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編集部が注目した重点ポイント
① 米州事業が大幅増益を牽引する
2024年第4四半期に連結化した米国子会社の業績寄与に加え、ブラジルなど南米での拡販が奏功し、米州セグメントの売上高は前年比+15.9%と躍進しました。パッケージ分野の需要回復を捉えており、グローバル展開を志向する人材にとって活躍の機会が大きく広がっています。
② 環境配慮型製品で収益力を高める
ボタニカルインキなどの環境配慮型製品(サステナブル製品)を軸にした事業拡大が進んでいます。日本国内では不採算品目の削減と価格改定を進めた結果、販売数量減をカバーして営業利益が前年比+54.9%と大幅に改善しており、高付加価値化への構造転換に成果が出ています。
③ 中期経営計画の最終年度へ邁進する
中期経営計画「CCC-II」の2年目を終え、2026年12月期は最終年度となります。成長地域でのパッケージ分野拡販や、機能性材料での新市場拡大を加速させる方針です。2025年よりアジア持株会社の新設など管理体制の再構築も進んでおり、組織の変革期におけるキャリア機会が豊富です。
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連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.2
売上高
2,576億円
+4.9%
営業利益
152.2億円
+15.7%
純利益
116.0億円
+28.9%
売上高は米州での好調な販売や、2024年第4四半期に買収した米国子会社の通期寄与により過去最高の水準となりました。利益面では人件費や諸経費の増加はあったものの、販売数量増と海外での原材料価格安定が収益を押し上げています。また、政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の計上により、純利益は大幅な増益を記録しました。
2025年2月に公表された通期予想に対し、売上高は96.1%、営業利益は98.2%の到達度となっており、グループ全体の実績は順調に推移したと評価できます。
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事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.3
印刷インキ・機材(日本)
事業内容
国内でのパッケージ用グラビアインキ、フレキソインキの製造販売、および印刷用機材の仕入販売。
業績推移
売上高は不採算品目の削減により4.8%減の502億円。一方、営業利益は価格改定効果で54.9%増の14.3億円と収益性が向上。
注目ポイント
市場が縮小する中で、単なる量販ではなく「高収益化」へシフトしています。環境配慮型のボタニカルインキなど、社会課題解決型の製品提案ができる営業・技術職の重要性が高まっています。
印刷インキ(アジア)
事業内容
ベトナム、インド、タイ、中国等でのパッケージ用および印刷情報用インキの製造販売。
業績推移
売上高は中国拠点の影響等で3.6%減の561億円。営業利益は原材料安と経費抑制により20.3%増の69.1億円。
注目ポイント
2025年、マレーシアにアジア地域持株会社を設立。域内の購買・生産・物流の効率化を加速させており、クロスボーダーなマネジメントスキルを持つ人材の活躍が期待されます。
印刷インキ(米州)
事業内容
北米および南米(ブラジル等)でのパッケージ用フレキソ・グラビアインキ、メタルインキの展開。
業績推移
売上高は1,018億円(前年比15.9%増)。営業利益も52.8億円(18.1%増)と成長を牽引。
注目ポイント
(注:2024年4Qより米国新会社を連結)。北米の需要回復に加え、アルミ缶用メタルインキが南米で順調。M&A後のPMI(統合プロセス)や拠点間連携の深化に携わる機会があります。
機能性材料
事業内容
インクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液等の高付加価値材料。
業績推移
売上高は5.0%増の203億円。利益面は諸経費増により8.9%減の24.2億円となったが、依然として高収益セグメント。
注目ポイント
衣食住をターゲットとしたインクジェット分野や高品質なディスプレイ材料が好調。化学の知見を活かし、次世代の収益柱を創出する研究開発・市場開発人材が渇望されています。
印刷インキ(欧州)・その他
事業内容
欧州でのパッケージ・メタルインキ販売、および日本国内の化成品・ディスプレイサービス事業等。
業績推移
欧州は売上高215億円(0.6%増)。「その他」セグメントはブランド保護ソリューションの連結化もあり、売上高140億円(10.2%増)と拡大。
注目ポイント
2025年よりサカタブランドソリューションズを新規連結。従来のインキ事業の枠を超えた、付加価値の高い新領域への挑戦が始まっており、異業種からの知見も歓迎される土壌があります。
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今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.6
2026年12月期は、世界経済の緩やかな回復を背景に、パッケージ用インキや機能性材料の拡販に注力する計画です。売上高は前年比+7.1%の2,760億円、営業利益は+11.6%の170億円を予想しており、着実な増益を見込んでいます。
特に環境負荷低減製品への引き合いは強く、サステナブル経営を加速させるための技術力・提案力がグループの生命線となります。一方で、中国での景気減速や地政学リスクへの対応も重要課題となっており、アジア供給体制の再構築(中国拠点の効率化等)を推進しています。変革期の管理体制を支えるコーポレート・マネジメント層や、グローバルSCMの最適化を担える人材にとって、極めてエキサイティングなフェーズと言えるでしょう。
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求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
サカタインクスは現在、単なるインキメーカーから「環境ソリューション企業」への脱皮を図っています。「ボタニカルインキ等の環境配慮型製品を通じて、世界のパッケージ文化のサステナビリティに貢献したい」という軸は非常に強力です。また、米州での成長やアジアの体制再編など、グローバルでの構造改革に自身の専門性をどう活かせるかを具体的に語ることが成功の鍵となります。
面接での逆質問例
・「米州事業が急成長していますが、日本本社と現地の連携において、今後どのようなガバナンスや体制強化を想定されていますか?」
・「アジアでの供給体制再構築が進んでいますが、現場レベルでの拠点間シナジーを生むために、どのような専門スキルを求めていますか?」
・「中期経営計画CCC-IIの最終年度に向け、新規事業(ブランド保護等)での成長を加速させるための最大の課題は何だとお考えですか?」
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転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 決算補足説明資料



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