マツキヨココカラ&カンパニーの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

マツキヨココカラ&カンパニーの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

マツキヨココカラ&カンパニーの2026年3月期2Q決算は、中間期として過去最高の売上高を更新。新生堂薬局のグループ入りやPBシェア拡大、1.6億の顧客接点を活用したデータ戦略など、小売りの枠を超えた変革が進んでいます。「なぜ今マツキヨココカラなのか?」を整理し、専門人材の活躍フィールドを分析します。


0 編集部が注目した重点ポイント

新生堂薬局の株式取得により九州エリアでの展開を加速させる

2025年10月1日付で、九州北部を中心に119店舗を展開する新生堂薬局をグループへ迎え入れました。これにより、中期経営目標で掲げる「連合体構想」が具体化し、特定地域でのドミナント強化とヘルスケア拠点の拡大が図られます。転職者にとっては、新たな拠点における組織構築やエリアマネジメントの機会が大きく広がることになります。

プライベートブランド構成比が14.1%へ上昇し収益力を高める

高付加価値な自社開発商品(PB)の販売拡大により、売上総利益率は35.1%(前期差+0.2pt)へと改善しています。「INJESK」や「Hits Different」といった新ブランドの投入が寄与しており、従来のドラッグストアの枠を超えた商品企画やブランディング専門職の重要性がますます高まっています。

1.6億の顧客接点を持つ独自のデジタル基盤が収益化フェーズへ入る

グループの総顧客接点数は1.6億件に達し、そのうち購買行動を把握できるデジタル会員は2,850万人に登ります。接点すべてを「1ID」で把握するマーケティングプラットフォームが確立され、広告宣伝や実店舗と連動したデータサイエンティストやデジタルマーケターが活躍できる国内屈指のフィールドとなっています。

1 連結業績ハイライト

都市部の人流拡大とインバウンド需要を追い風に、中間期として過去最高の売上・利益を更新しました。
2026年3月期 第2四半期 決算概要

出典:2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料 P.7

売上高 549,094百万円 +4.4%
営業利益 40,444百万円 +7.4%
EBITDA 51,773百万円 +6.0%

※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 及び のれん償却額(事業が生み出す現金収支を測る指標)

中間連結累計期間において、売上高は過去最高を更新しました。特に化粧品部門が前年同期比+8.1%と全体を牽引しており、訪日外国人の増加に伴う免税売上の伸長も大きく寄与しています。KPI管理による経費コントロールの徹底により、営業利益率も7.4%へと向上し、利益体質の強化が進んでいます。

通期計画に対する進捗率は、売上高が約49.9%、営業利益が約47.3%となっており、中間期の業績としては概ね順調に推移しています。資料内では「計画を上回る利益を達成」と評価されており、下期の成長投資に向けた強固な土台を築いています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力事業の効率化と新規グループ会社の融合が進み、専門性を活かせる領域が多様化しています。
セグメント別業績

出典:2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料 P.8

マツモトキヨシグループ事業

【事業内容】

都市部・繁華街を中心としたドラッグストア展開および調剤薬局の運営。国内1,951店舗を展開。

【業績推移】

売上高 351,823百万円(前年比+7.2%)、利益 28,194百万円(前年比+7.6%)と大幅増収増益。

【注目ポイント】

都市部の人流拡大を確実に捉え、フラッグシップ店「GINZA FLAG」のオープンなど体験型店舗への投資を加速。免税需要の獲得とPB比率の向上が利益成長の源泉です。店舗開発やグローバル戦略に強い人材が不可欠な領域です。

注目職種:店舗開発、バイヤー(PB企画)、海外事業推進

ココカラファイングループ事業

【事業内容】

地域密着型の店舗展開と調剤機能に強みを持つドラッグストア運営。国内1,541店舗を展開。

【業績推移】

売上高 195,974百万円(前年比+0.1%)、利益 11,252百万円(前年比△0.3%)の微減益。

【注目ポイント】

不採算店舗の整理(スクラップ&ビルド)と経営資源の最適化を推進中。人的資本の再配置を重要課題に掲げており、DXを活用したオペレーション改善など、現場の生産性を抜本的に変える組織改革・業務プロセス設計の専門人材が求められています。

注目職種:人事企画、SCMスペシャリスト、業務改革推進

管理サポート・アンドカンパニー事業

【事業内容】

グループ全体の戦略策定、仕入・物流の統括、および新規子会社(新生堂薬局等)の管理運営。

【業績推移】

調整前セグメント利益 17,870百万円(前年比△11.6%)。構造改革費用が一時的に発生。

【注目ポイント】

新生堂薬局の連結(2025年10月)や香港子会社の新規連結など、グループガバナンスが複雑化。統合効果(シナジー)を最大化させるためのPMI(M&A後の統合プロセス)や、グループ間物流網の再構築を担う、経営管理・ロジスティクスのプロが必要な環境です。

注目職種:経営企画、PMI担当、物流システムエンジニア

3 今後の見通しと採用の注目点

アジアNo.1のドラッグストアに向け、2031年までに売上高1.3兆円を目指す「連合体構想」が加速します。
グループ経営目標

出典:2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料 P.36

通期連結業績予想は当初計画を据え置き、売上高1兆1,000億円、営業利益855億円を目指します。通期でも増収増益を見込んでおり、配当予想を年間48円(前期比4円増)へ上方修正するなど、強気な還元姿勢を示しています。

成長の鍵は、2031年目標の売上1.3兆円達成に向けた「オーガニックな成長」と、今回の新生堂薬局のような「連合体構想(M&A)」の両輪です。アジア進出も10年を経て、タイ・台湾・ベトナムなど6エリア88店舗まで拡大。2031年には海外売上1,000億円を目標に掲げており、グローバルでの事業拡大・新規国進出を牽引できる人材の採用が、今後の成長を左右する最重要事項となります。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「単なる小売業」ではなく、1.6億の接点を持つマーケティングプラットフォーム企業としての側面に注目しましょう。独自のPB開発力や、デジタルを駆使した1対1の顧客体験、さらに「連合体構想」による業界再編のリーダーとしての役割に、自身の専門性(デジタル、商品企画、PMI等)をどう活かせるか語るのが効果的です。

Q&A

面接での逆質問例

「新生堂薬局の参画により、連合体構想のPMI(統合プロセス)は具体的にどのフェーズにありますか?」
「1.6億の顧客接点から得られる購買データを活用した広告事業の収益化において、現在の最大の課題は何ですか?」
「PB比率15%以上という目標に向け、今後強化したい商品カテゴリーや開発体制の変化について教えてください。」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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報酬は高い

報酬は高いと思います。薬剤師、一般問わず。

(30代前半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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帰る時間は男女関係なく遅くなります

店舗によっては24時間だったり0時まで営業なので、帰る時間は男女関係なく遅くなります。 そこがネックでした。

(20代前半・店長・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明資料

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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