アボットの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1988年にウォレス・C・アボット博士により設立された、アメリカのシカゴに本社を置くアボット・ラボラトリーズ。その日本法人であるアボットジャパンは1977年に設立され、半世紀近くにわたり日本市場で事業展開してきました。世界中の人々の健康増進という使命を掲げる同社では、医薬品だけでなく、栄養剤製品・医療機器・診断薬や機器など、多角的に事業展開し、人々の健康な生活に貢献しています。
そんな同社は、「仕事にやりがいがある」「成果報酬型」「がつがつした感じはなく、アットホームで社内の雰囲気は良い」という口コミがみられ、実力主義ですが穏やかな社風がうかがえます。ほかにも、「フレックス制度や在宅勤務制度があり、多様な働き方に柔軟」「オフィスが綺麗で、一人ひとりのワークスペースも広い」「性別や年齢に関係なくキャリアを目指せる」「女性の管理職も多い」といった声があり、職場環境を整え、福利厚生を充実させている健全な企業風土もあるといえるでしょう。
「皆様が健康を維持し、それぞれの可能性を最大限発揮できるようサポートする」という信念のもとで、科学に基づき多彩なソリューションを開発してきた同社。「年齢や性別に関係なく実力主義で、多様な働き方にも柔軟で穏やか」という社風にフィットする人材かどうかを、面接では見極めていきます。
■選考は何次まで?
書類選考後、2回の面接を経て内定といった流れが一般的のようです。一次面接の合否は、当日だったという声もあり、スピード感のある面接がおこなわれています。選考期間は、概ね1週間から1か月です。
外資系企業である同社では、職種によっては英語力は不可欠。面接官が外国人である場合もあるため、英語面接の準備をしっかりしておく必要がありそうです。
2020年6月現在、同社のキャリア採用サイトでは、薬事・セールス・マーケティング・サプライチェーンなど多様な職種で募集がおこなわれています。関心のある方は募集要項や業務内容を確認し、これまでの自分の経験やスキルをどの職種で活かすことができるのかよく考え、自分に適した職種に応募しましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、意表をついたり難しい質問ではなく、志望動機やこれまでの職歴、転職理由など一般的な質問が多いようです。これまでのキャリアを棚卸しし、自分の考えをぶれることなく軸を持って説明できるようにしておきましょう。「明確な動機と自分のキャリアに照らし合わせた強みのアピールが必要」という口コミも見られました。具体的なエピソードを交えると、面接官の印象にも残りやすくなります。
ほかには、「当社についてどんなことを知っているか」「なぜ当社を選んだのか」といった同社への理解度に関する質問があったという口コミもみられました。面接前には、しっかりと企業研究し、入社への熱意を自分の言葉でアピールできるように準備しておきましょう。
アボットの面接攻略法(面接対策)
■アボットの企業理念を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたり、同社の企業理念を理解しておくことが必要です。
同社は「皆様が健康な暮らしを送るためのサポートをする」という企業理念を掲げ、人々の健康を支えていくことを目指しています。医薬品だけでなく、栄養剤や医療機器など多角的に事業展開している同社。事業部は「ダイアベティス(糖尿病)ケア」「診断薬・機器」「栄養製品」「心疾患治療」「ニューロモデレーション」の5事業部から構成され、幅広い領域で人々の健康に貢献しているといえるでしょう。
「人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートする」。これを使命としていることから、新生児から年配の方まで永続的に関わり、健康に貢献しています。この考えをわかりやすく表現しているのが、「ただ長く生きるのではなく、健康で活力に満ちた人生を謳歌しよう」というメッセージです。糖尿病や慢性疼痛のように長く付き合わざるを得ない疾患においても、人々の負担を減らし健康な生活を送れるように、科学的根拠に基づいた革新的な製品を提供しています。
診断薬・機器事業でも定評のある同社は、2020年5月、厚生労働省が実施する新型コロナウイルスの抗体検査に、同社の検査試薬が採用されたと発表しました。人々の生活に大きな影響をもたらす画期的な同社の技術は、様々な分野で活かされています。
面接にあたり同社の企業理念を理解し、把握しておく必要があります。その上で、自己分析に落とし込み、「どのように貢献していけるのか」説得力のある自己PRにつなげていきましょう。
■「なぜアボットに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接では「なぜアボットなのか」とよく聞かれています。面接官はこの質問により、志望動機以外にも「これまでの経験やスキルを、どのように当社で活かすことができるか」「社風や企業理念を理解しているか」などを見極めています。
競合他社と比較して同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ、自己アピールにつなげましょう。以下に、競合企業3社をあげました。これらの企業について調べておくことをおすすめします。
- 大塚製薬株式会社
- グラクソスミスクライン株式会社
- 大正ファーマ株式会社
アボットの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。面接では「年齢や性別に関係なく実力主義で、多様な働き方にも柔軟で穏やか」という社風を意識し、「人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートする」という理念に共感し貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/MR] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・女性/MR] 【結果:入社】
[40代前半・男性/研究開発] 【結果:入社】
[30代前半・男性/技術関連職] 【結果:一次面接で不採用】
アボットの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「年齢や性別に関係なく実力主義で、多様な働き方にも柔軟で穏やか」という社風を意識して、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
- 同社の企業理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜアボットか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。