【平均年収610万円】Japan Eyewear Holdings 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収610万円】Japan Eyewear Holdings 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

Japan Eyewear Holdingsは、金子眼鏡、フォーナインズなどを傘下に持つ純粋持株会社です。眼鏡の製造・販売を主軸にグローバル展開を目指し、グループ連結従業員数は637名です。売上収益と税引前利益は着実に増加し、生産性も向上しています。


目次

※本記事は、Japan Eyewear Holdings株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


Japan Eyewear Holdingsは純粋持株会社であり、単体従業員数は13名、グループ連結従業員数は637名です。

同社グループは、眼鏡の製造・販売を主たる事業としており、連結子会社11社を中心に事業を展開しています。世界トップクラスの高価格アイウェアブランドとしての地位確立を目指し、国内外での直営店展開を積極的に進め、グローバル企業となることを目指しています。

主な国内グループ会社は、金子眼鏡(金子眼鏡事業)、フォーナインズ(フォーナインズ事業)などです。

直近では、2024年5月に眼鏡フレーム事業者のタイホウを買収し、内製化を推進しています。また、2025年5月には金属製眼鏡フレームの表面処理事業を営むハンズを買収し、一貫生産体制の強化を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、アイウェア事業を展開する純粋持株会社として、従業員の多様性を重視した働きやすい職場環境の実現に注力しています。人的資本への投資を通じて、国籍や性別を問わず優秀な人材の確保に努めていることが特徴です。特に中途採用を積極的に行い、多様なバックグラウンドを持つ人材の活躍を期待しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が42.1歳、平均勤続年数が6.2年となっています。このデータからは、比較的幅広い年齢層の従業員が在籍し、一定の勤続年数を経てキャリアを築いている傾向がうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 6,102,245円
平均勤続年数 6.2年
平均年齢 42.1歳
単体従業員数 13人
連結従業員数 637人
単体のグループ内比率 2.0%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、全従業員の労働環境整備を重要なテーマと位置づけ、多様性を重視した働きやすい職場環境の実現を目指しています。お客様の多様な要望に対応するため、従業員の健康と安全確保に留意しています。
人的資本への投資として、インバウンド需要に対応するための外国籍人材の積極採用や、男女を問わない労働環境の整備に力を入れています。これにより、国籍や性別に関わらず優秀な人材の確保に努めています。
人材採用は即戦力となる中途採用が中心であり、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に受け入れています。また、工場や本社の従業員向けに様々な研修機会を提供し、OJTを軸に専門スキル取得のための社内研修や資格取得支援を通じて、従業員のスキルアップをサポートしています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 金子眼鏡(株)

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 16.0%
男性労働者の育児休業取得率 65.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 60.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 73.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 142.6%


▼ (株)フォーナインズ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 8.3%
男性労働者の育児休業取得率 25.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 65.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 35.8%

金子眼鏡株式会社における各指標と目標

指標 2030年目標 2026年1月時点の実績
女性管理職比率 20%以上 16.0%
年次有給休暇取得率 50%以上 67.0%

株式会社フォーナインズにおける各指標と目標

指標 2030年目標 2026年1月時点の実績
女性管理職比率 20%以上 8.3%
月間平均残業時間 20時間以内 19時間

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


Japan Eyewear Holdingsは、眼鏡の製造・販売を主たる事業とする持株会社です。世界トップクラスの高価格アイウェアブランドとしての地位確立を目指し、国内外での直営店展開を積極的に進めています。同社グループは、持株会社であるJapan Eyewear Holdingsと、事業を担う金子眼鏡グループとフォーナインズグループから構成されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、世界を代表する眼鏡生産地「福井・鯖江」の熟練したクラフツマンシップにより自社で企画・デザインする高品質のアイウェアを製造し、ブランドの世界観を表現した独自の店舗を中心に販売しています。収益は主に直営店での小売販売から得ていますが、国内外の眼鏡専門店やアパレル業者への卸販売も行っています。海外での事業展開も進めていますが、売上収益の大部分は日本国内の顧客からのものです。

金子眼鏡事業

金子眼鏡グループは、眼鏡の企画・製造・販売を行っています。売上高の大部分を直営店を通じた小売販売が占めており、一貫生産体制(SPA)により顧客ニーズを素早く反映し、高成長を遂げています。収益は、国内外の直営店舗での販売や、国内および東アジアを中心とした海外の小売店への卸販売から得ています。運営は、金子眼鏡グループが行っています。

フォーナインズ事業

フォーナインズグループは、高級ブランド眼鏡のデザイン・販売を手掛けています。売上構成は、直営店を通じた小売販売と取引先への卸販売が主要な収益源となっています。機能性やモダンデザインにこだわり、自社で企画・デザインした商品を、主に鯖江の協力工場に製造委託しています。収益は、都市部を中心に展開する直営店での販売と、国内外の小売店への卸販売から得ています。運営は、フォーナインズグループが行っています。

セグメント 売上収益(2025年1月期) 売上収益(2026年1月期) セグメント利益(2025年1月期) セグメント利益(2026年1月期) 利益率
金子眼鏡 108億円 125億円 40.7億円 46.9億円 37.6%
フォーナインズ 58.7億円 61.7億円 17.7億円 18.6億円 30.1%

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上収益と営業利益が着実に増加しています。税引前利益も同様に成長傾向を示しています。親会社の所有者に帰属する当期利益は、直近の期で前期から減少に転じています。

項目 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期 2026年1月期
売上収益 70.7億円 107億円 135億円 167億円 186億円
税引前利益 5.2億円 13.1億円 33.0億円 49.1億円 56.2億円
税引前利益率 7.3% 12.2% 24.4% 29.5% 30.2%
親会社の所有者に帰属する当期利益 90百万円 2.9億円 22.2億円 39.9億円 37.8億円
1株当たり当期純利益(円) 9.78 25.51 110.05 166.44 156.82

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上収益は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたり営業利益も同様に増加しており、組織全体の収益を創出する力が強化されていることを示しています。これらの指標の改善は、事業の効率化が進んでいることを示唆しています。

指標 2025年1月期 2026年1月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 28.7百万円 29.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 9.2百万円 9.4百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


Japan Eyewear Holdingsは、安定した財務基盤を維持しています。本業で得た資金を元に、将来に向けた投資も行っています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


Japan Eyewear Holdingsの財務基盤は、自己資本比率が45.6%と、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。これは、同社グループが安定した経営を維持していることを示しています。ROE(自己資本利益率)は21.9%であり、プライム市場平均を大きく上回る高い収益性を示しています。手元資金である現金及び現金同等物は30.5億円を確保しており、事業運営に必要な流動性を保っています。これらの財務状況は、同社グループの事業活動の安定性につながり、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
自己資本 164億円 182億円
自己資本比率 42.3% 45.6%
ROE(自己資本利益率) 26.9% 21.9%
現金及び現金同等物 39.3億円 30.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


Japan Eyewear Holdingsのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが53.6億円のプラスとなり、前期から増加しています。これは主に税引前利益の計上や減価償却費及び償却費によるものです。投資活動によるキャッシュフローは△14.2億円のマイナスとなり、有形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出が主な要因です。フリーキャッシュフローは39.4億円のプラスであり、本業で得た資金が投資を上回っている状態を示しています。財務活動によるキャッシュフローは△48.6億円のマイナスとなり、長期借入金の返済やリース負債の返済、配当金の支払いが主な要因です。これらの状況は、同社グループが本業で安定的に資金を生み出し、将来への投資も行いつつ、健全な財務運営を行っていることを示しており、雇用や給与の安定性にも良い影響を与えると考えられます。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 52.6億円 53.6億円
投資CF △24.1億円 △14.2億円
財務CF △33.8億円 △48.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 28.5億円 39.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、景気低迷リスクを認識しています。製品・サービスに対する需要が販売国または地域の経済状況に影響を受けるため、景気後退に伴う需要の減少が業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外進出に関するリスクも挙げられています。海外市場では政治、文化、法令、規制などが日本と異なるため、各国政府の法律や規制への対応、インフラ障害、税制の不利な変更などが業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人材の確保に関するリスクを認識しています。今後、業容拡大のためには優秀な人材の確保と育成が重要課題であり、労働力減少による人材確保競争の激化や労働コストの増加、社内人材の育成が進まない場合、人材が外部に流出した場合などに業績へ影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Japan Eyewear Holdingsは、金子眼鏡とフォーナインズという二つの高価格アイウェアブランドを擁し、クラフツマンシップの伝統と革新を通じて世界を目指す企業グループです。持続的な成長と社会への価値創造を重視し、独自の企業文化を築いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、金子眼鏡とフォーナインズという二つのアイウェアブランドを擁する持株会社です。それぞれのブランドの強みを活かしつつ、事業提携とシナジーを追求することで、持続的な成長とグループ全体の事業価値の極大化を目指しています。

日本発の世界トップクラスの高価格アイウェアブランドとして、高級感を求める顧客の要求に応え、グローバル展開を視野に入れた事業拡大を図っています。長期ビジョンには「クラフツマンシップの伝統と革新を世界へ」を掲げ、アイウェアを通して社会に価値を創造していくことを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「クラフツマンシップの伝統と革新を世界へ」という長期ビジョンを掲げ、純粋な情熱と妥協なき精神でアイウェアを丁寧に作り込むことを企業文化の原点としています。全ての従業員がクラフツマン(職人)としての気質を持ち、価値創造に取り組むことを重視しています。

また、サステナビリティを重要な経営課題と位置づけ、グループ一体での経営管理高度化を図っています。従業員の多様性を重視し、働きやすい職場環境の実現に注力しており、外国籍人材の積極採用や男女問わず活躍できる環境整備を進めています。内部管理体制の強化とガバナンスの徹底にも取り組み、高い倫理観と誠実な企業文化の醸成を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、事業拡大と収益体質の強化を目指し、いくつかの経営課題に取り組んでいます。その一つは、ブランド価値向上を背景とした戦略的なプライシングや高機能・高単価商品の提案による継続的な単価の向上です。

これには、高品質なものづくり、店舗立地やデザイン、店舗スタッフの専門性向上を通じてカスタマーロイヤリティを構築することが前提とされています。また、業容拡大を見据えた内部管理体制の強化とガバナンスの徹底も重要な課題です。過去の事案を厳粛に受け止め、再発防止策の実行、全役職員への継続的な教育・啓蒙を通じて、高い倫理観と誠実な企業文化の醸成に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会は監査等委員でない取締役と監査等委員である取締役で構成されています。グループ全体の経営企画及び管理・監督機能を担う体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主は金子インベストであり、創業家関連会社が主要な株主となっています。その他、信託銀行や投資事業有限責任組合などの機関投資家が上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが経営に影響力を持つ資本構成であると言えます。

株主名 持株比率
金子インベスト 37.66%
日本カストディ銀行(信託口) 6.44%
日本企業成長投資1号投資事業有限責任組合 4.68%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT 2.93%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 2.56%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性4名・女性1名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長CEOは金子真也氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
金子 真也 代表取締役社長 CEO 1981年金子眼鏡入社。旧・金子眼鏡代表取締役社長、金子ホールディングス代表取締役社長を経て、金子眼鏡代表取締役社長、フォーナインズ取締役を現任。2023年5月より同社代表取締役社長CEOを現任。
柴田 俊一 取締役 CFO 国民金融公庫入庫後、日本能率協会コンサルティング、富士通機電、ユー・エス・ジェイ、日本マクドナルド、すかいらーく、テクノシステムを経て、金子眼鏡入社。フォーナインズ取締役、金子眼鏡取締役を現任。2023年5月より同社取締役CFOを現任。


社外取締役は、中井ちはる氏(有限責任監査法人トーマツ 公認会計士・常勤監査等委員)、森口倫氏(桃尾・松尾・難波法律事務所 パートナー・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。監査等委員が取締役会において議決権を有し、監査範囲が妥当性監査まで拡大されることで、監査の実効性を高める体制です。社外取締役は客観的な立場から経営監視機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループの役員報酬は、基本報酬のみで構成されています。取締役の基本報酬は固定報酬であり、役位や職責、在任年数、会社の業績などを総合的に考慮して決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 96百万円 48.0百万円
社外取締役 4名 15百万円 3.8百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。また、無報酬の取締役(監査等委員)1名は人数に含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。