0 編集部が注目した重点ポイント
① 全セグメントで増収増益を達成し過去最高を更新
2026年3月期第3四半期において、デジタルコンテンツ、アミューズメント施設、アミューズメント機器、その他の全てのセグメントで前年同期比増収増益を達成しました。特にデジタルコンテンツ事業では、累計販売本数・リピート販売本数ともに過去最高を記録しており、主力ブランドの継続的な人気が盤石な収益基盤を支えていることがわかります。
② モンスターハンターワイルズが累計1,100万本を突破
前期2月に発売されたシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』が累計販売本数1,100万本を突破しました。この大ヒットが後押しとなり、過去作である『モンスターハンターライズ』などのリピート販売も伸長しています。グローバル市場でのブランド認知拡大が、キャリアを通じた大型IP開発に携わるチャンスを広げています。
③ 新業態店舗の積極展開でリアルの顧客接点を強化
アミューズメント施設事業において、クレーンゲーム専門店「ツカモーヨ」やカプセルトイ専門店「カプセルラボ」などの新業態店舗を積極的に展開しています。当第3四半期累計で合計6店舗を出店し、総店舗数は59店舗に拡大しました。ゲームソフト開発だけでなく、リアルな施設運営を通じた多角的なキャリア機会が生まれています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期決算概況 P.2
売上高
1,153億円
前年同期比 +29.8%
営業利益
543億円
前年同期比 +75.1%
経常利益
517億円
前年同期比 +64.6%
当第3四半期累計期間は、グローバル市場におけるデジタル販売の強化と、リピートタイトルの継続的な拡販により、売上・各利益項目ともに前年同期を大きく上回りました。営業利益率は47.1%という極めて高い水準を維持しています。主力IPのブランド力に加え、アミューズメント機器事業においてスマスロ新機種がヒットしたことも収益を大きく押し上げる要因となりました。
通期計画に対する営業利益の進捗率は約74.4%となっており、資料内でも「年度計画に対して順調に進捗」していると評価されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期決算概況 P.3
デジタルコンテンツ事業
事業内容:家庭用ゲーム機およびPC向けゲームソフト、モバイルコンテンツの開発・販売をグローバルに展開しています。
業績推移:売上高734億円(前年同期比+25.4%)、営業利益460億円(同+57.5%)と大幅な増収増益です。
注目ポイント:『バイオハザード』や『ストリートファイター6』などの主力IPが全世界で安定した販売本数を維持しています。特にリピートタイトルの販売比率が96.4%と非常に高く、過去作をデジタル販売を通じて長く売り続ける戦略が成功しています。また、新作モバイルゲーム『バイオハザード サバイバルユニット』が300万ダウンロードを突破するなど、モバイル領域でのIP展開も加速しています。
アミューズメント施設事業
事業内容:「プラサカプコン」などの店舗運営を通じ、ゲームセンターやカプセルトイ専門店の運営を行っています。
業績推移:売上高185億円(前年同期比+12.3%)、営業利益26億円(同+18.7%)と堅実な成長を継続中。
注目ポイント:既存店の堅実な運営に加え、体験型施設「CAPCOM CONNECT SPACE」などの新業態店舗の創出に注力しています。既存店売上も前年比107%と成長しており、自社IPを活用したイベント実施により他事業とのシナジーを最大化しています。店舗開発から店舗マネジメントまで、リアル店舗の価値向上を担う人材が求められています。
アミューズメント機器事業
事業内容:パチスロ機の開発・製造・販売を行っており、特に「スマスロ」カテゴリに注力しています。
業績推移:売上高177億円(前年同期比+73.5%)、営業利益105億円(同+107.4%)と爆発的な成長を記録。
注目ポイント:『新鬼武者3』が2.4万台、『デビル メイ クライ 5』が1.1万台を販売するなど、スマスロ新機種のヒットが収益に大きく貢献しました。自社の強力なIPを遊技機に展開することで、高い競争力を発揮しています。累計販売台数は前年を上回る4.5万台に達しており、ハードウェアとソフトウェアの両面からファンを魅了する開発力が強みです。
その他事業
事業内容:eスポーツ、映像製作、キャラクターライセンス事業など、IPの価値を最大化する周辺ビジネスを展開。
業績推移:売上高55億円(前年同期比+57.6%)、営業利益29億円(同+135.3%)となりました。
注目ポイント:「ストリートファイターリーグ」のグローバル展開や、Netflixアニメ『Devil May Cry』の配信開始など、メディアミックスによるブランド認知拡大が顕著です。2026年には「ストリートファイター」の実写映画公開も控えており、ゲームの枠を超えたエンターテインメント展開を加速させるための企画・プロデュース人材の重要性が高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期決算概況 P.6
第4四半期に向けても勢いは衰えません。2026年2月27日には主力シリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』、3月には『モンスターハンターストーリーズ3』や『流星のロックマン パーフェクトコレクション』など、有力タイトルの発売を予定しています。これらの大型タイトル投入により、年度計画の達成に向けて万全の体制を整えています。
経営面では、将来を支える人材の確保と育成に向けた「人的資本への投資」を最優先課題の一つとして掲げており、安定的な成長に向けた組織基盤の強化を継続しています。グローバル238の国と地域へ展開を広げる中で、世界水準の開発・ビジネススキルを持つ人材の採用意欲は非常に高いと言えます。また、大阪・関西万博への協賛など、地域社会や文化への貢献を通じたブランド価値向上にも注力しています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
カプコンは「シングルコンテンツ・マルチユース」を掲げ、ゲームから映画、アニメ、eスポーツ、アミューズメント施設まで一つのIPを多角的に展開する力に長けています。「一つの作品に長く深く携わり、世界中のファンに届けるブランドを育てたい」という意向は、同社のリピート販売強化の戦略とも合致し、説得力のある志望動機となるでしょう。
面接での逆質問例
「デジタル販売比率が極めて高く、リピート販売が収益の柱となっている中、既存IPのライフサイクルをさらに伸ばすために、開発や運営の現場で現在最も注力している技術や施策は何ですか?」
「グローバルでの販売地域が238カ国に拡大していますが、特定の成長市場(アジアや南米など)に特化したローカライズやマーケティングの体制強化について、新しいポジションに期待される役割を教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
欠員補充のための異動がよくあります
特に人員の入れ替わりが多いため、欠員補充のための異動がよくあります。店舗運営に携わることが多く、組織の文化や体制について深く知る機会は少ないかもしれません。
(30代前半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第3四半期決算概況



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。