0 編集部が注目した重点ポイント
①調整後営業利益が前年比265.2%増で中間期として過去最高益を達成する
2026年5月期第2四半期累計の調整後営業利益は、売上高の成長とコスト効率化により3,024百万円(前年同期比265.2%増)に達しました。売上高も26.5%増と堅調で、利益率は11.9%へと大幅に向上しています。成長投資を継続しながらも収益フェーズへの移行が鮮明となっており、キャリアを積む上で非常に安定した事業基盤を構築しています。
②ナインアウト社の完全子会社化により事業領域をAXへと再定義する
2025年7月31日付で、AIインターフェース「Ask One」を提供するナインアウト株式会社を完全子会社化しました。これに伴い、事業領域を従来のDXから、AI活用を前提とした「AX(AIトランスフォーメーション)」へと再定義しています。生成AI時代のデータインフラを目指す同社において、AI技術を実業務に落とし込む高度なキャリア機会が拡大しています。
③Bill Oneの高成長継続とEight事業の黒字転換が完了する
主力サービスの「Bill One」は売上高が前年同期比41.3%増と高成長を維持しています。また、長らく投資フェーズにあったEight事業が中間期で黒字転換(調整後営業利益136百万円)を果たしました。全セグメントが収益化に寄与するフェーズへ突入しており、新規事業開発だけでなく既存事業の拡大・深化に携わる職種の募集が活発化しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年5月期 第2四半期 決算説明資料 P.6
売上高
25,381百万円
(+26.5%)
調整後営業利益
3,024百万円
(+265.2%)
経常利益
2,885百万円
(+1,974.6%)
※調整後営業利益 = 営業利益 + 株式報酬関連費用 + 企業結合に伴い生じた費用(のれん及び無形固定資産の償却費)
当中間連結会計期間の業績は、売上高が前年比26.5%増と順調に拡大しました。特に利益面での躍進が目覚ましく、調整後営業利益率は11.9%(前年同期比7.8ポイント増)と大幅に改善しています。これは本社移転関連費用の解消に加え、営業体制の強化による売上総利益の増加が寄与した結果です。
通期予想に対する進捗状況は、第2四半期時点で売上高が約48%、調整後営業利益は通期見通しの上限(8,640百万円)に対して約35%となっています。利益面では当初の下期偏重の計画を上回るペースで推移しており、業績は堅調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年5月期 第2四半期 決算説明資料 P.11
Sansan/Bill One事業
【事業内容】
ビジネスデータベース「Sansan」や経理AXサービス「Bill One」、取引管理サービス「Contract One」を提供。
【業績推移】
売上高は22,371百万円(前年同期比26.1%増)、調整後営業利益は2,968百万円(197.7%増)と極めて好調。
【注目ポイント】
「Bill One」のMRR(月次固定収入)純増額が過去最高水準となり、単体での赤字幅が大幅に縮小しています。名刺から請求書、契約書へとデータ化領域を広げており、各プロダクトの連携を深めるクロスセル戦略が成功しています。生成AIを活用した「Sansan AIエージェント」等の新機能開発も活発で、技術力の高いエンジニアやコンサルティング営業の需要が高まっています。
注目職種:SaaS営業(エンタープライズ)、カスタマーサクセス、AIエンジニア
Eight事業
【事業内容】
名刺アプリ「Eight」を基盤に、個人向け有料機能や法人向けの採用・イベント支援サービスを展開。
【業績推移】
売上高は2,921百万円(前年同期比36.8%増)、調整後営業利益は136百万円となり黒字転換を果たしました。
【注目ポイント】
BtoBサービス(採用関連・イベント等)が39.3%増と急成長し、収益の柱として確立されました。「Eight Team」の契約件数も5,814件(15.7%増)と堅調。単なる名刺管理から、ビジネスSNS・採用プラットフォームへの進化を加速させており、イベント企画や人材紹介領域の知見を持つ人材にとって、新たな事業開発に携われる魅力的なフィールドとなっています。
注目職種:イベントディレクター、リクルーティングアドバイザー、事業開発(新規)
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年5月期 第2四半期 決算説明資料 P.15
通期業績見通しに変更はなく、売上高52,707百万円〜54,003百万円を目指す方針です。中間期の利益水準は想定を上回りましたが、第3四半期以降に予定していた投資(人件費・広告宣伝費等)を継続するため、期初計画通りの投資を実行するとしています。
同社は事業領域を従来のDXからAX(AIトランスフォーメーション)へと再定義しました。これは、単なるデジタル化を超え、AI活用を前提とした業務プロセスの変革を支援するという明確な意思表示です。特に2027年5月期までの年平均成長率(CAGR)22%〜27%という高い目標を掲げており、この成長を支えるための積極的な人材採用は今後も継続される見通しです。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
「名刺管理」という既存市場で85%以上のシェアを持ちながら、それに甘んじず「Bill One」のような第2、第3の柱を次々と垂直立ち上げする実行力に惹かれる、というストーリーは非常に説得力があります。また、同社が掲げる「AX(AIトランスフォーメーション)」というビジョンに対し、自身の職能がいかにデータインフラの価値を高められるかを結びつけると、高い評価につながるでしょう。
Q&A 面接での逆質問例
・「AXへの事業再定義により、現場のプロダクト開発や営業のアプローチにおいて、以前のDX時代と最も大きく変わった点は何でしょうか?」
・「Bill Oneの大成功を支えた独自のオペレーションノウハウは、今後Contract Oneなどの新プロダクトへどのように横展開されていく予定ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
意識して業務推進できることは大きい
常に自分の「強み」を意識して仕事を遂行するように言われるため、意識して業務推進できることは大きいと思うが、逆にそれがプレッシャーになることも多いかも。
(40代後半・カスタマーサポート・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
- 2026年5月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年5月期 第2四半期 決算説明資料



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