MEEの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
同社は、三菱電機グループのエンジニアリング会社です。生活に密着した製品から宇宙開発関連まで、幅広い領域における製品開発やシステム設計などを手がけ、同グループの「モノづくり」を支えています。また、メカトロシステムやFA関連機器、空調・冷熱関連機器など、自社ブランド製品の開発・販売もおこなっています。全国に約5800人のスペシャリストを擁し、「技術サービス事業」と「製品・システム事業」の両輪でビジネスを展開しています。
日本有数の大手電気メーカーである三菱電機の子会社として、手がける案件の規模は大きく、技術を磨く機会も豊富です。同社の社員からは、「母体が大きいので、航空宇宙関係など夢のある案件にも関われる」「高度な技術を身につけられる」などの声が聞かれます。また、大グループゆえの充実した福利厚生に言及する人も多いようです。
社会からの信頼も厚く、従業員への待遇面においても安定感のある同社。温和な社員が多く、年功序列の慣習が残る古風で穏やかな雰囲気との口コミも見られます。他方で、親会社からの依頼に従い設計をおこなう体制上、製品企画のような主体性のある仕事はなかなかできない現状も。上昇志向が強く、変化を好む人には物足りないかもしれません。応募前に自身のビジョンとの照合を慎重におこなう必要があるでしょう。
面接では、「技術パートナーとして親会社を支える、堅実で安定感のある社風」になじみ、活躍できる人材であるかを見極められることとなります。
■選考は何次まで?
2021年6月現在、同社では中途採用の募集があります。コーポレートサイトには、和歌山事業所および静岡事業所において設計者などの募集情報が掲載されています。また、キャリコネにも多様な職種の求人情報が掲載されています。コーポレートサイトにはない職種・勤務地の募集もあるので、両方に目を通してみるとよいでしょう。
選考のプロセスは、書類選考後、ウェブによる適性検査、1次面接、最終面接を経て内定となります。原則として、1次面接は最初の勤務地にて、最終面接は東京本社にて実施されます。また応募に際して、履歴書に相当する同社指定様式の自己紹介書と、職務経歴書の提出が必要です。選考期間は約1ヶ月と考えておくとよさそうです。
なお、このプロセスは状況や応募職種により変動する可能性があることを念頭に置きましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、志望動機やキャリアプラン、退職理由といったオーソドックスな内容が中心です。ただしこれらを深堀りされる傾向にあるため、面接官を納得させられるような、論理的かつ熱意溢れる回答が必要となります。
前述したように事前に「自己紹介書」を提出しますが、面接はこの内容を見ながら進行します。したがって、書類を作成する段階から丁寧な作業を心がけ、自身の経歴のどの部分について質問されても臆することなく説明ができるよう、シミュレーションを重ねておくとよいでしょう。
特に転職理由については、深く追及されたという口コミが散見されます。「不満があって辞めたのではないか?」「今の会社では夢は実現できないのか?」などの質問からは、転職への覚悟やビジョンに対する思慮深さを見極める意図が感じられます。ここでは、転職が自身のキャリアにおける前向きな決断であることを真摯に伝えることが大切です。転職を考える理由を具体的に洗い出した上で、それらをポジティブに捉え直しておきましょう。
また、同社の面接では、候補者の人間性やコミュニケーション能力を重視する傾向があるため、誠実な態度を心がけたいところです。
MEEの面接攻略法(面接対策)
■三菱電機グループの企業理念体系を理解した上で自己分析をする
中途面接を受けるにあたり、同社と三菱電機グループの企業理念を理解しておくことが重要です。三菱電機は2021年2月に創立100周年を迎えたばかりです。これを契機に、同グループの一人ひとりが価値観を共有して企業活動にあたれるよう、これらを再定義し、企業理念体系を改定しました。
この改定には、多様化する社会課題の解決を通じて社会に貢献するビジョンと、新たな100年に向けて「変革」に挑む決意が込められています。三菱電機は、「ライフ」「インダストリー」「インフラ」「モビリティ」の各事業領域における課題解決の姿勢として、これまでに蓄積した技術力やナレッジを駆使し、総合的なソリューションを提供するという戦略を打ち出しています。過去100年間で固めてきた経営基盤のさらなる強化にくわえ、事業ポートフォリオ戦略を推進することにより、変革を加速させる考えです。
また上記は、同社独自の企業理念とスローガンです。グループビジョンの実現に向けた同社の義務と、技術パートナーとしての使命感が読み取れます。
これらの理念や同社の方向性をよく理解した上で、自己分析を深めることが重要です。100周年の転換期を迎えた同グループの一員としての自覚を持ち、意欲的に自己研さんに努められる人材であることをアピールしましょう。
■「なぜMEEに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接を受けるにあたっては、「なぜMEEなのか」について、考えを明確にしておくことが肝心です。面接官はこの質問をすることにより、さまざまな角度から志望動機を引き出すとともに、候補者がどの程度同社について理解しているかを確認します。
同社に対する理解を深める手段としては、他社研究が効果的です。他社のフィールドや技術、方向性などを理解することで、業界における同社の立ち位置や独自性を把握することができます。その作業を通して自身の中で志望動機を確固たるものとし、面接に臨みましょう。
具体的な研究対象としては、以下のような企業があげられます。このほか、事業の領域ごとに競合企業を絞り、調べてみるのも有効です。
- ソニーエンジニアリング株式会社
- パナソニックFSエンジニアリング株式会社
- デンソーテクノ株式会社
- 三菱重工冷熱株式会社
MEEの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでの企業研究を通じ、同社の社風や求める人材像が少しずつ見えてきたことと思います。
同社の場合、「技術パートナーとして親会社を支える、堅実で安定感のある社風」になじみ、「グループの一員としての自覚を持ち、意欲的に自己研さんに努められる人材」であると印象付けられるよう、徹底的に自己分析をおこない、説得力のある志望動機を準備しましょう。これまでの経験の中から具体的なエピソードを交えて話すと、自身の人物像を伝えやすくなります。
ここで、面接経験者が実際に聞かれた質問例を口コミから抜粋しご紹介します。自分ならどのように答えるかシミュレーションするなど、面接対策に役立ててください。
三菱電機エンジニアリング株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/制御設計] 【結果:入社】
[30代前半・男性/海外営業] 【結果:二次を辞退】
[20代前半・男性/電気・電子回路設計] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:内定を辞退】
MEEの採用面接に向けて
MEEの中途採用面接に向けて押さえておきたいことをご紹介してきました。以下の3つは、面接対策を講じる上でもっとも重要となるポイントです。
- 「技術パートナーとして親会社を支える、堅実で安定感のある社風」の中で、「グループの一員としての自覚を持ち、意欲的に自己研さんに努められる人材」と印象づけられるよう、自己分析を深める。
- 三菱電機グループの企業理念体系を理解し、これに沿った自己分析をおこない有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜ三菱電機エンジニアリングなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらの点を意識して面接対策を講じ、面接当日は誠実な態度を心がけて入社への熱意を伝えましょう。
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