女性管理職は「良く言えばサバサバ」
女性が活躍できる会社として知られる資生堂。社員の83%が女性で、国内リーダーの32%、初級管理職も含めると35%を女性が占めています。
女性が多い職場というと、職場の雰囲気が気になるところ。資生堂で働いた経験のある女性派遣社員によると、意外なことに社内は「体育会系」の雰囲気だったそうです。
女性が多い職場ならではかもしれませんが、やはりキツイ人が多くいました。特に管理職は良く言えばサバサバしているので、ハッキリ物を言われますが、ネチネチした雰囲気はあまりありませんでした(2018.2.22)
男性社員の目を気にして、か弱さを装わなくてもいいということでしょうか。研究開発部門で働いていた契約社員も、同じような感想を抱いています。
女性の多い会社ですが、わりと体育会系な側面もあるように感じました。結構英語力が必要です。苦労しました(2019.1.30)
英語の「準公用語化」で苦労する人も
英語力に関連して、資生堂は2018年10月から英語の「社内準公用語化」を図り、本社部門の会議や社内文書を英語に切り替えています。
この背景には、日本コカ・コーラの社長や会長など外資系企業の要職を歴任した魚谷雅彦社長の影響が強いといえるでしょう。
魚谷氏は、2014年から史上初めて外部出身者として社長に就任し、低迷していた業績を数年で一気に伸ばしています。研究開発を担当する20代女性は、魚谷氏の「改革」に歓迎の意を書き込んでいます。
最近はよそから幹部を招いています。風通しがよくなったように感じます。若い社員の発言も積極的に取り入れてくださっている気がします。(2019.1.30)
魚谷氏は取締役や社外取締役に、外資系コンサル会社のマッキンゼー出身者など生え抜きでない人材を招聘しています。また、海外地域本社のCEOには外国人を配置しています。
外部人材の登用は、内部からの不満を呼ぶことも少なくありません。しかし業績がこれだけ好調であれば、文句を言うこともできないでしょう。(グラフ出典:資生堂コーポレートサイト)
新商品のサンプルがいち早く試せるメリット
「キャリコネ」の口コミで目につくのは、自社製品の化粧品が安く買えたり、試供品がもらえたりすることのメリットを訴える声です。その恩恵は、総務部門で働いていた40代の派遣社員にもあったといいます。
気さくな人が多い。笑い声も絶えず雰囲気がいい。オフィス内はとても綺麗です。シャンプー類、化粧水などのサンプル品はよく貰えます(2017.3.2)
同じようなメリットは以前からあったようで、古い口コミを含めると、喜びの書き込みが数多く見られます。
全商品に対して社員割引価格が適用されるので、普通に買うよりもお得です。試供品などの在庫等があった場合、高級な化粧品をもらえることもまれにあります(研究開発・25歳女性、2010.1.31)
化粧品のサンプルをもらえたりするので、人によっては化粧品代金があまりかからない。社員割引で買えるカタログも届くので、よけいなものもついつい買ってしまったりする(代理店営業・20代女性、2010.5.1)
発売前の商品試供やサンプル配布等があり、自腹でコスメを購入することがなくなる。放映前のCMなどが視聴できるので楽しい(派遣社員・20代女性、2010.12.20)
退職者も誇り「会社が社員を大切にしている」
資生堂での勤務経験があれば、退職後にも特典があるという書き込みもあります。広報部門で勤務していた40代の女性は、いまでも資生堂社員であったことに誇りを持っているようです。
退職後も化粧品など安く購入できる通販などがあり、カレンダーやエステのサービスなどの案内もある。ホワイト企業の典型的な会社(2017.2.8)
割引率は社員時代よりやや低いようですが、退職者にも割引価格が適用されるというのは驚きです。この女性は「会社が社員を大切にしているから、社員も会社が好きになる」とも付け加えています。