【平均年収484万円】サンウェルズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収484万円】サンウェルズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

サンウェルズは、介護施設の運営を中心とする介護事業を展開しています。パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」の新規開設を積極的に進め、事業を拡大しています。直近では売上高が増加したものの、新規施設開設に伴う初期費用等により損失を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社サンウェルズ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


サンウェルズは、介護施設の運営を中心とする介護事業を単一セグメントとして展開しています。介護保険法や健康保険法、障害者総合支援法に基づくサービスを提供し、福祉用具のレンタル・販売、住宅のリフォーム、加圧トレーニングジムの運営も行っています。

単体従業員数は3,570名です。同社の事業セグメントは介護事業の単一です。

サンウェルズは、パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」をはじめ、医療特化型住宅やグループホームなどの介護施設運営を主軸としています。

同社は、当事業年度においてパーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を全国で13施設新規開設し、事業の積極的な拡大を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


サンウェルズは、介護サービス業界において専門性の高いケア品質と多拠点展開を重視しており、従業員の専門性向上と働きがいを追求する企業文化が特徴です。人材への継続的な投資を通じて、持続的な成長と従業員のウェルビーイング向上を目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


サンウェルズでは、従業員の平均年齢が比較的若く、平均勤続年数は短めとなっています。これは、新規施設の開設に伴う積極的な採用活動や、事業拡大による組織の成長フェーズを反映していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,842,157円
平均勤続年数 2.4年
平均年齢 39.6歳
単体従業員数 3,570人


退職給付制度

サンウェルズは確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を設けており、国内の従業員が対象です。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、退職給付債務は2.7億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


サンウェルズは、パーキンソン病専門施設「PDハウス」の全国展開を推進しており、専門性の高いケア品質を維持しつつ多拠点展開を可能とする人材基盤の構築を重要課題と位置付けています。このため、「専門性向上」「中核人材育成」「組織基盤強化」を人的資本戦略の中核に据え、人材への継続的な投資を実施しています。

従業員の処遇については、役割・責任・専門性等を踏まえて決定されており、専門資格取得、専門知識・技術向上、マネジメント能力向上等が適切に評価に反映されます。人材確保競争の激化や労働市場環境の変化も踏まえ、中長期的な人材定着と従業員エンゲージメント向上を目的とした継続的な待遇改善にも取り組んでいます。

具体的な施策としては、社内資格制度「PDライセンス(1級~3級)」を導入し、PDハウス勤務従業員には3級取得を必須化しています。また、役職別研修体系を整備し、新規役職者に対するマネジメント教育を強化することで、新規開設拠点に対応可能な運営人材の育成を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


女性管理職比率および男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づき算出されています。男性育児休業取得率は、育児介護休業法に基づき算出されています。男女賃金差異は等級別人員構成により生じていますが、賃金の基準は性別に関係なく同一です。提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 29.1%
男性労働者の育児休業取得率 77.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 88.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 90.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパートタイマー・有期労働者) 93.2%

PDライセンスの運用状況

等級 実施回 試験実施月 対象者 2級保持人数 受験者数 合格者数 合格率
1級 第一回 2025年12月 2級保持者 566人 370人 166人 44.9%

等級 実施回 試験実施月 対象者 3級保持人数 受験者数 合格者数 合格率
2級 第一回 2025年2月 3級保持者 2,315人 994人 397人 39.9%
2級 第二回 2025年8月 3級保持者 2,478人 438人 198人 45.2%
2級 第三回 2026年2月 3級保持者 2,711人 532人 150人 28.2%

働きやすい環境づくりの指標:有給休暇取得率


期中入社及び期中退職者は除いて算出されています。

指標 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
年次有給休暇取得率(%) 61.1 63.3 61.2 64.4 66.0 74.6

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社サンウェルズは、介護施設の運営を中核事業とし、特にパーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を全国展開している企業です。介護保険制度や医療保険制度に基づくサービス提供を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


サンウェルズは、介護事業を単一セグメントとして展開しています。主に介護施設の運営を手がけており、利用者の身体状態や環境に合わせた多様な介護サービスを提供しています。

主力事業は、パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」の運営です。当事業年度末時点で56施設を展開しており、国の指定難病であるパーキンソン病患者に特化したリハビリプログラムや専門医による訪問診療、24時間体制の服薬管理などを提供しています。また、認知症やがん、難病の患者を対象とした医療特化型住宅「太陽のプリズム」の運営も行っています。少人数で共同生活を送る認知症対応型共同生活介護(グループホーム)や、日帰りで利用できる通所介護(デイサービス)も提供しています。

そのほか、訪問看護・訪問介護サービス、居宅介護支援、居宅介護・重度訪問介護といった在宅支援サービスも展開しています。介護関連事業として、福祉用具のレンタル・販売や住宅のリフォーム事業、さらには加圧トレーニングジムの運営も行っています。

同社の主な収益は、介護保険法、健康保険法、障害者総合支援法に基づく保険給付と、利用者からの自己負担金、および保険適用外のホテルコスト(家賃、光熱費、食事管理費、管理費)等により構成されています。特に「PDハウス」では、医療保険や障害福祉サービスの報酬が上乗せされることで、入居者一人あたりの単価が増加する収益モデルとなっています。

販売実績を見ると、「PDハウス」が同社の売上高の大部分を占めており、成長を牽引していることがうかがえます。また、石川県、東京都、大阪府の国民健康保険団体連合会への売上集中が見られます。同社は本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外売上高は発生していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の当事業年度の売上高は増加したものの、営業損失、経常損失、当期純損失を計上する結果となりました。これは主に、パーキンソン病専門施設「PDハウス」の新規開設に伴う初期費用の計上や、運営体制の見直しによる収益性の一時的な低下が影響しています。

一方で、代表取締役からの寄付金1,000百万円を特別利益として計上したことにより、当期純損失は改善しています。営業活動によるキャッシュ・フローは資金を使用する状況となっています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の単体従業員数は3,570人であり、当期中に268名増加しました。これは主に新規施設の開設に伴う期中採用の増加によるものです。

平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は4,842,157円で、前期から0.1%の微増となっています。従業員数の増加は事業拡大の勢いを示しており、組織の成長フェーズにあることがうかがえます。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、事業拡大に向けた投資を継続している一方で、収益性の低下により資金流出が見られる状況です。財務基盤の強化と収益モデルの転換に取り組んでいます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤を見ると、自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を下回る水準となっています。また、ROE(自己資本利益率)は当期純損失の計上によりマイナスとなっています。手元資金である現金及び預金等は前期から減少しており、財務状況は厳しい局面にあることが示されています。このような状況は、入社後の雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本比率 22.1% 15.3%
ROE(自己資本利益率) △10.7% △23.8%
現金及び預金等 56.4億円 40.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、前期の資金増加から当期は資金使用に転じています。これは主に税引前当期純損失の計上や売上債権の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、新規事業所の開設に伴う有形固定資産の取得により、引き続き資金を使用しています。その結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、前期に引き続き当期も資金流出が続いています。財務活動によるキャッシュフローは、債権流動化による債務増加があった一方で、長期借入金やリース債務の返済により、資金増加額は前期から大きく減少しています。これらの資金の流れは、同社が事業拡大のための投資を継続しているものの、収益性の低下により資金繰りが厳しい状況にあることを示しており、雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 18.8億円 △3.3億円
投資CF △43.9億円 △12.8億円
財務CF 48.4億円 62百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △25.1億円 △16.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


同社は、過年度の決算訂正や再発防止策の実行による運営体制の見直し、2026年度診療報酬改定等の外部環境変化により、収益性が一時的に大幅に低下し、当期純損失を計上しています。また、財務制限条項に抵触している状況です。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる事象が存在しています。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社は、診療報酬改定や介護報酬改定により、収益構造の転換を迫られるリスクを認識しています。特に2026年6月施行の診療報酬改定では、報酬体系の移行に伴い売上高や利益率が低下する可能性があります。また、主力事業である「PDハウス」のビジネスモデルは特許等が存在しないため、競合他社の新規参入による競争激化のリスクも挙げています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社は、事業拡大と成長のために優秀な人材の確保を重要課題としています。医療・介護業界における慢性的な人材不足と求人競争の激化は、事業の拡大を制約する要因となる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


サンウェルズは、パーキンソン病専門施設「PDハウス」の全国展開を核に、介護サービスの進化と福祉の職場の魅力向上を目指す企業です。お客様の「心」を元気にするという理念のもと、社員一人ひとりが輝くことを大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


サンウェルズは「自らが輝き、人を元気にする」という経営理念を掲げ、介護という仕事を通して、お客様の「心」を元気にすることを目指しています。

ミッションとして「福祉の職場をもっと魅力的に!」「介護サービスに進化と変化を!」「未来を作る「人」を育成する!」の3点を定めています。

今後はパーキンソン病専門施設「PDハウス」を経営戦略の中心に位置づけ、提供サービスを磨き上げ、新サービスを創造することで差別化を図り、中長期的な成長と企業価値の拡大を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


サンウェルズは「自らが輝き、人を元気にする」という経営理念を掲げ、社員一人ひとりが仕事を通じて自らを磨き、輝くことを重視しています。お客様の「心」を元気にすることを目指しています。

ミッションとして、夢と誇りを持って志事(しごと)に取り組むこと、介護の常識にとらわれず利用者様の立場に立ったサービスを創造すること、仕事を通じてクリエイティブに発想し自ら行動する「輝く大人」になることを求めています。

同社は、専門性向上、中核人材育成、組織基盤強化を人的資本戦略の中核に位置づけ、高い倫理観とコンプライアンス意識を持つ組織づくりを進めています。従業員のウェルビーイング向上にも取り組み、理念に共感する仲間が相互に信頼し合い、良質なサービスを提供することを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


サンウェルズは、訪問看護・介護事業における再発防止策として、運用体制、内部統制、教育体制、モニタリング体制の整備を進めています。具体的には、訪問看護・介護事業リスク検討委員会の継続開催や、経営陣による現場ヒアリングを通じた法令遵守意識の浸透を図っています。

また、施設単価目標を評価指標から除外した新たな人事評価制度の運用を開始し、24時間のナースコール対応体制の整備も行っています。

利用者満足度の向上も重要な課題であり、人材確保やサービス基盤の拡充、施設内・施設間の連携強化に取り組んでいます。情報管理体制の強化にも努め、従業員教育の徹底やIT統合管理システムの導入を進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


サンウェルズは監査等委員会設置会社であり、取締役会を通じて経営の意思決定と業務執行の監督を行っています。独立社外取締役が多数を占める構成となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


サンウェルズの筆頭株主は、代表取締役社長である苗代亮達氏の資産管理会社である杏です。苗代亮達氏個人も上位株主として名を連ねており、創業家が同社の資本構成において強い影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
杏 41.62%
苗代 亮達 12.04%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 三菱UFJ銀行) 5.92%
DBS BANK LTD.700104(常任代理人 みずほ銀行決済営業部) 4.83%
JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 三菱UFJ銀行) 3.18%


なお、杏は同社代表取締役社長苗代亮達氏の資産管理会社です。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


サンウェルズの役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は苗代亮達氏が務めています。社外取締役比率は71.4%です。

氏名 役職 主な経歴
苗代 亮達 代表取締役社長 2006年9月同社設立、代表取締役に就任。2011年4月同社代表取締役社長に就任し、現職。
上野 英一 取締役コーポレート本部長 1976年4月北陸銀行入行。2008年6月同行常任監査役、2009年6月EIZO株式会社常勤監査役、2019年7月同社取締役総務経理部長を経て、2025年4月同社取締役コーポレート本部長に就任し、現職。
新 俊彦 取締役 1992年4月厚生省(現厚生労働省)入省。京都府保健福祉部高齢化対策課長、厚生労働省年金局事業管理課システム室長などを経て、2025年11月同社社外取締役に就任し、現職。


社外取締役は、新俊彦氏(元内閣府食品安全委員会事務局総務課長)、山本英博氏(元北國銀行取締役・常勤監査等委員)、畠善昭氏(税理士・監査等委員)、中西祐一氏(弁護士・監査等委員)、中島恵子氏(税理士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、独立性を有する監査等委員が取締役会での議決権を持ち、経営の監査・監督機能を強化する体制をとっています。これにより、経営の透明性と健全性の向上を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


サンウェルズの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして設計されています。監査等委員でない取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬と業績連動報酬で構成され、その比率は70:30を目途としています。一方、監査等委員である取締役の報酬は、監督機能への支障を避けるため基本報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 36百万円 18.0百万円
社外取締役(監査等委員を除く) 1名 5百万円 5.0百万円
社外取締役(監査等委員) 4名 13百万円 3.2百万円


同社の役員報酬総額は54百万円であり、対象となる役員は合計7名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。