秀英予備校の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
学校スタイルの集団授業を始めとして、映像授業や個別指導など多岐にわたる指導方法に定評のある秀英予備校。1977年の創業以来「社会に貢献できる人材を育てたい」との理念に基づき、静岡県を中心に国内250以上の校舎を持ち、幅広い教育事業を展開しています。
実際に働いている人の口コミには、「子供たちの成長を実感できたときの喜びが大きい」「教えることが好きな人には良い環境」「多くの人と関わるのでコミュニケーション力がつく」といった、指導者としてのやりがいを強く感じる声が見られます。
その反面、「時間帯の遅い勤務の場合もある」「残業が多いが給与は低い」「休日は授業準備で消えてしまう」など、忙しさについての不満も多く見られます。また「少子化によって生徒数が減少している」「教育面ではなく売り上げ面を見られる」など、会社の将来性や経営方針について不安を感じる意見も聞かれました。
同社の経営理念には「予備校運営をもって社会に貢献」「熱い心で生徒・父母との接点を持つ」との文言があります。面接では、与えられた役割にしっかりと責任を持った上で、自己の成長と社会貢献をも達成できる人材であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトの中途選考募集要項によると、2021年6月現在の募集職種は「小中学部」「高校部」「本社スタッフ」です。小中学部・高校部に関しては「集団指導コース」と「校舎運営コース」に分かれ、さらにその中で全国転勤のある「フリー社員」と、希望エリア内勤務の「エリア社員」という区分があります。
教員免許は必須ではありませんが、コースによっては「自動車免許と自家用車の取得が必須」です。応募前に募集要項のすみずみまで目を通し、見落としのないよう十分注意しましょう。
採用までのプロセスは、書類選考通過後に入社試験日程の連絡があり、筆記試験と1〜2回の面接を経て内定となります。面接官は、現場社員・部長・役員が務めますが、社長と1対1の面接を受けたとの口コミも見られます。選考期間は1週間から1ヶ月程度です。
また採用サイトには、入社後の研修制度、社員からのメッセージ、1日のタイムスケジュールなど多くの情報が掲載されていますので、あらかじめ熟読し社内の雰囲気をつかんでおきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接はオーソドックスな質問から入るようですが、口コミを見ていくと一般的な企業と違い、教育に特化した内容の質問もされるようです。「なぜ教育という仕事を選んだのか」「生徒に思いを伝える具体的な方法」といった現場視点から問われるほか、「実際にその場で模擬授業をした」「面接官に対して逆に質問をしていく」など、咄嗟のコミュニケーション能力が必要とされる傾向にあります。
面接自体はリラックスな雰囲気の中でおこなわれるため、緊張せずにのぞむことが大切です。生徒への指導職を希望する場合、当然ながら「伝える」ことが重要ですので、大きな声で元気よく話せることもポイントとなります。あわせて、教える立場であることを重視し、身だしなみには特に注意する必要があるでしょう。
なお、今までに塾などの教育現場で勤務したことがあれば十分なアピールポイントとなりますので、積極的に発言していきましょう。
秀英予備校の面接攻略法(面接対策)
■秀英予備校の「新・中期5ヶ年計画」を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける際には、経営計画の柱となる「新・中期5ヶ年計画」を理解する必要があります。少子化や新型コロナウイルス感染症の影響により、市場の規模が縮小傾向にある中、同社は外部のコンサルタントを導入し、あわせて社内に新規プロジェクトチームを立ち上げることで、売上高と営業利益の増加を実現し、他社との差別化をより一層推進する計画を掲げています。
具体的には、「オンライン利用の新しい教育サービスの提供」「不採算校舎を閉鎖・人的資源を有効活用」という2点となります。
コロナ禍における学校の休校措置にともない、秀英予備校も休講を選択せざるを得なかった状況で、新たにスタートしたのが「オンライン授業」です。これまでは校舎に通い講義を受けること、または校舎内での映像授業や個別指導が主でしたが、オンライン化により家庭にいながら学習できる方式が生まれました。「外出できなくても授業が受けられる」という利点を生かし、さらに学習習慣を定着化させ成績の向上につなげるとしています。
オンライン授業は、生徒や保護者からの満足度も9割以上という結果を出しており、同社は指導方法の「第4の柱」としてさらに強化を図る方針です。この「新・中期5ヶ年計画」を深く掘り下げ、自分が指導する側に回った際、子供たちに何を教えていけるかを考えた上で自己分析に取り入れ、自己アピールできるようにしましょう。
■「なぜ秀英予備校に転職したいのか」の明確化には他社研究を
同社の面接では「なぜ当社を選択したのか」との質問をされます。この質問で面接官は、「どのようなビジョンを持って入社しようとしているのか」、また「当社をどの程度理解しているのか」などを見極めます。
同社への理解度を表すには、教育理念や経営計画への理解を深め、さらには競合となる企業の研究もおこなうことが課題のひとつとなります。例として以下の企業を比較材料として挙げますので、参考にしてください。
- 株式会社ナガセ
- 株式会社リソー教育
- 株式会社明光ネットワークジャパン
- 株式会社さなる
- 株式会社東京個別指導学院
秀英予備校の採用面接で実際に聞かれた質問内容
以上の企業研究を通して、秀英予備校の社風や経営方針、どのような人材を必要としているかが見えてきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の「予備校運営で社会貢献する」という経営理念で、さらに「勉学を通して自立心を養い、思いやりの心を持った人を育てる」という教育理念を理解した上で、これらを実現できる人材と印象づけられるよう、多くのエピソードを用意しておきましょう。
以下は、実際の面接で聞かれた質問です。これらを読み込み「この質問にはどう対応するか」「仕事への意欲を表現する一番の方法はなにか」などをシミュレーションしてみてください。
株式会社秀英予備校の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・男性/教師・インストラクター] 【結果:二次を辞退】
[10代後半・男性/教師・インストラクター] 【結果:入社】
[20代前半・女性/ホテルスタッフ] 【結果:入社】
[20代後半・男性/その他] 【結果:内定を辞退】
秀英予備校の採用面接に向けて
秀英予備校の採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「予備校の運営による社会貢献」「生徒・保護者に熱い心で接していく」という理念を意識し、「教育を通して人の成長・育成をうながす」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- 同社の「新・中期5ヶ年計画」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげていく。
- 競合他社についても研究し、「なぜ秀英予備校なのか」に対する回答を明確にしておく。
以上について研究をおこない、当日は、自身の教育における意欲、熱意を正確に伝えられるよう、しっかりと準備して面接にのぞみましょう。
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