【平均年収673万円】高橋カーテンウォール工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収673万円】高橋カーテンウォール工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

高橋カーテンウォール工業は、ビル外壁材の設計・製造・施工を主軸とする建設業を展開しています。ホテルや学校のプール、温浴施設の企画・設計・施工を行うアクア事業も手がけています。直近の業績は減収減益となりました。


目次

※本記事は、高橋カーテンウォール工業株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


高橋カーテンウォール工業は、ビル外壁材等の建設業を主な事業内容としています。プレキャストコンクリートカーテンウォールをはじめとするビル外壁材の設計・製造・施工、およびホテルや学校のプール、温浴施設の企画・設計・施工を行うアクア事業を展開しています。

単体従業員数は186名、連結従業員数は186名です。セグメントはPCカーテンウォール事業、アクア事業、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、タカハシテクノ(その他)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


高橋カーテンウォール工業は、「全従業員の物心両面の幸福を追求し、社会の進歩発展に貢献する」という経営理念を掲げ、「人」を第一に考える企業です。人材の確保と育成を重要な経営課題と認識し、多様な人材が活躍できる職場環境の整備に力を入れています。働き方改革の推進や、仕事と子育て・介護の両立支援など、従業員が長く安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


高橋カーテンウォール工業では、従業員の平均年齢が40代半ばであり、平均勤続年数も比較的長い傾向が見られます。これは、従業員が長期にわたってキャリアを築きやすい、安定した職場環境が整っていることを示しています。

項目 数値
平均年間給与 6,734,000円
平均勤続年数 14.9年
平均年齢 44.6歳
単体従業員数 186人
連結従業員数 186人
単体のグループ内比率 100.0%


高橋カーテンウォール工業は、確定給付企業年金制度と退職一時金制度を統合した退職給付制度を設けています。確定給付型は、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。

退職一時金制度も設けられています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

年金資産は4.5億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


高橋カーテンウォール工業は、「全従業員の物心両面の幸福の追求」を経営理念の第一に掲げ、「人」を最も重視する会社です。将来に向けた人材の確保と育成を重要な経営課題と位置づけ、新卒・中途採用を積極的に進め、国籍、性別、年齢等にかかわらず多様な人材が活躍できる職場を目指しています。

人材育成においては、同社のバリューである「挑戦・一丸・誠実」を実践できる人材の育成を目指しています。新卒新入社員には約半年間のジョブローテーション研修を実施し、その後は配属先でのOJTを通じて育成を進めています。また、外部セミナーや社内研修の機会提供に加え、読書を推奨する「書籍購入サポートプラン」や国家資格・民間技能検定の取得支援など、社員の自己啓発を積極的に支援しています。

社内環境整備では、社員が働きやすく成長を実感できる環境づくりを重視しています。システム導入による業務効率化や人員増強による長時間労働の是正に取り組んでいます。さらに、仕事と子育て・介護を両立できる環境整備、シニア世代の活躍と技術継承の促進、定期健診受診率の向上など、多岐にわたる施策を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率、および労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表項目として選択しておらず、公表されていません。

人材の育成


1.人材募集・採用に関する指標

指標 数値
新卒採用者数(2025年度) 5人
中途採用者数(2025年度) 9人
合計採用者数(2025年度) 14人


2.能力の開発及び向上に関する取り組み指標

指標 数値
書籍購入サポートプラン利用率(2025年度) 24.7%

社内環境整備


1.職場の定着の促進に関する取り組み指標

指標 数値
女性社員育児休業取得率(当事業年度) 100.0%
男性社員育児休業取得率(当事業年度) 100.0%


2.社員の健康管理に関する指標

指標 数値
定期健診受診率(当事業年度) 100.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


高橋カーテンウォール工業は、主に建設業界向けにビル外壁材の設計・製造・施工を手掛けるPCカーテンウォール事業と、プールや温浴施設などの水施設を手掛けるアクア事業を展開しています。同社グループはこれらの事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、建設業を主軸に事業活動を展開しており、ビル外壁材や水施設の企画・設計・施工を通じて収益を得ています。国内市場に特化しており、海外からの売上高や海外に所在する有形固定資産はありません。

PCカーテンウォール事業

この事業では、プレキャストコンクリートカーテンウォールをはじめとするビル外壁材や建築用プレキャストコンクリート部材の設計・製造・施工を行っています。収益は、オフィスビルなどの外壁工事の受注から得ています。運営は高橋カーテンウォール工業が行っており、中国の非連結子会社である大連高連幕墻有限公司へは設計業務を委託しています。当連結会計年度では、資材高騰や人手不足によるコストアップ、働き方改革による建設業施工総量の減少が影響し、売上と利益は減少しました。

アクア事業

ホテル、学校、スポーツ施設などのプールや各種温浴施設といった水施設・水空間・水環境の企画・提案・設計・施工を手掛けています。収益は、これらの水施設の建設やリニューアル工事の受注から得ています。運営は高橋カーテンウォール工業が行っています。当連結会計年度では、学校プールの新設に加え、インバウンド需要によるホテルプールの増加や、既存プールのメンテナンス・リニューアル工事の需要増加により、売上と利益は大きく増加しました。

その他の事業セグメント

このセグメントには、システム収納家具事業と不動産賃貸事業が含まれています。収益は、これらの事業活動から得ています。運営は、連結子会社のタカハシテクノが不動産賃貸事業を、非連結子会社の㈱アシェルが保養所管理を行っています。当連結会計年度では、売上は横ばいとなり、セグメント損失を計上しています。

同社グループの売上高は、特定の顧客に集中する傾向が見られます。当連結会計年度では、㈱竹中工務店への売上高が全体の2割以上を占めています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
PCカーテンウォール事業 86.4億円 62.5億円
アクア事業 6.8億円 10.3億円
その他の事業セグメント 62百万円 62百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの連結業績は、過去5年間で変動が見られます。売上高は、直近の当連結会計年度において前期から減少しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、当連結会計年度は前期に比べて減少する結果となりました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 122億円 75.3億円 73.3億円 93.8億円 73.4億円
経常利益 21.1億円 2.5億円 4.5億円 6.7億円 1.9億円
経常利益率 17.3% 3.3% 6.1% 7.2% 2.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 14.0億円 1.5億円 3.0億円 3.7億円 1.9億円
1株当たり当期純利益(円) 162.58 17.70 35.96 45.79 23.85

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、当連結会計年度において前期から減少しています。また、従業員1人あたりの営業利益も、当連結会計年度は前期に比べて減少となりました。これは、当連結会計年度における売上高および営業利益の減少が影響していると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 48.9百万円 39.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.1百万円 0.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、本業で安定した資金を生み出し、投資を上回る余剰資金を確保していることを示しています。これにより、堅実な経営基盤が築かれていることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は高い水準にあり、強固な財務基盤を構築していることが示されています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金である現金及び預金は増加しており、事業運営における資金の安定性がうかがえます。これらの状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 108億円 108億円
自己資本比率 77.6% 85.5%
ROE(自己資本利益率) 3.5% 1.8%
現金及び預金 10.3億円 21.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、当期に資金増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益、減価償却費、売上債権の減少によるものです。前期は資金減少となっていました。投資活動によるキャッシュフローは、主に有形固定資産の取得による支出により、当期も資金減少が継続しています。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金や長期借入金の返済、配当金の支払いにより、当期は資金減少となりました。

本業で得た資金が投資を上回るフリーキャッシュフローは当期にプラスに転じており、事業活動で生み出した資金を自由に使える状態を示しています。このキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した資金繰りを維持し、将来の事業展開に向けた基盤を確保していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △18.6億円 25.1億円
投資CF △99百万円 △3.7億円
財務CF 3.4億円 △10.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △19.5億円 21.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、経済情勢の悪化や建設需要の縮小により、主力のPCカーテンウォール事業の受注高が減少するリスクを認識しています。また、競合品の普及に伴うマーケット規模の縮小も業績に影響を及ぼす可能性があります。建設業界における価格競争により、受注単価が低下するリスクも存在しています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、工場や工事現場における技術労働者の減少と高齢化が進む中で、人材不足のリスクを認識しています。新規入職者の増加や世代交代が進まない場合、生産体制に支障をきたし、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


高橋カーテンウォール工業は、ビルのコンクリート外壁をオーダーメードでつくるプレキャストコンクリートカーテンウォール(PCCW)のメーカーとして、社会の進歩発展に貢献することを目指しています。同社グループは、従業員の幸福を追求しながら、持続可能な社会づくりに貢献する企業文化を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


高橋カーテンウォール工業は、「全従業員の物心両面の幸福を追求し、社会の進歩発展に貢献する」という経営理念を掲げています。同社グループは、PCCWメーカーとして業界シェアトップを目指し、提案力・品質管理能力・生産能力等の総合力を高める努力を続けてきました。

デザイン提案やCO2削減に寄与する研究を積極的に進め、PCCW事業とプール事業の人材強化を通じて、顧客の多様なリクエストに応えることを目指しています。これにより、持続可能な社会づくりへの貢献を追求しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


高橋カーテンウォール工業は、「全従業員の物心両面の幸福の追求」を経営理念の第一に掲げ、「人」を第一に考える会社です。同社は、バリューとして「挑戦・一丸・誠実」を掲げ、これらの実践を通じて人材育成を目指しています。

国籍、性別、年齢等にかかわらず多様な人材が活躍できる職場を目指しており、社員が働きやすく、成長を実感できる環境整備を重視しています。システム導入による業務効率化や長時間労働の是正、仕事と子育て・介護の両立支援などに取り組むことで、社員の健康管理と働きがいを大切にする企業風土を醸成しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


高橋カーテンウォール工業グループは、日本の建設業界における人手不足と技術継承、特にPCCW業界の高齢化を重要な経営課題と認識しています。この課題に対し、人材の採用と育成を強化し、顧客の期待に応え続けられる体制を目指しています。

また、SDGsに対応した壁形式のPRやCO2削減技術の研究を進め、環境性能の向上に取り組んでいます。アクア事業では、ステンレスプールマーケットの需要を取り込み、メンテナンス案件の引き継ぎや周辺分野への進出により業容拡大を目指しています。同社グループは、安心して働ける環境を整え、人材を充実させることで供給力を維持し、経営理念の実現を追求しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


高橋カーテンウォール工業は、取締役会と監査役会を設置する監査役会設置会社です。取締役会は社内取締役と社外取締役で構成され、監査役会は全員が社外監査役で構成されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


高橋カーテンウォール工業の株主構成を見ると、代表取締役社長である高橋武治氏が筆頭株主となっています。上位株主には高橋宗敏氏をはじめとする複数の高橋姓の個人株主が名を連ねており、創業家が同社の株式を多く保有していることが特徴です。

株主名 持株比率
高橋 武治 18.27%
高橋 敏男 10.24%
高橋 宗敏 6.01%
岩崎 陽子 5.97%
高橋 亜紀子 5.37%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長執行役員は高橋武治氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
高橋 武治 代表取締役 社長執行役員 1999年12月㈱第一勧業銀行退職、2000年4月同社入社経営企画室、2004年5月代表取締役社長就任、2023年4月代表取締役社長執行役員就任より現職。
高橋 宗敏 取締役上席常務執行役員 営業本部長兼経営・IT企画室担当役員兼スパジオ事業部長 2016年1月同社入社つくば工場、2020年4月経営・IT企画室長、2022年3月同社取締役経営・IT企画室長兼スパジオ事業部長就任、2025年4月取締役上席常務執行役員営業本部長兼経営・IT企画室担当役員兼スパジオ事業部長就任より現職。


社外取締役は、小出斉氏(KDパートナーズ合同会社代表社員・独立役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役は独立した立場から取締役会への助言や経営監督機能を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


高橋カーテンウォール工業の取締役報酬は、業績連動報酬の体系ではありません。株主総会で定められた報酬総額の範囲内で、業績や役職ごとの業務内容、貢献度などを総合的に考慮して決定されています。監査役の報酬は、株主総会で定められた総額の範囲内で監査役会の協議により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 65百万円 32.3百万円
社外役員 4名 16百万円 3.9百万円


なお、退職慰労金は当事業年度に役員退職慰労引当金繰入額として費用処理された金額です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。