0 編集部が注目した重点ポイント
① インドネシア事業が営業利益2.9億円で黒字転換を達成
長らく課題となっていたインドネシア事業が、当3Q累計で前年同期の13億円の赤字から劇的な黒字転換を果たしました。重点ブランド「PIXY」のリブランディングや、返品リスクの大幅な削減が功を奏しています。グローバル拠点での事業再生に携わりたい人材にとって、再成長フェーズに入った現地法人の動向は大きな魅力となるでしょう。
② 構造改革MP-14の進捗により16.5億円の改善効果を創出
中期経営計画「MP-14」に基づき、日本国内での適正価格への改定や不採算商品の削減を強力に推進しています。当3Q時点で通期目標20億円に対し、すでに16.5億円を達成するなど、収益性改善が目に見える形で現れています。経営管理やサプライチェーンの最適化を主導できる専門人材の活躍の場が広がっています。
③ 日本国内の女性化粧品事業の戦略再構築を開始
「ビフェスタ」等の女性向けブランドが苦戦したことを受け、経営陣は戦略の再総括を決定しました。今後は勝ち筋が見えるカテゴリーへマーケティング費用を重点投下する方針です。ブランドの立て直しやデジタルマーケティングの知見を持つ人材にとって、組織の変革期におけるキャリア機会が拡大する可能性があります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明会資料 P.2
売上高
59,192百万円
+3.6%
営業利益
2,891百万円
+116.4%
経常利益
3,680百万円
+71.0%
当3Q累計の連結業績は、売上高が591億92百万円、営業利益が28億91百万円となり、過去の実績を上回る利益成長を見せました。特にインドネシアにおける女性向け事業の好調と生産効率の改善が、グループ全体の利益を大きく押し上げています。国内事業においても、コスト削減を柱とする構造改革が着実に進捗しており、利益体質の強化が鮮明になっています。
通期業績予想に対しては、修正後の売上高計画(786億円)に対して進捗率75.3%と順調に推移しています。営業利益については、3Q時点ですでに修正通期予想(27億円)を超過していますが、これには4Qにおける広告投資の集中や構造改革費用の計上が見込まれているため、計画通りの推移と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明会資料 P.4
日本事業
事業内容:男性向け「ギャツビー」「ルシード」、女性向け「ビフェスタ」等、主力ブランドの企画・販売を展開。
業績推移:売上高310億円(0.4%増)、営業利益15.5億円(12.0%増)。構造改革による原価率の低減が寄与。
注目ポイント:「ルシード」等のミドル男性向けスキンケアが好調な一方で、女性向けカテゴリーのテコ入れが急務となっています。現在、CxO主導で戦略の見直しが進められており、ブランドマネジメントの再定義を担える人材が強く求められています。
インドネシア事業
事業内容:現地ターゲットに合わせたメイクアップブランド「PIXY」や男性向け商品を製造・販売。
業績推移:売上高115億円(22.6%増)、営業利益2.9億円。待望の黒字化を達成しました。
注目ポイント:リブランディングの成功により、PIXYの売上が前年比54.3%増と爆発的に伸長しています。今後は成長の持続とさらなる生産効率の向上がテーマとなり、グローバル基準のSCMや製造管理の経験者が活躍できる環境です。
海外その他(中国・東南アジア等)
事業内容:中国市場や、ACGI社を通じたマレーシア、タイ等のアジア各国での事業展開。
業績推移:売上高166億円(1.2%減)、営業利益10.8億円(19.5%減)。中国の回復遅れが影響。
注目ポイント:中国市場における消費者の急激なECシフトに対応するため、販売チャネルの分散化とEC強化を急いでいます。質疑応答でも言及された通り、市場環境の変化にスピード感を持って対応できるデジタル流通のプロフェッショナルが不可欠となっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明会資料 P.20
マンダムは、中国市場の低迷や国内女性化粧品の苦戦を背景に、通期計画を売上高786億円、営業利益27億円に下方修正しました。しかし、営業利益の増益額自体は前年比+162.6%と驚異的な伸長を見込んでいます。質疑応答で言及された通り、現在は「勝ち筋の見極め」と「投資の最適化」を議論するフェーズにあり、戦略的な優先順位付けと実行力が試されています。
特に注目すべきは、MBO(経営陣による自社買収)の実施に伴う費用を計上しつつも、コア事業の利益力は着実に向上している点です。今後は、ECなどの新規流通ブランドの育成シナリオを再構築する方針であり、ゼロから市場を開拓できるバイタリティを持つ人材の採用意欲が高まると予想されます。中期経営計画MP-14の最終年度に向け、さらなる変革を加速させる構えです。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
マンダムは現在、強みを持つ男性化粧品での地位を固めつつ、女性向けや海外市場で大胆な構造改革を進めています。「成熟した組織を内部から変革したい」「グローバルでの事業再生を実体験したい」という動機は、現在の経営ニーズと合致しやすいでしょう。特にインドネシアの黒字化実績を踏まえ、他エリアでの再現性を提案できれば、高い評価に繋がります。
面接での逆質問例
「女性化粧品事業の戦略再構築において、現場の意思決定スピードや組織体制にはどのような変化が起きているでしょうか?」
「中国市場のECシフトに対応するため、デジタル専門組織と既存営業部門の連携をどのように強化されていますか?」
「MP-14で掲げる営業費用の最適化を推進する上で、マーケティング担当者に求められるコスト意識の基準を教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
おっとりとしすぎた雰囲気の職場
チャレンジ精神や他社との競争という意味では、バリバリ仕事を推進して成果を出していきたい人にはおっとりとしすぎた雰囲気の職場だと思う。
(30代後半・マーケティング・女性) [キャリコネの口コミを読む]- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第3四半期 決算説明会資料
- 2026年3月期 第3四半期決算説明会 Web会議 主な質疑応答(要約)



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