IIJの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1992年、日本初の本格的商用インターネットサービスプロバイダ(ISP)として創業したIIJ。プロバイダの登場によって、誰もがインターネットにアクセスできる世界が実現しました。現在ではクラウド、セキュリティ、システムインテグレーション(SI)、アウトソーシングなど、インターネット接続以外のサービスも展開しています。
業界の草分け的存在である同社の口コミには、「既存顧客に大企業が多く、顧客環境は非常に恵まれている」「業界内におけるビジネスの規模は大きい」といった声が寄せられています。
また、「やりたいと思える仕事は、手段を選ばずおこなうことができる」「手を挙げれば大きな案件も任せてもらえる」など、やる気次第で挑戦の幅を広げられる環境のようです。「職場は自己実現の場である」という同社の社是からも、主体的に仕事に向き合うことを追求する社風であることがうかがえます。
社風に関しては、「自由」というキーワードも多数見られました。自由闊達で風通しの良い社風である一方、結果を出すことに対してはシビアな面もあるようです。
こうした社風にフィットするかどうかは入社を考える際の重要なポイントです。面接にあたっては、「自由を楽しみながら、主体的に仕事に向き合う」という社風を意識して自己分析をおこなってみるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
2020年7月現在、各事業領域において、「セールス・マーケティング」「技術(システムインテグレーション)」「技術(サービス開発・運用)」を幅広く募集しています。職種は多岐にわたっていますので、コーポレートサイトに設けられた採用ページで詳細を確認しておきましょう。
選考フローは以下の通りです。エントリーから内定までの所要期間は1カ月程度を見込んでいます。
1)エントリー
2)書類選考(人事・部門担当者)
3)一次面接(部門担当者)
4)最終面接(役員)
5)内定(内定後に面談)
また、同社の案件を扱う転職エージェントも複数存在します。キャリコネにも情報が掲載されていますので参考にしてみてください。
■面接内容の傾向は?
同社では面接で聞きたいこととして、「IIJでどのような仕事をしてみたいのか」「仕事を通じてどのように成長していきたいか」という点を挙げています。これらについて、できるだけ具体的に自分の言葉で伝えることが大切です。その際、冗長にならずに論理的にまとめることを心がけましょう。そのためには、これまでのキャリアの棚卸しをおこない、自分のスキルや将来のビジョンと照らし合わせてみる必要があります。これは同社に限らず、転職活動では基本となる準備ですので、手を抜かずに取り組みたいものです。
口コミによると、「前職で苦労したことは何か」「失敗した事例を具体的に話してください」といった質問も散見されます。これらの質問を通じて面接官が知りたいのは、「困難をどう乗り越えたか」「困難を通して何を学んだか」といった点です。また、物事を成し遂げる力があるかどうかも見極めようとしています。こうした質問に備え、前職でのエピソードをいくつか用意しておくとよいでしょう。
IIJの面接攻略法(面接対策)
■IIJの中期計画を理解した上で自己分析をする
IIJの面接を受ける前に、同社の中期計画を理解しておきましょう。
同社では、2017年3月期から2021年3月期までを対象とした、5ヵ年中期計画を策定しています。当初、最終年度の売上目標を2500億円規模としていましたが、2020年3月期決算発表時点では2100億円程度に下方修正しています。
主な成長戦略は以下の3つです。
●「ネットワーククラウドサービス」「システムクラウドサービス」の両輪で、企業システム利用形態に即したワンストップソリューションを、SI機能とともに提供
●MVNO・セキュリティ等、競争優位分野のさらなる推進
●配信事業、M2M/IoT関連事業、海外事業開発、ヘルスケア事業等の新規領域にも注力
2021年3月期は、法人ネットワークサービスにおける高信頼・付加価値のワンストップサービスの推進を継続させるほか、セキュリティソリューションの拡充・拡販をおこないます。また、SI・クラウドにおいては、マルチクラウド戦略を継続して遂行する方針です。
新型コロナウイルスの影響については、休店による銀行ATM利用減少、システム構築における企業投資減退、個人モバイル獲得での大型商業施設休業など、一時的なマイナスを想定しています。一方で、インターネット利用量の増大、クラウド化やリモートアクセス機能も含めた企業ネットワークシステムの変化、安全なネットワーク利用のためのセキュリティ需要拡大といったプラスの影響も期待されるとしています。
面接にあたっては、新型コロナウイルスの影響なども踏まえながら、同社の方向性を理解する必要があります。その上で、最終年度を迎えた中期計画の達成に向けてどのような貢献ができるのかを、意欲的に伝えられるとよいでしょう。
■「なぜIIJに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、「なぜIIJなのか」ということがよく聞かれます。これは、「社風にフィットしているか」「経営スタイルを理解しているか」「中期的な戦略に合致した能力を持ち合わせているか」といった点を確認し、入社後のミスマッチを防ぐことが目的です。
この質問に明確に回答するためには、競合についても知っておかなければなりません。他社の経営スタイルや社風を理解することで、同社への理解をより深められるはずです。
以下に挙げた4社を参考に、自分なりにセグメントを定めた上で他社研究をおこなってみるとよいでしょう。
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
- KDDI株式会社
- ビッグローブ株式会社
- 日本電気株式会社(NEC)
IIJの採用面接で実際に聞かれた質問内容
社風や中期計画を理解することで、IIJが目指す方向性や求める人物像が見えてきたのではないでしょうか。採用面接を受けるにあたっては、「自由を楽しみながら、主体的に仕事に向き合える人材」だと印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問を参考に、自分ならどう答えるかをシミュレーションしておくことをおすすめします。
[30代前半・男性/ネットワークエンジニア] 【結果:二次面接で不採用】
[30代前半・男性/ネットワークエンジニア] 【結果:面接中止】
[30代前半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/サポートエンジニア] 【結果:入社】
IIJの採用面接に向けて
IIJの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「自由な環境のなかで、主体的に仕事に向き合う」という社風を意識しながら自己分析をおこない、考えや行動がフィットしているかを確かめる。
- IIJの中期計画を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜIIJなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらを中心に事前準備をすすめ、面接当日は自分らしさをアピールするよう心がけましょう。
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