0 編集部が注目した重点ポイント
① 広告宣伝費等のコスト見直しで営業利益が大幅に改善する
2026年9月期第1四半期において、グループ全体でのコスト見直しを実施しました。一部既存タイトルの売上逓減により減収となったものの、広告宣伝費の削減等が寄与し、営業損失が前年同期の7.3億円から0.8億円へと大幅に縮小。収益構造の適正化が進み、黒字化に向けた足固めが完了した点は、転職者にとってポジティブな材料です。
② 独自開発の地図配信サービスで「位置ゲー」の競争力を高める
コロプラの強みである位置情報ゲームにおいて、ゲーム開発特化型の「COLOPL GAMING MAPS」を独自開発し正式リリースしました。外部地図サービスからの切り替えによりコスト削減と開発速度の向上を図り、グローバルでの競争力を強化。技術的な内製化が進むことで、同社独自のUX(ユーザー体験)を創出するエンジニアの活躍機会が広がっています。
③ 事業構造改善に向けた「キャリア転進支援制度」を導入する
当四半期より、事業構造改善を目的としたキャリア転進支援制度を導入しました。これに伴い2.7億円の引当金を計上していますが、これは経営資源を成長領域へ再配置するための抜本的な改革の一環です。今後、AIやXRなど最新テクノロジーを活用した新作開発に注力する体制が整いつつあり、組織の若返りや専門性の高い人材の受け入れが活発化すると予想されます。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年9月期 第1四半期 決算説明会資料 P.5
2026年9月期第1四半期の売上高は前年同期比10.2%減となりましたが、これは一部既存タイトルの配信期間長期化に伴う自然減収が主因です。一方で、マーケティングコストの徹底した見直しにより、営業利益率は前年同期の▲13.7%から▲1.8%へと劇的に改善しました。さらに、4.4億円の為替差益を計上したことで、経常利益は大幅な増益を達成しています。
なお、当社は事業環境の変化が激しいことから通期業績予想を開示していませんが、第1四半期時点で既に経常利益・純利益ともに通期を見据えた良好な立ち上がりを見せています。コスト構造がスリム化された状態で、今後は第3四半期以降に控える新作タイトルの寄与による業績拡大が期待されるフェーズです。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年9月期 第1四半期 決算説明会資料 P.6
エンターテインメント事業
事業内容:スマートフォン向けゲームやPC・コンシューマーゲームの開発・運用を主軸とし、Web3やXR領域への展開も推進しています。
業績推移:売上高は4,681百万円(前年同期比10.6%減)となったものの、営業損失は54百万円まで縮小。主力の「DQウォーク」は引き続き堅調に推移しています。
注目ポイント:モバイルゲームで5本、PC・コンシューマーで11本の豊富な新作パイプラインを保持しています。特に位置情報ゲーム×有力IPの開発を強化しており、自社開発の地図基盤を活用した「次世代の移動体験」を創出できるエンジニアやプロデューサーの需要が非常に高まっています。
投資育成事業
事業内容:国内外のIT・エンターテインメント系スタートアップへの投資及びファンド運用を行っています。
業績推移:売上高は90百万円(前年同期比20.4%増)を達成。出資ファンドにおける有価証券の売却収益が発生し、増収に寄与しました。
注目ポイント:新たに国内企業2社への投資を実行したほか、韓国においてSM Culture Partnersと共同で「K-コンテンツ・メディア戦略ファンド」を組成予定です。エンタメ×金融の知見を活かし、グローバルな市場開拓を支援するキャピタリスト職にとって、挑戦的な環境が提供されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年9月期 第1四半期 決算説明会資料 P.21
コロプラは現在、連結売上高1,000億円、連結営業利益500億円を目安とするモバイルゲーム市場での「Global Top 20」入りを目標に掲げています。この達成に向け、2026年9月期は「AIを活用したタイトルのパイプライン化」と「有力IPによる位置ゲーの開発推進」を重点方針としています。
特にAI領域では、「生成AI大賞2025」のグランプリを受賞するなど高い技術力が証明されており、AIを単なる効率化のツールではなく「新しい遊び」へと昇華させるエンジニアの採用を強化しています。また、虎ノ門ヒルズで提供を開始したARナビゲーション「360maps」など、XR技術を活用した「エンターテインメントとしての移動体験」の創出も本格化しており、リアルとバーチャルを融合させる新規事業開発のチャンスが豊富に存在します。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は今、広告宣伝重視のモデルから「独自技術による付加価値創造」へと明確にシフトしています。志望動機では「AIや位置情報技術を使い、これまでにない体験を作りたい」という意思だけでなく、今回の決算で見られた「コスト最適化と内製化」への理解を示すことが有効です。自身の技術がどのように開発効率向上や競争力強化に寄与できるかを具体的に語ると高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
「独自開発の地図配信サービス(COLOPL GAMING MAPS)によって、エンジニアの自由度や開発スピードは具体的にどう変わりましたか?」といった質問は、事業を深く研究している証左となります。また、「生成AI大賞を受賞された技術を、11本あるPC/コンシューマー向け新作パイプラインにどのように組み込んでいく予定ですか?」という質問も、成長戦略への高い関心を示せます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
福利厚生は素晴らしく諸々非常に充実
福利厚生は素晴らしく、確定拠出年金や朝昼のビュッフェや、フリードリンクなど、諸々非常に充実しておりました。
(40代前半・ゲーム関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社コロプラ 2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社コロプラ 2026年9月期 第1四半期決算説明会資料



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