ソフトバンクの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ソフトバンクは大手通信3社(ソフトバンク・NTTドコモ・KDDI)の一つで、長らく通信業界をけん引しています。近年では、ヤフー(現Zホールディングス)の連結子会社化やLINEとの業務提携などにより、通信を活用した多彩な事業で業績を伸ばしています。
社員の多様性を重視した風通しの良い社風が特徴で、性別や年齢、国籍などにかかわらず活躍のチャンスがあります。また、従来の社員向け研修を進化させた人材育成機関として「ソフトバンクユニバーシティ」を持ち、社員の自律的なキャリア開発を後押ししています。
さらに「スーパーフレックスタイム制」などを導入することで、社員は自己啓発や家族・友人とのコミュニケーションに時間をあてることが可能です。これにより一人ひとりが成長でき、企業全体にも高い成果が生まれます。同社は全体的に自由度が高く、個人の成長できる環境が整っていると言えるでしょう。
同社の口コミを見ると、「新しいビジネスを幅広く展開しているため、飽きることがない」「新しい環境で非常に仕事がしやすく、風通しがよい社風」といった声が見られます。また企業として少子化対策に取り組むことから、「女性が働きやすい職場」という意見も多く上がっています。
「多様性が重視される中で、自律的にキャリア開発をしていく」。採用面接では、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
2021年3月現在、ソフトバンクでは営業・企画・エンジニア・ディレクター・財務など、数多くの職種で中途採用をおこなっています。面接回数は応募職種により異なりますが、「採用ページより応募→書類選考→面接(複数回)」という流れは共通です。またキャリア登録をすることによって、合致するポジションの募集が発生した場合に情報を受け取ることができます。
現在ではオンライン面接となる場合が多いようなので、事前に通信環境を整えておきましょう。応募から内定までは1か月程度が目安となっています。
■面接内容の傾向は?
ソフトバンクの面接では、「長所、短所」や「周りからの自分の評価」など人柄を見極める質問に加えて、「目指すところはどこか」「この仕事でなにをつかみたいか」といった質問から、入社する上でのやる気をチェックされます。このような場合は、自信を持って「活躍したい」という意志を伝えましょう。
また、「テレワークが増えている昨今、あなたの経験を活かして何を売っていきたいですか?」など、コロナ禍ならではの内容も問われます。昨今の状況は、通信事業を扱う同社の業績に大きく関係しているでしょう。コロナ以前とコロナ以後でどのようにビジネスチャンスが移り変わったかを意識し、いくつか具体的なアイデアを考えておいてください。
ソフトバンクの面接攻略法(面接対策)
■ソフトバンクの成長戦略「Beyond Carrier」を理解した上で自己分析をする
ソフトバンクの面接を受けるにあたっては、同社の成長戦略である「Beyond Carrier」を理解しておくことが必要です。ソフトバンクはグループ全体として、スマホやブロードバンドの契約数拡大、5Gの取組みから通信事業を成長させつつ、AIなどのテクノロジーも生かして通信以外の領域でも拡大を狙っています。
通信事業に関しては、「ソフトバンク」「ワイモバイル」「ラインモ(2021年3月17日よりサービス開始)」という3つのブランドを抱えることで、多様なニーズに応えることを可能としています。
非通信領域については、「デジタルトランスフォーメーション本部」立ち上げから促進を図る企業向けDXソリューションの提供や、子会社であるヤフー(現Zホールディングス)の基盤を生かした「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」「ZOZOTOWN」などのeコマースサービス、ネット上の広告関連サービスなどを展開。通信事業とヤフーサービスや「PayPay」の連携を加速させることで、他社サービスとの差別化を図っています。
面接にあたってはまず、応募する職種がどの領域に位置しているかを明確にしてください。その上で、「通信事業と他サービスとの連携において、自身の経験や強みを生かしてどのようなシナジーを生み出せるか」を考え、具体的なエピソードを交えて話せるとよいでしょう。
■「なぜソフトバンクに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜソフトバンクなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「通信業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてソフトバンクという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜソフトバンクなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、通信3社のうちソフトバンク以外の2社との違いを調べてみてください。
- 株式会社NTTドコモ
- KDDI株式会社
ソフトバンクの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ソフトバンクの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「多様性が重視される中で、自律的にキャリア開発をしていく」という社風を意識して、「通信事業と他サービスとの連携において、自身の経験や強みを生かしてシナジーを生み出せる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ソフトバンク株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/システムコンサルタント] 【結果:入社】
[20代前半・女性/ショップスタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・男性/経営企画] 【結果:入社】
ソフトバンクの採用面接に向けて
ソフトバンクの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「多様性が重視される中で、自律的にキャリア開発をしていく」という社風の中で、「通信事業と他サービスとの連携において、自身の経験や強みを生かしてシナジーを生み出せる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- ソフトバンクの成長戦略「Beyond Carrier」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜソフトバンクなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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