【平均年収578万円】ハマイ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収578万円】ハマイ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ハマイは、LPG容器用バルブや高圧ガス容器用バルブ、設備弁、配管用バルブの製造・販売を主軸とし、不動産賃貸事業も展開しています。韓国市場にも進出し、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ハマイ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、LPG容器用バルブや高圧ガス容器用バルブ、設備弁、配管用バルブの製造・販売を主軸としています。また、店舗用ビルや老人ホーム施設などの不動産賃貸事業も展開しています。

単体従業員数は271名、連結従業員数は297名です。セグメントはバルブ事業、不動産賃貸事業の2つです。

ハマイは、LPG容器用バルブ、高圧ガス容器用バルブ、設備弁、配管用バルブの製造・販売を自社で行っています。国内では北陸ハマイ株式会社が代理店として製品を販売し、海外では連結子会社である株式会社ハマイコリアが韓国市場で製造・販売を担っています。

2023年1月31日付で、四国地区の代理店であった関連会社四国ハマイの全事業をハマイが譲り受けています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ハマイは、バルブ事業を主軸とするメーカーとして、従業員の定着と働きがいを重視した環境づくりに取り組んでいます。安定した事業基盤のもと、人材育成や多様性の推進を通じて、長期的なキャリア形成を支援する姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高い傾向にあります。これは、従業員が長期にわたってキャリアを築きやすい環境が整っていることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 5,781,772円
平均勤続年数 13.4年
平均年齢 41.4歳
単体従業員数 271人
連結従業員数 297人
単体のグループ内比率 91.2%


同社グループは、国内および海外のグループ会社において退職給付制度を採用しており、提出会社では退職一時金制度と中小企業退職金共済制度を併用しています。退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ハマイは、「社会の繁栄と人々の幸福」という企業理念のもと、従業員の満足度向上をコンセプトに、持続的な成長を目指す人材戦略を掲げています。現場力を高める人財開発と人材の多様性推進を重点テーマとしています。

具体的には、「人財開発プログラム」を体系的または個別に展開し、現場ごとに必要なスキル・知識の教育訓練制度を再構築しています。従業員のモチベーション向上に資するチャレンジ機会の提供や、製造工程での専門技能教育、新規開発に向けた若手の登用など、多様な人材活用に取り組んでいます。

また、人材の多様性においては、女性就業者比率の引き上げを目標とし、新規採用労働者に占める女性の割合を20%以上とする数値目標を設定しています。その実現のため、産休・育休・介護・看護休暇制度の見直しや有給休暇の取得促進など、魅力ある職場環境の構築を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。女性管理職比率および男性育児休業取得率は、女性活躍推進法等に基づく公表をしていないため記載を省略しています。連結子会社は法定開示の公表義務の対象ではないため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
労働者の男女賃金差異(全労働者) 63.4%
労働者の男女賃金差異(うち正規雇用労働者) 74.7%
労働者の男女賃金差異(うちパート・有期労働者) 95.5%

人材の多様性

指標 数値
女性就業者比率(2025年12月時点) 16.6%
新規に採用する労働者に占める女性の割合(目標) 20.0%以上

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ハマイは、バルブの製造・販売と不動産賃貸を主な事業としています。これらの事業を通じて、同社グループは安定的な収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、バルブの製造・販売と不動産賃貸を主軸に事業を展開しています。主力であるバルブ事業では、LPG容器用バルブや高圧ガス容器用バルブ、設備弁、配管用バルブなどを製造・販売しています。不動産賃貸事業では、店舗用ビルや老人ホーム施設などの不動産賃貸を行っています。

収益モデルとしては、バルブ事業では製品の製造・販売を通じて収益を得ており、不動産賃貸事業では不動産の賃貸収入が収益源となっています。国内の外部顧客への売上高が連結売上高の90%を超えており、国内市場が主要な収益基盤です。特定の顧客である新日本ブラス株式会社への売上高が、バルブ事業において一定の割合を占めています。

バルブ事業

LPG容器用バルブ、高圧ガス容器用バルブ、設備弁、配管用バルブの製造および販売を行っています。当期はLPG容器用バルブ部門と高圧ガスバルブ・ガス関連設備機器部門が増収となりましたが、配管用バルブ部門は減収となりました。
収益は、主にバルブ製品の製造・販売から得ています。運営は、ハマイ、関連会社北陸ハマイ、子会社ハマイコリアが行っています。

不動産賃貸事業

店舗用ビルや老人ホーム施設などの不動産賃貸事業を展開しています。当期の賃貸収入は前期とほぼ同額で推移しました。
収益は、不動産の賃貸収入から得ています。運営は、ハマイが行っています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
バルブ事業 115億円 121億円
不動産賃貸事業 5.8億円 5.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で増加傾向にあります。経常利益は変動が見られますが、直近の当期は減少となりました。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の特別損失の反動もあり、当期は大きく増加しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 94.6億円 112億円 111億円 121億円 127億円
経常利益 5.0億円 11.8億円 11.2億円 13.3億円 12.3億円
経常利益率 5.3% 10.5% 10.1% 11.0% 9.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 3.5億円 8.9億円 8.4億円 5.1億円 8.3億円
1株当たり当期純利益(円) 52.92 132.77 125.20 76.70 123.94

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。これは、従業員一人ひとりの売上貢献度が高まっていることを示しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しており、収益性の改善が課題となっている可能性があります。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 42.0百万円 42.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.3百万円 3.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で得た資金を適切に運用し、将来に向けた投資も行いながら、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって安定している状況です。自己資本比率はプライム市場の製造業平均と比較しても高い水準にあり、強固な経営基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)は前期から改善しており、収益性の向上も見て取れます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 156億円 165億円
自己資本比率 73.8% 76.2%
ROE(自己資本利益率) 3.4% 5.2%
現金及び預金 43.3億円 42.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を投資に充てながらも、自由に使える資金を確保している優良な状態を示しています。営業活動によるキャッシュフローは税金等調整前当期純利益の計上と減価償却費の影響により増加しました。投資活動によるキャッシュフローは有形固定資産の取得による支出が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは配当金の支払により支出となっています。

このキャッシュフローの状況は、同社グループが本業で着実に利益を上げ、将来に向けた投資も行いつつ、財務的な安定性を維持していることを示しています。これにより、事業の継続性や雇用・給与の安定性に対する安心感が期待できるでしょう。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 5.4億円 6.5億円
投資CF △4.4億円 △4.4億円
財務CF △3.1億円 △2.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.9億円 2.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

LPガス容器弁等の中長期的な需要減少に対する競争激化リスクがあります。規制緩和やLPガス容器の大型化等の影響により、需要全体が減少傾向にあるため、受注競争が激化する可能性があります。

また、海外での事業展開リスクも挙げられます。特に東アジアにおける需要拡大に対応するため、韓国に生産拠点を有する子会社を設立し、韓国内や中国への展開を図っています。このため、アジア地域の政治・経済情勢、法規制、税制の変化、紛争、災害、感染症等が発生した場合に影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ハマイは、バルブを通じて社会に貢献することを目指し、確かな品質管理体制と技術開発を重視する企業です。持続的な成長と社会貢献を両立させるための経営方針と企業風土を築いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ハマイは、確かな品質管理体制を維持し、顧客の信頼に応えることを基本方針としています。高圧ガス関連機器の用途開発の多岐にわたる発展を目標に、バルブを通じて社会に貢献することを目指しています。

中長期的には、新規商品開発による競争力強化や新エネルギーへの積極的な取り組みを通じて、マーケットプレゼンスの強化を図る戦略です。また、海外への新たなマーケットをターゲットとした経営戦略を着実に展開していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ハマイは、「安全でより良き製品を作り、社会の繁栄と人々の幸福に貢献する」という企業理念を掲げています。この理念のもと、すべてのステークホルダーに配慮した事業活動を通じて、持続的な成長の実現を目指しています。

大切にしている価値観として、安心・安全の追求、コンプライアンスの推進、人権の尊重、地域・社会への貢献、環境保全の5つを挙げています。全社員が誠実な企業活動を行い、企業倫理の徹底と法令遵守を重視するカルチャーです。また、社員の多様性を尊重し、安全で働きやすい企業風土の醸成に努める方針です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ハマイは、現在の「2026中期経営計画」の最終年度として、その総仕上げに邁進しています。次なる中期計画や新たなビジョンの策定に向けた準備期間と位置づけ、複数の戦略を重点課題としています。

具体的には、ビジョンや中期経営計画、組織体制の見直しを進め、資本コストを念頭に置いた経営やESG経営への転換を図っています。企業倫理の向上とコーポレートガバナンスの強化、人的資本の強化とBCP(事業継続計画)の整備も重要なテーマです。

特に、過去の不祥事を踏まえ、コンプライアンス推進室の新設、取締役会改革、執行役員制度の導入といった組織改革と意識改革を強力に推進する方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ハマイは監査等委員会設置会社として、複数の社外取締役を含む監査等委員である取締役を設置し、取締役会の監督機能強化と経営の透明性向上を図っています。また、取締役の指名・報酬等に関する透明性と客観性を確保するため、指名報酬委員会も設置しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ハマイの筆頭株主はミスヂ持株会であり、複数の事業会社や個人株主が上位に名を連ねています。

株主名 持株比率
ミスヂ持株会 16.39%
第一生命保険 8.15%
光通信KK投資事業有限責任組合 5.32%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


ハマイの役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は河内茂氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
河内茂 代表取締役社長 2004年9月同社入社、2019年3月同社取締役就任、2025年2月同社代表取締役社長就任より現職。
吉村真介 取締役管理本部長 2014年3月同社入社、2014年3月同社取締役就任、2018年7月同社管理本部長、2025年2月同社取締役就任より現職。
丸岡信行 取締役生産本部長 兼府中工場長 1985年4月同社入社、2019年3月同社取締役就任、2019年3月同社府中工場長、2025年2月同社生産本部長就任より現職。
川村信之 取締役製品研究開発室長 1987年4月同社入社、2019年3月同社取締役就任、2019年3月同社事業開発本部製品研究開発室長より現職。
横澤直人 取締役営業本部長兼事業開発室長 2004年4月同社入社、2023年3月同社営業本部長、2023年3月同社取締役就任、2025年3月同社事業開発室長より現職。
川西浩文 取締役兼大多喜工場長 1998年9月同社入社、2025年4月同社取締役就任、2025年4月同社執行役員大多喜工場長、2026年3月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、手塚幸一氏(税理士・監査等委員)、吉羽真一郎氏(弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、複数の社外取締役を含む監査等委員である取締役を設置することで、取締役会の監督機能強化と経営の透明性向上を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ハマイの取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬は、固定報酬である基本報酬、業績連動報酬、および非金銭報酬(株式報酬)で構成されています。監査等委員である取締役の報酬は、その職務に鑑み、基本報酬のみとしています。業績連動報酬の指標は連結売上高と対連結売上高営業利益率の目標達成率を勘案し、株式報酬は中長期的な企業価値向上と株主との価値共有を目的に譲渡制限付株式を付与しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
監査等委員(社外除く) 1名 9百万円 9.0百万円
社外取締役 2名 13百万円 6.6百万円


報酬等の総額は22百万円であり、対象となる役員は3名です。なお、報酬等の額は2025年度におけるものであり、期中に退任した役員の報酬が含まれる可能性があります。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。