Joshinの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

Joshinの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

Joshinの2026年3月期3Q決算は、ネット販売の過去最高更新と利益倍増を達成。「DOのリフォーム」を子会社化し、リフォーム事業を新たな成長エンジンに据えています。「なぜ今Joshinなのか?」という視点から、EC拡大と住生活サポート領域で転職希望者が担える役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

リフォーム事業拡大に向け「DOのリフォーム」を子会社化する

2026年2月に「株式会社DOのリフォーム」の全株式を取得し、子会社化することを決定しました。中期経営計画で成長事業と位置づけるリフォーム分野において、大規模リノベーションのノウハウを取り込み、関西・北信越エリアでのドミナント戦略を強化します。専門職としてのキャリア機会が大きく広がる構造的変化といえます。

インターネット販売が過去最高の590億円を突破し成長を牽引する

第3四半期累計のインターネット販売高が前年同期比+20.0%と急伸し、過去最高を更新しました。ECと店舗を融合させたオムニチャネル戦略が奏功しており、1店舗あたりの売上高も12億円台に到達するなど、店舗網の効率化とデジタルシフトが同時に進む、健全な事業構造への転換が鮮明になっています。

パソコン・ゲームが20%超の増収となり営業利益が倍増する

買い替え需要によるパソコン(前年比+42.1%)や、新商品が好調なゲーム・玩具(前年比+26.9%)が業績を大きく押し上げました。営業利益は前年同期比107.2%増の30億円に達しており、阪神タイガースのリーグ優勝に伴うセール効果など、独自のファンベース戦略が確かな収益力として結実しています。

1 連結業績ハイライト

売上高は前年比10.2%増と力強く成長し、全利益項目で大幅な増益を達成。ECの過去最高更新と、高単価家電の好調が収益を押し上げています。
2025年度 第3四半期 連結損益計算書

出典:2025年度(2026年3月期) 第3四半期決算説明資料 P.3

売上高

3,250億円

前年比 +10.2%

営業利益

30.8億円

前年比 +107.2%

経常利益

28.6億円

前年比 +108.9%

四半期純利益

28.0億円

前年比 +17.0%

当第3四半期累計期間は、物価高による節約志向が見られたものの、猛暑に伴うエアコン需要や買い替えサイクルを迎えたパソコンの伸長により、増収増益を達成しました。特筆すべきは、インターネット販売が前年同期比20.0%増と大きく伸び、過去最高の売上規模を確保したことです。人件費や物流費の上昇を増収効果で吸収し、営業利益率は前年の0.5%から0.9%へと改善しています。

通期予想に対する進捗率は、売上高が80.4%、営業利益が77.0%となっており、第3四半期時点で基準となる75%を超過していることから、業績は順調に推移していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

店舗とECの融合に加え、情報通信、ホビーといった専門領域が成長の柱となっています。リフォーム子会社化により、住宅関連の専門人材の需要も高まっています。
店頭販売とインターネット販売の推移

出典:2025年度(2026年3月期) 第3四半期決算説明資料 P.5

店頭販売(リテール事業)

事業内容:家電、情報機器、リフォーム、玩具などを取り扱う直営店217店舗の展開と接客販売。

業績推移:売上高2,637億円(前年比10.4%増)。1店舗あたり売上高が12.15億円へと大幅に向上。

注目ポイント:適切なスクラップ&ビルドにより店舗力を強化。パソコン(前年比+42.1%)や携帯電話(同+16.1%)など、説明を要する高付加価値商品が伸びており、対面販売の強みが再評価されています。阪神タイガースとのスポンサー契約を活かした独自の集客施策も健在です。

注目職種:店舗運営・マネジメント、リフォームアドバイザー、専門カテゴリー販売員

インターネット販売(EC事業)

事業内容:自社サイトおよび外部モールでの家電・玩具・ホビー用品等の通信販売事業。

業績推移:売上高590億円(前年比20.0%増)。売上構成比は18.2%に拡大し過去最高を記録。

注目ポイント:物流効率の改善と、アプリを基軸としたオムニチャネル推進が結実。ホビー用品を含む「ゲーム・模型・玩具・楽器」が前年比26.9%増と爆発的に伸びており、ニッチなファン層をデジタルで確実に取り込んでいます。DX・ICT投資による基盤強化が急務となっています。

注目職種:ECマーケティング、データアナリスト、ICT・DX推進エンジニア

3 今後の見通しと採用の注目点

中期経営計画の最終年度として「顧客生涯価値の創出」を加速。リフォーム事業の子会社化を通じた非家電領域の拡大が、新たな成長エンジンとなります。
株式会社DOのリフォームの株式取得

出典:2025年度(2026年3月期) 第3四半期決算説明資料 P.9

2026年3月期の通期見通しは、売上高4,040億円(前期比0.2%増)、営業利益40億円(同8.5%増)を据え置いています。注目すべきは2026年2月に実行される「株式会社DOのリフォーム」の子会社化です。これにより、約30年の業歴を持つ大規模リフォーム・リノベーションの高度なノウハウを統合します。

従来の家電販売から「ライフスタイル・サポートカンパニー」への進化を目指しており、顧客の住生活全般を支えるオーダーリフォーム領域への挑戦を開始しています。デジタル領域では「ICT・DX担当」や「EC事業担当」の執行役員体制を刷新しており、次世代の小売モデル構築に向けた専門人材の獲得が経営の最優先事項となっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

Joshinは、家電量販店の中でも「リフォーム」と「ホビー(ゲーム・模型)」、そして「地域密着(阪神タイガースとの連携)」という非常に尖った強みを持っています。特に今回の子会社化で強化されるリフォーム事業は、大規模リノベーションまで対応範囲を広げるため、建築・設計の知見を活かしたい方にとって絶好の機会です。また、EC売上が過去最高を更新し続けていることから、実店舗とデジタルの融合を具体的に推進できる経験は高く評価されるでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

・「DOのリフォームの子会社化により、大規模リノベーション需要の取り込みが始まりますが、既存の家電販売スタッフと専門職の連携体制はどのように構築される予定ですか?」
・「インターネット販売の急成長に伴い、配送や設置、アフターサポートといったラストワンマイルの品質維持に向けて、どのような現場改革を計画されていますか?」
・「中期経営計画JT-2025の最終年度を迎えるにあたり、次のフェーズで最も投資を強化する人材領域はどこだとお考えですか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 上新電機株式会社 2026年3月期 第3四半期決算説明資料(2026年2月3日)
  • 上新電機株式会社 2026年3月期 第3四半期決算短信(2026年2月3日)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東京証券取引所プライム市場に上場しており、家電製品等の小売業並びにこれらの付帯業務を主要事業としています。2025年3月期の連結業績は、売上高4,033億円(前期比微減)、営業利益37億円(同56%減)、親会社株主に帰属する当期純利益34億円(同30%減)の減益となりました。