※本記事は、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。
1. 企業概要:どんな会社?
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスは純粋持株会社であり、グループ連結従業員数は12,667名です。
同社グループは、子会社11社、関連会社1社、共同支配企業1社により構成されており、コカ・コーラ等の飲料の製造・販売を主たる業務としています。ザ コカ・コーラ カンパニーはその他の関係会社です。
主な国内グループ会社は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン(飲料・食品の製造・販売)、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベンディング(自動販売機のオペレーション)などです。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループは、当連結会計年度より報告セグメントを「ベンディング事業」「OTC事業」「フードサービス事業」の3つに変更しました。これは中期経営計画「Vision 2030」の実行に向けた体制変更によるものです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
同社グループは、持株会社としてグループ全体の人的資本強化を経営の重要な基盤と位置付けています。多様な人材の獲得と定着支援、ウェルビーイングを促進するカルチャーの醸成を通じて、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境づくりを目指しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社グループは、社員の定着と成長を重視し、多様な働き方を支援する環境整備に注力しています。連結従業員数は12,667人となっています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 連結従業員数 | 12,667人 |
同社グループでは、確定給付型と確定拠出型の退職給付制度を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は同社グループ全体に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、中期経営計画「Vision 2030」において「人的資本の強化」を重要な基盤と位置付けています。具体的には、「人材・組織の強化」と「ウェルビーイングを促進するカルチャーの醸成」を両輪として推進しています。
2025年度は特に「多様な人材の採用・定着」「パフォーマンスを重視するカルチャーの徹底」「人材育成」「エンゲージメントの向上」「ウェルビーイングの推進」「DE&Iの推進」の6つの領域に注力しています。多様な人材の採用強化として、第二新卒採用の開始や女性採用比率の拡大、外国籍人材の採用を進めています。中途採用者向けの定着支援も強化し、サポーター制度の見直しやオンボーディングプログラムの導入を行っています。
パフォーマンスを重視するカルチャーの徹底のため、管理職向けの研修を刷新し、公正な評価とフィードバックスキルの向上を図っています。また、社員が自身の報酬を正しく認識できるよう「総報酬ステートメント」「賞与ステートメント」を発行しています。人材育成では、次世代の経営を担う人材パイプラインの拡充と、社員一人ひとりの自律的なキャリア構築を推進しており、社内公募制度の応募要件緩和なども実施しています。
エンゲージメント向上のため、エンゲージメントサーベイを刷新し、各部門での改善アクションを推進しています。ウェルビーイングの推進では、フィジカル、キャリア、ソーシャル、ファイナンシャル、コミュニティの5つの要素を「ハッピーウェルビーイング」と定義し、年次有給休暇取得率の目標設定、フレックス制度の見直し、海外ワーケーション制度の導入、職場つみたてNISAの導入など多岐にわたる施策を展開しています。DE&Iの推進においては、女性管理職比率の目標達成、配偶者・パートナー出産休暇の拡充、障がい者雇用率の向上、LGBTQ+アライ活動の推進などに取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
当社グループは、社員それぞれの役割と成果に応じた評価および報酬制度を導入しており、同等の役割および成果の社員であれば性別による賃金差異が生じることはありません。なお、数値上において差異が生じる主な要因は職種および役割の構成の違いによるものです。
▼ コカ・コーラ ボトラーズジャパン
| 指標 | 2025年 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 11.1% |
| 男性育児休業等取得率 | 102.2% |
| 男女賃金差異(全体) | 73.2% |
| 男女賃金差異(正規社員) | 83.2% |
| 男女賃金差異(非正規社員) | 82.5% |
▼ コカ・コーラ ボトラーズジャパンベンディング
| 指標 | 2025年 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 1.0% |
| 男性育児休業等取得率 | 98.8% |
| 男女賃金差異(全体) | 68.9% |
| 男女賃金差異(正規社員) | 83.7% |
| 男女賃金差異(非正規社員) | 103.5% |
▼ ネオアーク
| 指標 | 2025年 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 16.2% |
| 男性育児休業等取得率 | 100.0% |
| 男女賃金差異(全体) | 78.8% |
| 男女賃金差異(正規社員) | 80.9% |
| 男女賃金差異(非正規社員) | 46.6% |
グループ全体(連結)
連結(提出会社および主な連結子会社)の指標算出にあたっては、提出会社の他にコカ・コーラ ボトラーズジャパン、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベンディング、FVジャパン、コカ・コーラ ボトラーズジャパンビジネスサービス、ネオアーク(2024年より)、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベネフィット、コカ・コーラ カスタマーマーケティングを含めて算出しています。
| 指標 | 2025年 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 10.4% |
| 男性育児休業等取得率 | 100.6% |
| 男女賃金差異(全体) | 79.8% |
| 男女賃金差異(正規社員) | 89.5% |
| 男女賃金差異(非正規社員) | 93.1% |
多様性・登用
障がい者雇用率は、2025年度に公共職業安定所長宛に提出した「障害者雇用状況報告書」(2025年6月1日時点)の数値を記載しています。
| 指標 | 2025年度実績値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 10.4% |
| 障がい者雇用率 | 2.56% |
育児・介護支援
| 指標 | 2025年度実績値 |
|---|---|
| 男性育児休業等取得率 | 100.6% |
健康・安全
| 指標 | 2025年度実績値 |
|---|---|
| 有給休暇取得率 | 78.6% |
人材育成・エンゲージメント
研修および能力開発金額にはコンサル費用などを含みます。時間当たり生産性は、グループ連結事業利益をグループ従業員の総労働時間(所定労働時間+所定外労働時間-年次有給休暇等の休業・休暇)で算出しています。
| 指標 | 2025年度実績値 |
|---|---|
| 研修および能力開発の平均金額(正社員1人あたり) | 108,664円 |
| 時間当たり生産性(2024年度=100) | 223 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスは、コカ・コーラ等の飲料の製造・販売を主たる業務とする持株会社です。同社グループは、複数の事業セグメントを通じて、幅広いチャネルで事業を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、コカ・コーラ等の飲料の製造・販売を主たる業務としています。日本の清涼飲料市場において、多様な製品を幅広いチャネルで提供し、収益を得ています。製品の引渡時点において顧客が当該製品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されると判断していることから、主として当該製品の引渡時点で収益を認識しています。原材料・資材価格の上昇や為替相場の変動といった外部要因は、同社グループの事業環境に影響を与える傾向があります。特定の顧客への収益集中は見られません。
ベンディング事業
日本のベンディングチャネルにおける飲料等の仕入、製造・販売、ボトリング、パッケージング、流通およびマーケティング、ならびにその他の自動販売機関連事業を行っています。収益は、自動販売機を通じた飲料販売から得ています。運営は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、コカ・コーラ ボトラーズジャパンベンディング、FVジャパン等が行っています。
OTC事業
日本のスーパーマーケット・ドラッグストア・量販店・コンビニエンスストア・オンライン等のOTC(手売り)チャネルにおける飲料等の仕入、製造・販売、ボトリング、パッケージング、流通およびマーケティング事業を行っています。収益は、小売店を通じた飲料販売から得ています。運営は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン等が行っています。
フードサービス事業
日本のレストラン・フードサービスチャネルにおける飲料等の仕入、製造・販売、ボトリング、パッケージング、流通およびマーケティング事業を行っています。収益は、飲食店等への飲料提供から得ています。運営は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン等が行っています。
| セグメント | 売上収益(2024年12月期) | 売上収益(2025年12月期) | セグメント利益(2024年12月期) | セグメント利益(2025年12月期) | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| OTC事業 | 4,109億円 | 4,179億円 | 496億円 | 470億円 | 11.2% |
| ベンディング事業 | 4,110億円 | 3,999億円 | 51.9億円 | 113億円 | 2.8% |
| フードサービス事業 | 419億円 | 453億円 | 68.8億円 | 87.8億円 | 19.4% |
| その他の事業セグメント | 290億円 | 307億円 | △497億円 | △425億円 | - |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上収益は、直近5年間で緩やかに増加傾向にありました。しかし、当期は税引前利益および親会社の所有者に帰属する当期利益が大幅な損失となりました。これは、ベンディング事業における固定資産の再評価に伴う減損損失の計上が主な要因となっています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業でのキャッシュ創出力は維持している傾向が見られます。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 7,858億円 | 8,074億円 | 8,686億円 | 8,927億円 | 8,938億円 |
| 税引前利益 | △217億円 | △125億円 | 32.2億円 | 129億円 | △727億円 |
| 税引前利益率 | △2.8% | △1.5% | 0.4% | 1.4% | △8.1% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | △25.0億円 | △80.7億円 | 18.7億円 | 73.1億円 | △508億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △13.96 | △45.00 | 10.43 | 40.76 | △296.51 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上収益(連結)は、前期から増加しています。これは、売上収益が前期並みで推移する一方で、連結従業員数が減少したことによるものです。従業員1人あたり営業利益(連結)は、当期に大幅な損失を計上したため、前期から大きく減少しています。これは、主にベンディング事業における減損損失の計上が影響しています。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上収益(連結) | 63.4百万円 | 70.6百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.0百万円 | △5.7百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況と資金の流れから、現在の経営状態と将来に向けた投資の方向性を確認します。営業利益は損失を計上しているものの、本業の資金創出力と投資活動の状況から、同社グループの財務基盤と資金の流れを確認します。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を維持しており、財務の健全性を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期にマイナスとなっていますが、これは当期損失を計上したことによるものです。現金及び現金同等物は前期から減少していますが、一定の手元資金を確保しています。これらの状況は、同社グループの事業運営の安定性に関わる要素です。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本 | 4,662億円 | 3,799億円 |
| 自己資本比率 | 58.0% | 54.4% |
| ROE(自己資本利益率) | 1.6% | -12.0% |
| 現金及び現金同等物 | 885億円 | 763億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
営業活動によるキャッシュ・フローは収入となっています。これは税引前損失を計上したものの、減価償却費及び償却費や減損損失が含まれていることによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは支出となっています。これは主に有形固定資産、無形資産の取得による支出があった一方で、その他の金融資産の売却による収入があったためです。
財務活動によるキャッシュ・フローも支出となっています。これは主に自己株式の取得による支出および配当金の支払額によるものです。これらの資金の流れは、同社グループが本業で資金を生み出しつつ、事業への投資を行い、株主還元も実施している状況を示しています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 489億円 | 611億円 |
| 投資CF | △161億円 | △257億円 |
| 財務CF | △579億円 | △475億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 328億円 | 354億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、砂糖消費への懸念や健康意識の高まり、価格設定による消費者の嗜好の変化が、消費者基盤の獲得や喪失、信頼の獲得または喪失、当社グループに不利益を及ぼす課税につながるリスクを認識しています。
また、為替レートの変動、原材料不足、商品価格の変動による調達コストの著しい増加が、コストベース増加、製品供給量の低下、製品ポートフォリオの制限、収益性への影響につながるリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、業績不振、人口の高齢化、競争の激しい雇用環境により、十分な人材の確保、維持および育成、ならびに労働組合との建設的な関係を構築することが困難となるリスクを認識しています。これは事業活動の停滞や成長計画の未達につながる可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
事業構造改善費用が3,634百万円計上されています。この費用は事業再編・拠点統廃合・人員削減等に伴うものであり、転職先を検討する際に留意すべき情報です。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスは、「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造します」というミッションを掲げ、持続可能な成長と社会貢献を両立する企業を目指しています。社員一人ひとりの成長とウェルビーイングを重視し、多様な価値観が尊重されるカルチャーを醸成しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、企業理念として「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」を定めています。ミッションは「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造します」というビジネス上の使命です。
ビジョンでは、「すべてのお客さまから選ばれるパートナーであり続けること」、「持続可能な成長により市場で勝つこと」、「常に学びながら成長すること」、「コカ・コーラに誇りを持ち、誰もが働きたいと思う職場をつくること」を目指す姿としています。これらの企業理念に基づいた活動を通じて、中期経営計画「Vision 2030」の達成を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、ミッションとビジョンを実現するために、日々の活動で「Learning(学ぶ向上心を忘れない)」、「Agility(変化を恐れず機敏に行動する)」、「Result-orientation(結果を見据え最後までやりきる)」、「Integrity(誠実と信頼に基づいた気高い志で行動する)」というバリューを大切にしています。また、社外のステークホルダーには「ハッピーなひとときを、ボトルから。」というコーポレートメッセージを発信しています。
サステナビリティ戦略の根幹には、事業成長を通じた経済価値と社会課題の解決による社会価値をともに向上させる「共創価値(CSV:Creating Shared Value)」を位置付けています。特に「容器&リサイクル(循環型社会)」、「気候変動の緩和・適応」、「人材の育成とウェルビーイング」を重要度の高いマテリアリティとして認識しています。人事戦略では「人材・組織の強化」と「ウェルビーイングを促進するカルチャーの醸成」を両輪として推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
国内清涼飲料市場では、物価上昇による消費者マインドの低下や価格改定による需要減少、原材料・資材価格や為替相場の不透明さなど、厳しい経営環境が継続すると見込んでいます。このような状況のなか、同社グループは新中期経営計画「Vision 2030」の初年度である2026年を「意欲的な中長期目標の達成に向け大きく前進する年」と位置付けています。
ビジネスユニットごとの事業運営による競争力向上や収益性改善、変革を通じた事業基盤のさらなる強化に取り組んでいます。サプライチェーン分野では「地産地消モデル」を通じた生産性向上や、機能統合型物流センター(IDC)の導入によるネットワーク最適化を推進しています。バックオフィスおよびIT分野では、ITシステムやデータの統合、テクノロジーを活用した業務効率化により、データドリブン経営の推進を目指しています。設備投資の適切な管理やバランスシートの改善、資本効率の向上に加え、持続的な成長に資するサステナビリティ戦略や人的資本経営の推進にも注力しています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスは、監査等委員会設置会社として、経営の健全性、透明性、効率性の向上を目指しています。意思決定と業務執行の分離を図るため、執行役員制度を採用し、迅速な経営判断を可能にする体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスの筆頭株主は日本コカ・コーラであり、その関連会社も上位に名を連ねています。同社グループは、コカ・コーラブランドを地域社会に根付かせ、お客さまから選ばれる飲料会社を目指すという基本方針のもと、ザ コカ・コーラ カンパニーおよび日本コカ・コーラとの戦略的パートナーシップを重視した経営を行っています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本コカ・コーラ | 16.60% |
| THE COCA-COLA EXPORT CORPORATION(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券) | 10.04% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 9.65% |
| 公益財団法人市村清新技術財団 | 3.14% |
| JPモルガン証券 | 2.93% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性5名・女性4名)で構成され、女性役員比率は44.4%です。代表取締役社長はカリン・ドラガン氏が務めています。社外取締役比率は77.8%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| カリン・ドラガン | 代表取締役社長 | 1993年COCA-COLA LEVENTIS入社、コカ・コーラウエスト専務執行役員、コカ・コーライーストジャパン代表取締役社長を経て、2019年3月より同社代表取締役社長。 |
| ビヨン・イヴァル・ウルゲネス | 代表取締役副社長 兼 最高財務責任者 | 1997年THE COCA-COLA COMPANY入社、日本コカ・コーラ財務副社長を経て、2019年3月より同社代表取締役副社長 兼 最高財務責任者。 |
社外取締役は、和田浩子氏(Office WaDa代表・ユニ・チャーム社外取締役(監査等委員))、谷村広和氏(みちのくコカ・コーラボトリング代表取締役社長)、行徳セルソ氏(㈱JERA 常務執行役員 CIO兼CISO)、ステイシー・アプター氏(THE COCA-COLA COMPANYシニアヴァイスプレジデント・トレジャリー兼コーポレート・ファイナンス本部長)、濱田奈巳氏(マイル・ハイ・キャピタル共同創業者マネージング・ディレクター・メットライフ生命保険社外取締役・㈱島津製作所社外取締役)、サンケット・レイ氏(THE COCA-COLA COMPANYインド・南西アジアユニットプレジデント)、佐伯里歌氏(モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所オブ・カウンセル・新光電気工業社外取締役(監査等委員))です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員会は社外取締役のみで構成されています。これにより、取締役会における経営監督機能が強化され、経営の健全性、透明性、効率性の向上を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、固定報酬と変動報酬で構成されています。固定報酬には職責に応じた基本報酬と積立型退任時報酬があり、変動報酬には単年度の業績達成度に応じた年次賞与と、中長期的な企業価値向上を目的とした株式報酬(PSU、RSU)が設定されています。報酬水準は、外部専門機関の報酬調査データ等を参考に、職責の大きさ等に応じて決定されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役 | 8名 | 1.2億円 | 15.0百万円 |
なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。
個人別報酬が開示されている役員は、カリン・ドラガン氏(10.67億円)、ビヨン・イヴァル・ウルゲネス氏(4.45億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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