない」「成果主義である」という口コミが見られ、外資系企業らしい企業風土があるといえるでしょう。
幅広い領域で医薬品を提供し、アンメットメディカルニーズに応えるために研究、開発にも注力している同社。「Empowering Life(エンパワリング・ライフ)」のスローガンの下で、「患者さんの人生に寄り添い、支え続ける」という理念に共感し、「外資系企業らしい企業風土の中で、社員の個性を尊重する」という社風に合致する人材かどうかを、面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
書類選考後、一次面接、二次面接、最終面接という流れが一般的となっています。選考期間は、おおむね1週間から1か月ですが、職種により、面接回数や面接内容も変わってくるようです。本社と密接に関わる部署では、本社社員(外国人)との面接が設定されることが多いので、英語面接の準備は不可欠です。英語面接では、「圧迫面接であった」という口コミが見られました。「英語にかなり自信がないと厳しい」という声もあることから、英語面接の準備を十分おこなう必要がありそうです。一方で、英語に自信のある方はスキルを活かし、積極的に挑戦できる環境が整っているといえるでしょう。
2020年5月現在、薬事、HR、Public Affairs、サプライチェーン、皮膚領域PSL(Product Strategy Liaison)など多様な職種で募集がおこなわれています。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、「なぜ当社を受けるのか」「転職する理由は?」「どういったキャリアプランを考えているか」など、志望動機やキャリアに関する質問が中心となっているようです。社員の個性を尊重する社風であるからこそ、「当社で何を実現しようとしているか」「どのように貢献していけるか」という視点で、同社にフィットする人材かどうかを見極められています。これまでの経験やスキルを棚卸しし、自分の言葉でエピソードを交えながら、具体的かつ論理的に説明できるようにしておきましょう。
「英語面接は厳しい雰囲気であった」という声もありますが、それ以外は「温和な雰囲気であった」という口コミも見られました。どのような面接官でも柔軟に対応できるように、心構えをしておくことが重要です。面接当日は、臆することなく自分の意見を述べられるように、自信を持って臨むようにしましょう。
サノフィの面接攻略法(面接対策)
■サノフィのバリューを理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社のバリューについて確認し、理解しておきましょう。
同社では、人々の健康を支えるグローバルヘルスケア企業として、大切にしているバリューがあります。それは、Integrity(誠実)、Respect (尊重)、Courage (勇気)、Teamwork (チームワーク)です。世界100ヶ国以上に進出し、145の国籍から成る従業員を抱えるグローバル企業である同社。そんな同社にとって、公平性と高い倫理観を持ち、多様性を受け入れ、そして、主体性を持ち結束して人々の健康を支えていく。このバリューを基盤として、事業活動がおこなわれています。
また、サノフィ・グループでは、グローバル全体でCSR(Corporate Social Responsibility)を大変重要視してしています。CSRとは、企業の社会的責任であり、「人々に寄り添い、支え続ける」ことを目指している同社にとって、非常に重要な要素です。
同社のCSRは、「倫理と透明性」「ヘルスケアへの公平なアクセス」「コミュニティへの参画」「健全な地球環境」、この4つの領域からなっています。それぞれにおいてアクションプランを策定しており、日本法人である同社も、CSR活動に熱心に取り組んでいます。特に、対外的な活動に力を入れることにより、日本社会での企業認知度の向上、ステークホルダーとの信頼関係の構築などを目指しています。
人々の健康を支えるグローバルヘルスケア企業である同社にとって、「倫理と透明性」は、CSRの中心となっています。コンプライアンス・ポリシーを徹底させ、プロフェッショナル集団として責任感を持ち仕事に臨む。これは同社の基本ポリシーであり、コンプライアンスの徹底とビジネス倫理の価値を高めながら、事業目標の達成を目指しています。
面接にあたり、同社の中・長期的戦略を理解し、把握しておく必要があります。その上で、それに沿って自己分析を落とし込み、説得力のある自己PRにつなげていきましょう。
■「なぜサノフィに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接では、「なぜサノフィなのか」と問われることが多いようです。面接官は、この質問により「社風への理解」「当社のこれからの方向性に合致した人材か」を見極めています。この問いに答えるには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。
競合他社と比較することにより、同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- ファイザー株式会社
- ノボ ノルディスクファーマ株式会社
- ノバルティスファーマ株式会社
- グラクソ・スミスクライン株式会社
サノフィの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、わかってきたのではないでしょうか。
同社の「Empowering Life(エンパワリング・ライフ)」というスローガンに共感し、「患者さんの人生に寄り添い、支え続ける」という理念のもとで成果を出していくことのできる人材が求められています。「外資系企業らしい企業風土の中で、社員の個性を尊重する」という社風を意識し、同社の事業戦略に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えてアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
[20代前半・女性/ルートセールス] 【結果:入社】
[30代後半・男性/MR] 【結果:二次面接を辞退】
[40代前半・男性/マーケティング] 【結果:最終面接で不採用】
[20代前半・男性/MR] 【結果:二次面接で不採用】
サノフィの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「Empowering Life(エンパワリング・ライフ)」のスローガンのもとで、「患者さんの人生に寄り添い、支え続ける」という理念に共感し、「外資系企業らしい企業風土の中で、社員の個性を尊重する」という社風を意識し、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
- 同社の事業戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜサノフィか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識して自己分析や企業研究をおこない、自己アピールにつなげましょう。そして、面接当日は自分らしさを忘れず、自分の言葉でアピールできるように準備して臨みましょう。
グローバルウェイ エージェントに直接登録されたい方はこちらのフォームをご利用ください。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。