【20年3月期】データセクション、AI・ビッグデータで注目 ポストコロナの「消費者分析」で企業支援

【20年3月期】データセクション、AI・ビッグデータで注目 ポストコロナの「消費者分析」で企業支援

暮らしの中のデータを分析して企業に提供するデータセクション。ビッグデータ関連事業の売上高は伸びが続いており、2020年3月期は最終赤字ながら過去最高売上となりました。株価も3月安値からの戻りも強く、6月に入って年初来高値を更新しています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):過去最高売上を更新するも最終赤字に

データセクションの2020年3月期決算は、売上高が前期比7.4%増の11億6900万円と過去最高を更新しました。直近3年間の売上高の平均成長率は25.3%と順調な拡大が続いています。一方、営業利益は同86.1%減の1400万円と大幅減となり、減収減益となっています。

売上原価は前期比14.7%増の7億5700万円と大幅増。売上総利益は同3.7%減の4億1200万円に減少し、粗利率は同4.1pt減の35.2%に悪化しています。

販売費及び一般管理費も前期比21.7%増の3億9800万円と増収率を上回る伸び。営業利益率は同8.1pt減の1.2%と大きく悪化しました。

売上原価及び販管費の内訳は示されていませんが、決算説明資料によると、外注費の増加6500万円は、主に後述するJach社のM&Aに関するアドバイザリー費用、エンジニアに対する業務委託費、採用費の増加によるもの。人件費の増加4300万円は、主に従業員の増加および給与水準上昇によるものということです。

このほか、ソフトウエアの減損損失1500万円などを計上したうえで。税金等調整前当期純利益の段階では1883万円の黒字を確保しましたが、法人税等の3416万円の支払いにより、親会社株主に帰属する当期純損益は1700万円の最終赤字。前期3800万円の黒字から赤字転落となりました。

021年3月期の業績予想は、新型コロナウイルスの影響が国内外の景気や消費動向に与える影響が未知数であり、見通しが困難であるとして開示していません。

 

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この記事の執筆者

金融機関で債券畑を経験後、証券アナリストとして株式の調査に携わる。市場動向や株式を中心としたリサーチやレポート執筆などを業務としている。ファイナンシャルプランナー資格も取得し、現在はライターとしても活動中。株式個別銘柄、市況など個人向けのテーマを中心にわかりやすさを心がけた記事を執筆。

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