資生堂ジャパンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
株式会社資生堂の主要子会社である同社。2015年、国内におけるブランド力を強化し迅速なマーケティングをおこなうため、資生堂が会社分割によってブランド事業部の一部を販売会社に継承し、「資生堂ジャパン株式会社」としました。
BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)
上記を企業使命とし、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指す資生堂グループ。同社はその中でマーケティングや営業、販売といった重要な役割を担っています。
社風については「入社日が重視される年功序列」「美容部員は体育会系」との口コミが目立ちます。一方で「面倒見の良い先輩が多い」「みな資生堂というブランドに誇りをもっている」といった口コミもあることから、こうした社風は社員の士気の高さがつくり上げているものだともいえるでしょう。
女性社員の口コミには「女性の活躍の場が多い」「女性が働きやすい企業の先駆者」といったものが多く見られます。産休後も復帰しやすく、育児をしながらでもキャリアアップを目指せるようです。一方、男性社員は営業職において厳しさを感じることが多く、「管理職にならなければ安定した高収入は得られない」との口コミが見られました。ここにも年功序列の風土が感じられます。
同社は2020年1月の人事異動によって新体制となり、2020年7月現在、コロナ禍の中で事業本部の体制もめまぐるしく再編を繰り返しています。「年功序列で体育会系」といった社風を改善する取り組みも見られ、若手社員のチャレンジ精神も尊重されている様子がうかがえます。
圧倒的に女性が多い同社では、化粧品の国内シェアNo.1である資生堂の社員であることに誇りをもち、自身の外見、内面の美しさを磨き続けられる人材が求められます。面接では言葉づかいや身のこなしにも気を配り、接する人たちに夢を与えられる存在であることをアピールできれば効果的でしょう。
■選考は何次まで?
同社のキャリア採用への応募は、資生堂コーポレートサイトの採用情報ページよりおこないます。希望のポジションで募集がある場合は、職務経歴書を添付して応募フォームより送信しましょう。また、自分がどのようなポジションに向いているか検討している場合や、希望のポジションで募集がない場合などはキャリア登録をおこないます。これは学歴や職務経歴を登録することで、適したポジションにおける募集があれば個別に連絡がくるシステムです。
求人情報は随時更新されます。2020年7月現在は、カスタマーマーケティング(営業)のポジションで、即戦力人材の採用を基本とした経験者のオープンエントリーのみ可能となっています。他の職種については随時キャリア登録が可能です。
選考フローは、書類選考後に2~4回の面接を経て内定と記載されています。口コミによると内定までの期間は1週間~1ヶ月ですが、昨今の社会情勢によって左右されることもあるので確認が必要でしょう。
■面接内容の傾向は?
一次面接では適性検査と、グループでの面接またはディスカッションがおこなわれるとの口コミが見られます。ディスカッションは役割を決めて30分程度、美容や接客などをテーマにおこなわれるようです。圧迫感はないようですが、協調性や他者への気配りなどを注視されるため、細やかな心がけが重要となるでしょう。
同社は「人間性」を重要視する風土があり、回答の内容よりも言葉づかいや態度から人となりを見極める傾向がうかがえます。面接の前には商品についての知識を得ることはもちろん、実際に売り場で働く美容部員のカウンセリングを受けるなどして、雰囲気をつかんでおくことも有効な対策になります。
入社への熱意を伝えるには、とにかく資生堂の商品が好きで、美容は外見だけでなく、心や日々の生活にも潤いを与えてくれるものだと感じることが大切です。
資生堂ジャパンの面接攻略法(面接対策)
■資生堂グループの企業理念を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける上では、資生堂グループの企業理念「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」を理解しておくことが大切です。
この企業理念は2019年4月に新しく策定されたものです。日本において化粧品シェアNo.1である同社が世界で勝つことを視野に入れ、2011年に策定されたこれまでの企業理念「Our Mission, Values and Way」をさらに進化させました。
2020年7月現在、新型コロナウイルス感染症が世界中で流行していることから、中長期戦略「VISION 2020」における売上目標などは修正されつつあります。そして今後は売上だけでなく、「世界で最も信頼される会社へ」を経営ポリシーとして、その先の成長を実現するとしています。
心身の美を追求し続ける同社が求めているのは、さまざまな価値観に共感し、これまでにない新しい発想を広げられる人材や、若者があこがれる人材であると考えられます。面接では、資生堂の商品を販売するにふさわしい人材であると印象づけられるよう、身のこなしに気を配りつつ、自身のキャリアや人間性を活かし、即戦力として貢献できることをアピールしましょう。
■「なぜ資生堂ジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接において、「数ある化粧品会社の中でなぜ当社を選んだのか?」という質問は必ずされると考えてよいでしょう。国内に化粧品メーカーは多くありますが、ターゲットとしている市場やニーズにそれぞれ違いがあります。面接官はこの質問を通して、「入社後どのように貢献してくれるのか」「当社の理念に沿って働ける人材か」といったことはもちろん、「当社の特徴や今後の方向性をしっかり理解しているか」という点を見極めようとしています。
業界トップを独走している資生堂ですが、売り上げの成長が加速した背景などを他社と比較してみることで、同社の強みや今後の課題も見えてくるでしょう。ここでは海外進出を積極的に進めている国内の競合2社と、世界ランキング1位のロレアルをあげますが、他のメーカーについても調べてみることをおすすめします。
- 株式会社コーセー
- 花王株式会社
- 日本ロレアル株式会社
資生堂ジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や競合他社との比較をおこなうことで、同社の社風や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。面接を受ける前には、資生堂グループの企業理念「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」や今後の方向性をしっかりと理解し、志望動機を明確にしておくことが大切です。そして「自身のキャリアや人間性を活かし、即戦力として貢献できる人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
資生堂ジャパンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・女性/美容部員] 【結果:三次を辞退】
[20代前半・女性/美容部員] 【結果:入社】
[20代前半・女性/販売アドバイザー] 【結果:入社】
[20代前半・女性/店長] 【結果:入社】
資生堂ジャパンの採用面接に向けて
同社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3点です。
- 年功序列で体育会系の社風を理解し、自身のキャリアや人間性を活かして即戦力として貢献できる人材であることをアピールする。
- 資生堂グループの企業理念から今後の方向性を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRへとつなげる。
- 競合他社についても理解を深め、「なぜ資生堂ジャパンなのか」に対する答えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。