【決算】ABCマート、連続増収は16期でストップ ポストコロナで靴の消費はどう変わる?

【決算】ABCマート、連続増収は16期でストップ ポストコロナで靴の消費はどう変わる?

国内首位の靴専門チェーンのABCマート。海外売上が成長し3割に迫っています。21年2月期はコロナ禍の影響を大きく受けたものの、5月には復活の兆しが見えています。ただし自社製品の割合が低下傾向なのとポストコロナで靴の消費傾向がどう変わるのかが気になるところです。財務諸表などを基に現状と今後の課題を整理します。


損益計算書(PL):20期連続増収を達成

ABCマートの2020年2月期の決算は、売上高が前期比2.1%増の2724億円、営業利益は同1.3%減の434億円の増収減益となりました。増収は20期連続を達成、営業増益は16期でストップしましたが減益はわずかな割合です。

売上原価が前期比2.3%増の1291億円と増える中、売上総利益も同1.9%増の1433億円と伸びたものの、粗利率は同0.1pt減の52.6%とわずかに悪化しました。

販売費及び一般管理費も前期比3.4%増の999億円に増えました。広告宣伝費や役員報酬、給料手当、支払手数料などが増加しています。

この結果、営業利益率は前期比0.6pt減の15.9%とやや悪化。しかし競合他社と比較すると高水準で、業界2位でSHOE・PLAZAや東京靴流通センター等を運営するチヨダ(2020年2月期)と、業界3位でASBee等を運営するジーフット(同)は、いずれも営業赤字に転落しています。

このほか、賃貸収入ならびに賃貸費用、固定資産除去損、減損損失等の計上があり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比1.9%減の297億円となっています。

2021年2月期の業績予想は、新型コロナウイルスの世界各国への感染拡大により事態の収束の兆しが見えないなか、消費の冷え込みがいつまで続くか不明であることから、当社グループの国内外における店舗運営の見通しが立たないため、未定とし、業績予想の適正かつ合理的な算出が可能になった際には速やかに開示をするとしています。

 

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この記事の執筆者

金融機関で法人融資に従事した後、ベンチャー企業で財務経理を経験。わかりやすく読みやすい記事になることを心がけます。