ラクスルの転職研究 2026年7月期1Q決算に見るキャリア機会

ラクスルの転職研究 2026年7月期1Q決算に見るキャリア機会

ラクスルの2026年7月期1Q決算は、売上高17.2%増と好調。MBOによる非公開化の発表や、金融領域「ラクスルバンク」の始動など、第二創業期としての大胆な施策が相次いでいます。「なぜ今ラクスルなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を最新データから整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

MBOの実施による非公開化で事業成長のスピードを加速させる

ラクスルは2025年12月11日、代表取締役社長の永見氏らによるマネジメント・バイアウト(MBO)の実施を発表しました。上場を廃止して非公開化することで、短期的利益に捉われない大胆な成長投資や迅速な意思決定を可能にする狙いがあります。今後、第二創業期としてテクノロジー基盤への投資をより一層強化していく方針です。

連続的なM&Aによりプラットフォームの商材領域を大幅に拡張する

2025年11月、ビニールカーテン等のBtoB受注プラットフォームを運営する株式会社チームライクの買収を決定しました。2026年2月より連結開始予定であり、ニッチトップの商材を取り込むことで既存顧客へのクロスセルを強化します。オーガニック成長と積極的なM&Aの組み合わせにより、ポートフォリオバリューの拡大を推進しています。

金融領域への本格進出で中小企業の経営課題をEnd-to-Endで解決する

2025年11月27日に法人向け銀行サービス「ラクスルバンク」を開始しました。国内最安級の振込手数料や、支払いに応じた最大2.0%のポイント還元を実現しています。単なる印刷ECサイトを超え、決済やファイナンスまで一気通貫で提供するB2Bエコシステムの構築が着実に進んでいます。

1 連結業績ハイライト

第1四半期は売上高17.2%増、売上総利益20.2%増と好調。四半期ベースで過去最高のEBITDA 17.1億円を達成し、通期予想に対しても順調な進捗を見せています。
2026年7月期第1四半期 連結業績実績

出典:2026年7月期第1四半期 決算説明会資料 P.8

売上高 17,235百万円 (+17.2%)
売上総利益 6,085百万円 (+20.2%)
non-GAAP EBITDA 1,711百万円 (+11.8%)

※non-GAAP EBITDA = 営業利益(J-GAAP) + のれん償却額 + 減価償却費 + 株式報酬費用

第1四半期は、オーガニックな成長と戦略的M&Aの効果により、売上総利益が前年同期比20.2%増と大きく伸長しました。特にnon-GAAP EBITDAは17.1億円に達し、収益性の高い「Quality Growth(利益を伴う成長)」を継続しています。

通期業績予想に対する進捗率は、売上総利益で23.4%、EBITDAで23.8%となっており、例年下期に利益が偏る傾向を考慮すると、現在の推移は概ね順調であると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力事業が安定的に成長する中で、新規カテゴリや金融サービスへの投資を加速。あらゆる業種の中小企業を支援する巨大なプラットフォームへ進化しています。
連結売上高のカテゴリ別推移

出典:2026年7月期第1四半期 決算説明会資料 P.11

調達プラットフォーム事業

事業内容:印刷・ソリューション、梱包材、ビジネスサプライなどのECプラットフォーム「ラクスル」の運営。

業績推移:売上高15,994百万円(+17.9%)、セグメント利益2,579百万円(+23.0%)。

注目ポイント:オーガニック成長率15.1%と高水準を維持。大企業向けサービス「ラクスルエンタープライズ」が前年比92%増と急成長しており、エンタープライズ向けの営業・サポート体制の強化が成長の鍵となっています。

注目職種:法人営業(エンタープライズ担当)、サプライチェーン・マネジメント、プロダクトマネージャー

マーケティングプラットフォーム事業

事業内容:「ノバセル」「ペライチ」「FUSION」等を通じた広告代理店事業、SaaS、マーケティング支援の提供。

業績推移:売上高1,161百万円(+11.7%)、セグメント利益0百万円(前年同期比微減)。

注目ポイント:(注:株式会社FUSIONの新規連結に伴い、前年との単純比較不可)。広告代理店領域ではオンライン・オフライン統合の提案能力を強化。今後、生成AIの活用による売上機会の創出とさらなる収益改善を目指しています。

注目職種:デジタルマーケティング・プランナー、アカウントエグゼクティブ、AIエンジニア

3 今後の見通しと採用の注目点

MBOによる非公開化後も、2027年7月期のEBITDA 100億円という中期目標の達成に向けた投資を継続。金融、デザイン連携など新規施策が目白押しです。
中期目標への進捗とQ&A

出典:2026年7月期第1四半期 決算説明会資料 P.27

ラクスルは、従来のEC事業を土台としながら、ソフトウェア、ファイナンスを統合した「テクノロジープラットフォーム」への進化を加速させています。質疑応答で言及された通り、今期(2026年7月期)中には四半期EBITDAで20億円を超える見込みであり、着実に利益水準が引き上がっています。

特に世界的なデザインプラットフォームであるCanva社との戦略的パートナーシップは、国内市場における大きな競合優位性となります。非公開化によって短期的利益に縛られない投資が可能となる中、テクノロジー組織のさらなる強化が期待されています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「第二創業期」としてMBOという大きな経営判断を下したタイミングは、変革を望む転職者にとって絶好の機会です。特にラクスルバンクの立ち上げや、連続的なM&Aによる商材拡大など、新規領域での挑戦が活発化しています。既存のECモデルに金融やソフトウェアを掛け合わせ、中小企業の経営課題を根本から解決したいという熱意を伝えるのが効果的です。

Q&A 面接での逆質問例
  • 非公開化によって、プロダクト開発の優先順位や中長期的な投資の考え方はどう変化すると予想されていますか?
  • ラクスルバンクの成功に向けて、金融領域の専門人材に期待されている役割を具体的に教えてください。
  • 連続的なM&Aを行っていますが、新しく加わった企業や事業との組織文化の融合について、どのような工夫をされていますか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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若い人には働きやすい環境

若い社員が多く、まだまだ新しい会社なので、みんなで良くしていこうみたいな雰囲気があり、悪い意味の古い会社気質な年功序列や男尊女卑は無いので、若い人には働きやすい環境だと思います。オフィスも綺麗で洗練されているので過ごしやすいと思います。

(30代前半・DTPオペレーター・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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なんともストレスがたまる毎日

ミスするとミスした内容や原因、反省などを記入し、グループで共有する為、再発には効果があるかもしれませんが、なんともストレスがたまる毎日でした。

(30代前半・DTPオペレーター・女性) [キャリコネの口コミを読む]
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
  • 2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年7月期第1四半期 決算説明会資料
  • MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ(2025年12月11日)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。