【平均年収657万円】立川ブラインド工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収657万円】立川ブラインド工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

立川ブラインド工業は、連結子会社とともに、室内外装関連製品や機械式立体駐車装置の製造販売、設計施工などを手掛けています。直近期は売上高が増加し、経常利益も堅調に推移しました。親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高益を計上しました。


目次

※本記事は、立川ブラインド工業株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


立川ブラインド工業は、連結子会社8社とともに、室内外装関連製品や機械式立体駐車装置の製造販売、設計施工を主な事業内容としています。これらの事業に関連するサービスも展開しており、幅広い領域で活動しています。

単体従業員数は812名、連結従業員数は1,264名です。セグメントは室内外装品関連事業、駐車場装置関連事業、減速機関連事業の3つです。

主な国内グループ会社は、富士変速機、立川機工(室内外装品関連事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


立川ブラインド工業は、室内外装品関連事業を中心に、幅広い分野で事業を展開しています。同社グループでは、従業員の長期的なキャリア形成を支援し、働きがいのある環境づくりに注力していることがうかがえます。安定した環境で専門性を高めたいと考える方にとって、同社グループの働き方は参考になるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


立川ブラインド工業では、従業員の平均勤続年数が長く、安定してキャリアを築いている傾向が見られます。平均年齢も比較的高い水準であり、経験豊富な人材が多数在籍していることがうかがえます。長期的な視点で働き続けたいと考える方にとって、魅力的な環境であると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,566,000円
平均勤続年数 17.6年
平均年齢 41.9歳
単体従業員数 812人
連結従業員数 1,264人
単体のグループ内比率 64.2%


立川ブラインド工業は、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を導入しています。同社および国内連結子会社が対象であり、確定給付企業年金制度および退職一時金制度を設けています。一部の子会社では中小企業退職金共済制度を確定拠出型として設けています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

退職給付債務は76.4億円、年金資産は67.0億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


立川ブラインド工業は、将来の成長において最も重要な資産は人材であると位置づけ、社員個々の能力を最大限に発揮できる環境づくりを目指しています。人材育成においては、研修や資格取得支援の充実を図り、キャリアのロードマップを示すことで、社員が安心感とビジョンを持って仕事に取り組める育成体制を構築しています。

また、社員の個性や価値観を尊重し、特に女性社員の活躍推進に注力することで、男女ともに活躍できる職場環境づくりを推進しています。心身の健康を第一に考えた健康経営の実現やワークライフバランスの最適化にも取り組んでおり、社員とその家族の幸福を目指す経営方針です。具体的には、各種研修の見直しや新規企画の実行、再雇用制度や地域限定社員制度の見直し、団体長期障害所得補償保険の導入など、多岐にわたる施策を展開しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しています。男女の賃金の差異は、主に年齢および勤続年数の差によるものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 2.4%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 59.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 67.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 56.4%

働きやすく働きがいのある職場環境の実現

指標 数値
女性管理職 4名
女性経営補佐職 13名
昇格試験女性受検割合 17.0%
育休取得者 13名
男性育休取得者 2名
残業月45時間超過者 78名
有給休暇取得日数 12.1日

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


立川ブラインド工業グループは、室内外装関連製品、機械式立体駐車装置、減速機類の製造販売およびそれらの設計施工を主な事業内容としています。同社グループの事業は、製品・サービス別に「室内外装品関連事業」「駐車場装置関連事業」「減速機関連事業」の3つのセグメントで構成されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、多岐にわたる製品とサービスを通じて収益を上げています。主力は室内外装品関連事業であり、これに駐車場装置関連事業と減速機関連事業が続きます。国内市場が収益の大部分を占めており、特定の主要顧客に売上が集中することはありません。

室内外装品関連事業

この事業では、各種ブラインド、可動式間仕切、カーテンレール等の製造、販売、内装工事を手掛けています。主力ファブリック製品のリニューアルや価格改定、電動製品や調光可能なファブリック製品の拡販に注力しています。収益は、これらの室内外装品の製造・販売から得ています。運営は、立川ブラインド工業、立川機工、富士変速機、立川布帛工業、滋賀立川布帛工業、立川装備、タチカワトレーディング、タチカワサービス、立川窗飾工業(上海)有限公司が行っています。

駐車場装置関連事業

機械式立体駐車装置の製造・販売ならびに保守点検業務を行っています。主力製品である「パズルタワー」の新設工事に加え、既設物件に対する改修工事も増加しています。収益は、機械式立体駐車装置の製造・販売および保守点検業務から得ています。運営は、富士変速機が行っています。

減速機関連事業

減速機類の製造ならびに販売を行っています。汎用減速機の売上が堅調に推移しており、顧客ニーズに応じた個別製品の開発にも注力しています。収益は、減速機類の製造・販売から得ています。運営は、富士変速機が行っています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
室内外装品関連事業 348億円 359億円
減速機関連事業 35.1億円 36.0億円
駐車場装置関連事業 30.7億円 30.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績は、売上高が緩やかに増加傾向にあり、経常利益も概ね堅調に推移しています。親会社株主に帰属する当期純利益は、当期において過去最高益を計上し、前期から大きく増加しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 412億円 413億円 413億円 414億円 426億円
経常利益 46.6億円 40.1億円 43.3億円 43.8億円 46.3億円
経常利益率 11.3% 9.7% 10.5% 10.6% 10.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 28.7億円 25.2億円 27.1億円 28.0億円 32.4億円
1株当たり当期純利益(円) 147.40 129.74 143.20 148.63 161.17

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加しており、生産性の向上がうかがえます。これらの指標の改善は、同社グループの収益体質の強化と組織効率化の傾向を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 31.5百万円 33.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.3百万円 3.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


立川ブラインド工業グループは、安定した財務基盤を築き、事業活動を通じて着実に資金を生み出しています。将来に向けた投資も行いながら、健全な資金の流れを維持している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


立川ブラインド工業グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な現金及び預金によって強固な状態を示しています。自己資本比率は83.2%と、前期の83.0%からわずかに増加しており、プライム市場の製造業平均と比較しても非常に高い水準を維持しています。これにより、外部環境の変化にも耐えうる安定性がうかがえます。

ROE(自己資本利益率)は当期で5.9%となり、前期の5.7%から改善が見られますが、プライム市場平均と比較するとやや低い水準です。しかし、現金及び預金は当期末に177億円と、前期末の155億円から増加しており、手元資金の厚みが増していることがわかります。これらの財務状況は、同社グループが安定した経営を継続し、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる基盤を築いていることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 530億円 564億円
自己資本比率 83.0% 83.2%
ROE(自己資本利益率) 5.7% 5.9%
現金及び預金 155億円 177億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


立川ブラインド工業グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、将来への投資も継続している状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは当期に45.2億円の増加となり、前期の16.4億円から大きく増加しました。これは税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加が主な要因です。

投資活動によるキャッシュフローは、当期に32.9億円の減少となりました。これは主に定期預金の預入や投資有価証券の取得による支出が増加したためです。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払により11.0億円の減少となっています。これらの結果、フリーキャッシュフローは当期に12.3億円のプラスとなり、前期の3.4億円から増加しました。本業で得た資金を投資に回しつつも、余剰資金を確保していることから、同社グループは安定した事業運営と将来的な成長への投資を両立できる財務体質を維持していると言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 16.4億円 45.2億円
投資CF △13.1億円 △32.9億円
財務CF △7.9億円 △11.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.4億円 12.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの売上高の約84%を占める室内外装品関連事業において、建設業界の景気動向や住宅着工戸数の変動が経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、製品および材料に海外からの輸入商品が含まれるため、為替相場の変動も同社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


立川ブラインド工業は、建築内装品の総合メーカーとして、また機械式立体駐車装置や減速機メーカーとして、社会貢献を経営の基本方針に掲げています。顧客の信頼を第一に、生活環境の改善と持続可能な社会の実現を目指す企業文化が根付いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


立川ブラインド工業グループは、建築物の窓まわり製品を核とする建築内装品と、歯車技術を活かした機械式立体駐車装置、減速機を提供する総合メーカーです。国内外の多様な要望に応える製品の研究開発と高品質なサービスを通じて、生活環境の改善を図ることを経営の基本方針としています。

2030年のありたい姿を見据え、2026年度から2028年度までの中期経営計画「タチカワビジョン2028~快適な暮らしの創造~」を策定しています。この計画では「快適な暮らしの創造」をテーマに、積極的な成長投資と市場創造、社会貢献により企業価値を高めることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、事業を通じてE(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)に関する重要課題解決に取り組むことをサステナビリティ基本方針としています。人にも環境にもやさしいものづくりを追求し、事業活動における環境負荷低減を推進しています。

また、人々の安心・安全・快適な暮らしや産業社会の発展に貢献し、会社の繁栄と社員個人の幸福が一致する経営を目指しています。持続的成長に向けてグループガバナンスを強化し、すべてのステークホルダーにとって透明性・信頼性の高い経営に努めることを重視しています。

人材育成においては、社員個々の能力を十分に発揮できるよう、適材適所の配置と組織の良い循環を重視しています。社員の個性や価値観を尊重し、特に女性社員の活躍推進に注力することで、男女ともに活躍できる職場環境づくりを推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中期経営計画「タチカワビジョン2028」において、「ものづくりと市場づくり」「成長に向けた投資」「社会貢献」に注力し、「成長・飛躍」へのステップアップを図ることを重点テーマとしています。サステナビリティに関する6つのマテリアリティ(重要課題)の解決にも取り組んでいます。

具体的には、事業活動における環境負荷低減、安心・安全・快適で環境に配慮した住空間の提供を推進しています。働きやすく働きがいのある職場環境の実現、ステークホルダーとの協働とサプライチェーンマネジメント、技術力を通じた多様な産業と暮らしへの貢献も重視しています。

さらに、持続的成長に向けたガバナンスの充実・強化も重要なテーマとしています。これらの取り組みを通じて、グループの継続的な成長と持続可能な地球環境・社会の実現を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


立川ブラインド工業では、取締役会と監査役会を設置し、経営の意思決定と監督を行っています。社外役員も積極的に登用し、コーポレート・ガバナンスの強化に努めている体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


立川ブラインド工業の株主構成を見ると、筆頭株主は有限会社立川恒産であり、同社グループの創業家に関連する資本が経営を支えていることがうかがえます。また、取引先持株会や更生保護法人といった関連性の高い団体が上位株主として名を連ねており、安定した基盤を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
有限会社立川恒産 20.48%
タチカワブラインド取引先持株会 9.05%
更生保護法人立川更生保護財団 6.62%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.09%
立川 光威 2.48%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役取締役社長は池崎久也氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
池崎 久也 代表取締役取締役社長 1988年同社入社。2019年3月同社取締役営業推進部長、2021年4月同社常務取締役営業部門担当兼マーケティング本部長、2022年3月より同社代表取締役社長に就任し現職。
小野 寿也 常務取締役社長室長 兼 経営企画室長 兼 グループシナジー担当 兼 IR・サステナビリティ担当 1988年同社入社。2019年3月同社取締役人事部長、2024年3月同社常務取締役管理本部長兼社長室長兼監査室管掌、2026年2月より現職。
立川 孟視 取締役技術本部長 2013年同社入社。2021年3月同社取締役社長補佐、2023年3月同社取締役技術本部長、2025年8月より同社取締役技術本部長に就任し現職。
佐藤 弘 取締役製造本部長 1983年同社入社。2020年2月同社執行役員滋賀工場長、2022年3月同社取締役製造本部長兼製造管理部長、2025年3月より同社取締役製造本部長に就任し現職。
田中 久晶 取締役営業統括本部長 1989年同社入社。2012年5月同社高松支店長、2020年2月同社執行役員大阪支店長、2025年1月より同社取締役営業統括本部長に就任し現職。


社外取締役は、加藤昌子氏(くれたけ法律事務所弁護士・指名・報酬委員会委員長)、後藤英夫氏(ADワークスグループ専務取締役CFO・指名・報酬委員会委員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名と社外監査役2名を選任しています。社外役員は専門知識や経験に基づき、経営の監視機能と意思決定の妥当性確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


立川ブラインド工業の役員報酬は、職位と職責の重さに応じた固定報酬を基本とし、これに業績を反映した賞与と退職慰労金が加わる金銭報酬で構成されています。報酬の決定にあたっては、指名・報酬委員会が各役員の役位や貢献度を総合的に勘案し、その答申に基づき取締役会で審議・決議される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 1.3億円 18.3百万円
監査役(社外除く) 1名 11百万円 11.0百万円
社外役員 5名 22百万円 4.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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