【平均年収409万円】CaSy 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収409万円】CaSy 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

CaSyは、家事支援サービスのオンラインプラットフォーム事業をグループ各社とともに展開しています。お掃除代行やお料理代行などを10都府県で提供し、ITを活用したマッチング最適化と品質管理を推進しています。連結従業員数は74名です。


目次

※本記事は、株式会社CaSy の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


CaSyグループは、家事支援サービスのオンラインプラットフォームを主たる事業としています。お掃除代行やお料理代行、ハウスクリーニングなどを10都府県で提供し、ITテクノロジーを活用したマッチング最適化と品質管理体制の強化を推進しています。

単体従業員数は61名、連結従業員数は74名です。同社グループは家事支援サービス事業の単一セグメントで事業を運営しています。

主な国内グループ会社は、すっきりマイスター(ハウスクリーニング)、サンジュなどです。

CaSyグループは、2025年2月に株式会社すっきりマイスターを、同年8月には株式会社サンジュを子会社化し、ハウスクリーニングサービスの拡充とサービス提供エリアの拡大を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


CaSyは、家事支援サービス事業を単一セグメントとして展開する企業です。同社グループの給与水準や働き方に関する情報は、従業員の平均的な状況や人材育成への考え方から、働く環境の全体像を把握する手がかりとなります。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


CaSyの従業員は、平均年齢が40代半ばであり、比較的落ち着いた年齢構成となっています。平均勤続年数は短めですが、これは事業の特性や成長フェーズによるものと考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,092,000円
平均勤続年数 2.2年
平均年齢 44.5歳
単体従業員数 61人
連結従業員数 74人
単体のグループ内比率 82.4%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な成長と企業価値向上のために、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。高度な専門知識、技術、経験を持つ多様な人材の採用と育成に注力しているのが特徴です。

具体的には、人事制度の改訂や研修の拡充、フレックスタイム制度の導入など、人材確保のための各種制度整備を進めています。特に女性の活躍推進に力を入れており、2024年6月には厚生労働省より「えるぼし認定」の三つ星を取得しました。今後も女性管理職の採用・育成に積極的に取り組む方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は公表義務の対象外のため、記載を省略しています。各指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 58.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 62.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 190.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


CaSyは、「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」をビジョンに掲げ、家事支援サービスのオンラインプラットフォームを運営しています。ITテクノロジーを活用したマッチングシステムと品質管理体制の強化を通じて、お客様とサービススタッフ「キャスト」をつなぐ事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、家事支援サービスのオンラインプラットフォームの運営を主たる事業としています。お客様は家事支援サービスを必要とする個人や世帯であり、スマートフォンアプリ「CaSy」またはサービスサイトを通じて、サービスの依頼から支払いまで全てのやり取りをオンラインで完結できます。

主なサービスとして、お掃除代行サービス、お料理代行サービス、そしてハウスクリーニングサービスや整理収納サービスを含むその他暮らしのサービスを提供しています。これらのサービスは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県、福井県、宮城県の10都府県で展開されています。

同社グループの主な収益は、キャストが行ったサービスの利用料から得ています。また、家事支援サービスのオンラインギフト券の販売も行っています。マッチング自動化システムや専用アプリを独自開発し、ITテクノロジーによるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、マッチングの最適化とオペレーションの効率化を図っています。

さらに、キャストクレドの策定やコミュニケーションイベント、表彰制度を通じた絆作りにより、エンゲージメントを強化し、サービス品質の向上に努めています。子会社であるすっきりマイスターでは専門的なハウスクリーニングサービスを、株式会社サンジュでは沖縄県、広島県、岡山県で地域に根差した家事支援サービスを展開し、事業領域とサービスエリアの拡大を進めています。

当連結会計年度の販売実績では、お掃除代行・お料理代行が18億383万円、その他が1億1,828万円となっています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、過去の業績との比較は行われていません。当連結会計年度の売上高は19.2億円、経常利益は60百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は47百万円となりました。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 - - - - 19.2億円
経常利益 - - - - 60百万円
経常利益率 - - - - 3.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - 47百万円
1株当たり当期純利益(円) - - - - 24.92

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの当連結会計年度における従業員1人あたりの売上高は26.0百万円、従業員1人あたりの営業利益は0.7百万円となっています。これらの数値は、同社グループの事業活動における従業員1人あたりの収益創出能力と利益貢献度を示しています。

指標 2025年11月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 26.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動で得た資金を成長投資に充てている段階にあります。現在の財務基盤と資金の流れから、同社グループの安定性と今後の方向性を確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は39.0%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は17.1%で、こちらもプライム市場平均を上回る水準です。手元資金である現金及び預金は3.5億円と、前期から増加しています。

これらの財務指標は、同社グループが安定した財務基盤を構築していることを示しており、事業運営の安定性につながります。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
純資産 2.5億円 2.7億円
自己資本比率 - 39.0%
ROE(自己資本利益率) - 17.1%
現金及び預金 3.2億円 3.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは46百万円の収入となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費の計上によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは△99百万円の支出となっています。これは有価証券の取得、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得、無形固定資産の取得によるものです。

その結果、フリーキャッシュフローは△53百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュフローは80百万円の収入であり、長期借入れによる収入が主な要因です。これらの資金の流れは、同社グループが本業で得た資金を成長のための投資に積極的に充てている状況を示しています。事業拡大に向けた投資が活発に行われていることから、将来的な成長が期待できる一方で、現時点では投資が先行している段階にあると言えます。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF - 46百万円
投資CF - △99百万円
財務CF - 80百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △53百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループの家事支援サービス業は、今後の需要動向や新規参入企業の出現、同業他社の戦略変更などにより価格競争が激化するリスクがあります。また、これまでとは異なる発想の新たなビジネスモデルが出現し、既存サービスが陳腐化して需要が減少する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、優秀な人材の採用・確保及び教育・育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材が社外流出した場合に、事業規模拡大の制約やサービス品質の低下、それに起因する競争力の低下につながるリスクを認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


CaSyは、「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」というビジョンを掲げ、お客様が「大切なことを、大切にできる時間を創る。」ことをミッションとしています。テクノロジーとおもてなしを融合させ、人々の暮らしを豊かにすることを目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」というビジョンを掲げ、「大切なことを、大切にできる時間を創る。」ことをミッションとして事業を展開しています。キャストがスキルを発揮し、お客様がより良い時間を過ごすポジティブな循環を生み出すことを社会的役割と捉えています。

提供価値を「Omotenashi(おもてなし)×Technology」と定義し、この両面からサービスの向上を図っています。将来的には、「イエナカ」(家の中)における様々な生活支援サービスを提供する暮らしのプラットフォームの構築・提供を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、キャストのサービス中の判断や行動の指針として「キャストクレド」を制定し、エンゲージメントを高めるための取り組みを行っています。全社員がキャストのサービス報告にメッセージを返信するなど、キャストとのコミュニケーションを大切にする文化があります。

テクノロジーの面では、お客様とキャストがアプリで手軽に依頼や応募を行い、最適なマッチングを素早く実現するためのシステム開発を継続しています。ダイナミックプライシング機能やレコメンド機能の開発、アプリのUI/UX改善を日々行っています。また、持続的な成長のためには人材が最も重要な経営資源であると認識しており、多様な人材の採用と育成に注力しています。2024年6月には、女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」の三つ星を取得し、女性管理職の採用・育成にも積極的に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、お客様とキャストが安心してサービスを利用・提供できるプラットフォーム環境の構築を重要な課題と認識しています。本人確認や反社会的勢力・犯罪歴の確認を外部サービスと連携して実施し、サービスの安全性を高めています。

情報セキュリティ体制の強化も重点テーマであり、システムのセキュリティ強化や社内規程の制定、勉強会・研修の実施、内部監査でのチェックを通じて体制を整備しています。また、事業の継続的な成長には従業員一人ひとりの成長が不可欠であるとし、業務フローやコンプライアンス、情報管理の徹底認知、ナレッジ共有の推進により、組織的なケイパビリティーの向上を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


CaSyは監査等委員会設置会社であり、取締役会は社外取締役を含む複数の取締役で構成されています。これにより、経営の監視・監督機能の強化を図る体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


CaSyの筆頭株主は事業会社であるワタキューセイモアです。また、代表取締役CEO兼CFOの加茂雄一氏や代表取締役COOの池田裕樹氏といった創業メンバーが上位株主として名を連ねています。これにより、安定した経営基盤と創業者のリーダーシップが資本面からも支えられている状況です。

株主名 持株比率
ワタキューセイモア 19.22%
加茂 雄一 16.27%
池田 裕樹 13.72%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役CEO兼CFOは加茂雄一氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
加茂 雄一 代表取締役CEO兼CFO 2005年4月中央青山監査法人入所、2014年1月同社創業、代表取締役就任より現職。
池田 裕樹 代表取締役COO 2003年4月NTTコムウェア株式会社入社、2014年1月同社創業、代表取締役就任より現職。
白坂 ゆき 取締役CHRO 2004年4月株式会社リンクアンドモチベーション入社、2018年5月同社入社、2018年12月取締役就任より現職。


社外取締役は、平野圭二氏(ワタキューホールディングス執行役員・監査等委員)、加藤智久氏(Zuitt Technologies,Inc.取締役社長)、中尾隆一郎氏(中尾マネジメント研究所代表取締役・監査等委員)、大森愛久美氏(法律事務所ZeLo・外国法共同事業弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会には社外取締役が多数を占めています。これにより、業務執行の決定と経営の監視・監督機能の強化を図り、健全性と透明性の高いガバナンス体制を維持しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


CaSyの取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして、各職責に応じた適正な水準を基本方針としています。業績連動報酬は採用されておらず、月例定額報酬と賞与で構成されています。監査等委員である取締役の報酬は、監査等委員である取締役の協議によって決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 49百万円 16.4百万円
社外役員 6名 12百万円 2.1百万円


同社グループの役員報酬等の総額は62百万円であり、対象となる役員の合計は9名です。なお、取締役の報酬には使用人分給与を含んでいません。また、上記の報酬総額には無報酬の社外取締役1名が含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。