NBI社の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1885年創業、ドイツに本拠地を置き、医療用医薬品、アニマルヘルス、バイオ医薬品の受託製造の3つの事業分野でグローバル展開している製薬企業、ベーリンガーインゲルハイム。日本ベーリンガーインゲルハイム(以下、NBI社)は、日本市場における医療用医薬品ビジネスを担っています。
そんな同社は、「若いうちからなんでもやらせてもらえる」「自己成長できる」という口コミから、裁量性が高く自由な社風がうかがえます。ほかには、「同業他社に比べ給与は高い方だと思う」「家賃補助が手厚い」「医療費補助が充実している」「有給も取りやすい」といった声があり、社員が働きやすい環境を整え、福利厚生が充実している健全な企業風土であるといえるでしょう。
また、「女性管理職が増えてきた」「ダイバーシティに積極的」という口コミも見られました。女性がキャリアアップを目指す環境も整っているようです。
「人と動物の健康を向上することで人類に奉仕する」という目標を掲げている同社。「グローバル企業として多様な価値観に柔軟で、裁量性があり自由度が高い」という社風に合致する人材かどうかを、面接では見極めていきます。
■選考は何次まで?
書類選考後、一次面接、二次面接、三次面接、内定といった流れが一般的です。選考期間は、概ね1週間から1か月となっています。口コミによると、内定された方は選考期間が1週間であることが多く、スピード感のある選考がおこなわれているようです。
グローバル企業である同社では、面接官が外国籍の社員である可能性もあります。英語面接の準備もしっかりしておきましょう。なかには、「グローバル企業とのかかわりが多く英語は必須の職種であるが、英語面接はなかった」という口コミも見られました。職種により面接官や面接回数も変わってくるため、事前にエージェントや先輩社員から情報取集しておくことをおすすめします。
2020年6月現在、財務、研究開発などで募集があります。関心のある方は、同社の中途採用サイトから検索し、募集要項や業務内容を確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
ドイツにある本社は、業界大手ながら株式公開していないことで知られており、家族的な雰囲気を持ち合わせているといわれています。日本法人である同社も同様であり、面接においても厳しい雰囲気はないようです。
そんな同社では、志望動機や転職理由など一般的な質問が多いことから、事前に想定される質問についてしっかり準備をしておくことが大切です。内定した方の口コミでは、「現職での自分の経験を棚卸しし、何ができ、何ができなかったのか。自分の強みは何か」を整理し、準備して面接に臨んだという声がありました。これまでの経験、スキルを同社でどのように活かせるのか、職務経歴に沿って具体的なエピソード交えながら説明できるようにしておきましょう。
NBI社の面接攻略法(面接対策)
■NBI社の「Our FOCUS」を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社のビジョンとバリューについて理解しておきましょう。
同社の主要領域は、「心血管・代謝」「腫瘍、中枢神経」「呼吸器」の3領域で、日本市場においても信頼性の高い多くの医薬品を提供しています。アンメットメディカルニーズ(いまだ十分な治療法が確立されていない医療ニーズ)に応えるため、革新的な新薬や画期的な治療法の研究、開発に注力。グローバル全体で研究開発投資額は売上のおよそ5分の1を占め、世界中で上市に向け多くの医薬品臨床試験が行われています。
そんな同社のビジョンとバリューは、グローバルで共有されている「Our FOCUS」です。
「我々は誰なのか、存在意義は何か?」を明確にすることで、「我々は、人と動物の健康を向上することで人類に奉仕する」という目標を成し遂げることを目指しています。その中で、特に大切しているのが、イノベーション。研究開発に注力している同社では、学術機関、バイオ企業、新興企業など外部パートナーとの良好な提携関係を築き、アンメットメディカルニーズの分野で革新的な創薬開発に積極的に取り組んでいます。
「我々は、人と動物の健康を向上することで人類に奉仕する」。この目標を掲げ、イノベーションを大切にする同社は、日独両国の親善を深め、医学界の進歩と研究者を支援するために1964年に「ベルツ賞」を設立。日本の近代医学の発展に功績を残したドイツ人医師エルウィン・フォン・ベルツ博士の名を冠するこの賞は、医学研究の分野において日独間の協力を推進し、人々の健康向上に貢献しています。
「Our FOCUS」に共感し、面接では、「グローバル企業として多様な価値観に柔軟で、裁量性があり自由度が高い」という社風を意識した志望動機を述べ、入社への熱意を示すことが強いアピールポイントとなります。
■「なぜNBI社に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接では「なぜNBI社なのか」と問われることが多いようです。この質問により「ビジョンやバリューを理解しているか」「今後の方向性に合致した人材か」などを見極めます。この問いに答えるには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。
競合他社と比較して同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ、自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- ノバルティスファーマ株式会社
- ファイザー株式会社
- グラクソ・スミスクライン株式会社
- サノフィ株式会社
NBI社の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。面接では「グローバル企業として多様な価値観に柔軟で、裁量性があり自由度が高い」という社風を意識し、同社に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
[30代前半・女性/研究開発] 【結果:入社】
[20代後半・男性/MR] 【結果:入社】
[30代後半・男性/MR] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・女性/購買・資材] 【結果:内定を辞退】
NBI社の採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「グローバル企業として多様な価値観に柔軟で、裁量性があり自由度が高い」という社風を意識して、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
- 同社のビジョンとバリューを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜNBI社か」に対する答えを明確にしておく。
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