【平均年収1600万円】メタプラネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収1600万円】メタプラネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

メタプラネットは、ビットコインを準備資産とする戦略を推進し、グループ各社とともにビットコイン関連事業とホテル事業を展開しています。直近の業績は増収となりましたが、ビットコイン評価損の計上により損失を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社メタプラネット の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、ビットコイン関連事業とホテル事業を展開しています。世界経済の構造変化や通貨体制の転換期において、ビットコインを中核資産とする戦略を推進しています。

単体従業員数は16名、連結従業員数は35名です。セグメントはビットコイン関連事業、ホテル事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)ビットコインジャパン(ビットコイン関連事業)、(連結子会社)ウェン東京(ホテル運営業務等)などです。

メタプラネットは2024年度よりビットコイントレジャリー企業へ転身し、ビットコインを準備資産とする戦略を推進しています。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


メタプラネットは、従業員一人ひとりの専門性と貢献を重視する環境が特徴です。事業の拡大に伴い、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できるような働き方を推進しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が高めで勤続年数が短めという特徴があります。これは、経験豊富な人材がキャリアチェンジで入社し、それぞれの専門性を活かして活躍している傾向を示していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 16,000,000円
平均勤続年数 0.8年
平均年齢 48.9歳
単体従業員数 16人
連結従業員数 35人
単体のグループ内比率 45.7%


同社グループは確定給付型の退職給付制度を設けています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。退職給付債務は7百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


メタプラネットは、「快適さ(Quality of Living)は自らチョイスする時代へよりよい選択肢を提供できる企業となる」という経営理念のもと、多様なステークホルダーとの関係を重視しています。人材戦略においては、性別、年齢、国籍に関わらず多様な価値観を受け入れ、幅広い人材を対象とした採用活動に取り組んでいます。

具体的には、他業種からの中途採用も積極的に行い、男女ともに全社員が活躍できる雇用環境の整備を進めています。社員が仕事と子育てを両立できる働きやすい環境を作ることで、すべての社員がその能力を十分に発揮できるよう努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


メタプラネットは、ビットコイン関連事業とホテル事業の二つの主要な事業を展開しています。世界経済の構造変化や通貨体制の転換期において、ビットコインの戦略的意義が高まっているという認識のもと、ビットコインを中核資産とする企業への転身を進めています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ビットコインを準備資産として長期的に保有し、企業価値の向上を目指す「ビットコイントレジャリー企業」としての戦略を推進しています。この戦略に基づき、ビットコインの蓄積と効率的な資本運営を重視しています。

ビットコイン関連事業

同社グループの主力事業であり、ビットコインの取得・保有、およびビットコイン関連のオプション取引を中心とするビットコインインカム事業を展開しています。この事業は、資金調達手段の多様化と資本配分の拡大を通じて、収益の増加に大きく貢献しています。運営は、Metaplanet Holdings Inc.、Metaplanet Treasury Corporation、Metaplanet Income Corp.、Metaplanet Capital Limited、ビットコインジャパン株式会社が行っています。

収益は、ビットコインデリバティブ実現損益、ビットコインデリバティブに係る受取オプション料、その他ビットコイン関連売上から得ています。海外子会社が米ドル建てで財務諸表を作成しているため、ビットコインの評価損益には為替レートの変動が間接的に影響する傾向があります。

ホテル事業

客室の改装や新たな集客施策を進めることで、安定した売上を計上しています。運営は、ウェン東京株式会社が行っています。

収益は、ホテル売上から得ています。

同社グループは、当連結会計年度において日本と北米で収益を上げています。特定の顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
ビットコイン関連事業 - 84.7億円
ホテル事業 3.7億円 4.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は大きく変動しており、特に直近の当連結会計年度では大幅な増加を示しています。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、過去に損失を計上する期もありましたが、前期は大きな利益を計上しました。

しかし、当連結会計年度においては、ビットコイン評価損の計上により、経常損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。この評価損は、各四半期末時点における一時的な価格変動を反映した会計上の評価調整であり、同社グループの現金収支や事業活動に直接的な影響を及ぼすものではないと説明されています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 5.2億円 3.7億円 2.6億円 10.6億円 89.0億円
経常利益 △12.3億円 △8.4億円 △4.1億円 59.9億円 △961億円
経常利益率 △237.5% △228.4% △158.6% 564.3% △1079.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 △7.4億円 9.8億円 △6.8億円 44.4億円 △950億円
1株当たり当期純利益(円) △12.90 17.10 △6.29 22.67 △131.34

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、当連結会計年度に前期から大きく増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も同様に大幅な増加を示しています。

これは、事業の拡大に伴う採用の増加と、特にビットコイン関連事業の成果が大きく貢献していることを示しています。従業員一人ひとりの貢献度が高まっている傾向が見られます。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 62.5百万円 254.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 20.6百万円 179.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


メタプラネットの財務状況は、積極的な投資活動を通じて成長を目指す段階にあることを示しています。本業で得た資金を将来への投資に充てている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


メタプラネットの財務基盤は、自己資本比率が当期90.7%と非常に高く、前期の55.9%からさらに向上しています。これはプライム市場平均と比較しても高い水準を示しており、強固な財務体質を構築していることがうかがえます。一方で、ROE(自己資本利益率)は当期にマイナス40.0%を計上しており、前期の49.1%から大きく変動しました。手元資金である現金及び預金は当期25.5億円と、前期の2.9億円から増加しています。これらの状況は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を強化しつつ、収益性には変動があることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 170億円 4,586億円
自己資本比率 55.9% 90.7%
ROE(自己資本利益率) 49.1% -40.0%
現金及び預金 2.9億円 25.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


メタプラネットのキャッシュフローは、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュフローが66.2億円のプラスとなりました。これは主に、税金等調整前当期純損失を計上したものの、ビットコイン評価損益の計上などによるものです。投資活動によるキャッシュフローは5,544億円のマイナスとなっており、ビットコインの取得やUSDコインの増加による支出が主な要因です。この結果、事業活動で得た資金を上回る大規模な投資が行われたため、フリーキャッシュフローは5,478億円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュフローは5,442億円のプラスであり、短期借入れや社債、株式の発行による収入が資金を補っています。同社グループは本業で資金を生み出しつつ、ビットコインの取得を中心とした積極的な投資を行っており、成長戦略を推進している状況がうかがえます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 6.2億円 66.2億円
投資CF △235億円 △5,544億円
財務CF 226億円 5,442億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △228億円 △5,478億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、ビットコインの価格変動リスクを事業上の重要なリスクとして認識しています。ビットコイン価格が中長期的に下落基調で推移した場合、保有するビットコインの評価額が減少し、市場評価や資本政策に影響を及ぼす可能性があります。
また、同社グループの戦略は、企業価値が保有ビットコインの時価総額を上回る「mNAVプレミアム」を維持し、これを活用して資金調達を行うことを前提としています。このmNAVプレミアムが低下または消失した場合、資金調達やビットコインの取得計画に遅延が生じるおそれがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループのビットコイン戦略およびデリバティブ取引の運用は、特定の経営陣および主要人材の専門的な知識、経験、判断に大きく依存しています。これらのキーパーソンが不在となった場合、機動的な意思決定や事業運営に支障が生じ、戦略の遂行や事業の継続に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


メタプラネットは、急速に進化する技術を取り入れ、保有資産とビジネスモデルのデジタル化を進めることで、新たな事業機会に挑戦する企業です。株主価値の継続的な創出を目指し、ビットコイントレジャリー戦略を中核に事業を展開しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


メタプラネットグループは、「快適さ(Quality of Living)は自らチョイスする時代へよりよい選択肢を提供できる企業となる」という経営理念を掲げています。同社グループは、急速に進化する技術を取り入れ、保有資産とビジネスモデルのデジタル化を進めることで、新たな事業機会に挑戦することが必要であると考えています。新規事業を迅速に拡大し、そこから期待される利益を株主に対して実現できる企業を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


メタプラネットグループは、株主をはじめとする多様なステークホルダーとの関係を重視しています。同社グループは、性別や年齢、国籍に関係なく多様な価値観を受け入れ、幅広い人材を対象とした採用活動に取り組んでいます。男女ともに全社員が活躍できる雇用環境を整備し、仕事と子育てを両立できる働きやすい環境を作ることで、すべての社員が能力を十分に発揮できる組織を目指しています。また、キャピタルアロケーションポリシー(資本配分方針)の運用においても、規律ある実行を基本原則としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


メタプラネットグループは、サステナビリティに係る基本方針を現在策定中であり、今後、サステナビリティ推進の観点から管理体制の見直しを検討していく方針です。また、人材の多様性の確保、育成、社内環境整備については具体的な取り組みを進めていますが、現時点では関連指標の目標設定は行っていません。今後は、指標のデータ収集と分析を進め、目標設定と開示項目の検討を進めていくとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


メタプラネットは、指名委員会等設置会社として、監督機能と執行機能の分離を明確にしています。過半数の社外取締役で構成される指名・ガバナンス委員会、監査委員会、報酬委員会を設置し、客観的な経営監督体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


メタプラネットの株主構成を見ると、上位には海外の金融機関や証券会社が名を連ねています。筆頭株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001であり、複数の機関投資家が同社の株式を保有していることが特徴です。

株主名 持株比率
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 13.07%
CLEARSTREAM BANKING S.A. 8.66%
NATIONAL FINANCIAL SERVICES LLC 8.38%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表執行役CEO取締役議長はサイモン・ゲロヴィッチ氏が務めています。社外取締役比率は90.0%です。

氏名 役職 主な経歴
サイモン・ゲロヴィッチ 代表執行役CEO取締役議長 2000年5月米国ハーバード大学卒業、同年9月ゴールドマン・サックス証券㈱入社。2007年4月Evolution Capital Public Company Limited社CEO就任。2013年4月同社取締役、2022年3月同社代表取締役社長を経て、2026年3月より同社代表執行役CEO取締役議長現職。


社外取締役は、リチャード・キンケイド氏(㈱ヘリオス取締役兼執行役 CFO)、ドリュー・エドワーズ氏(Grantham Mayo Van Otterloo日本株部門責任者・監査委員長)、桑島浩彰氏(㈱K&アソシエイツ代表取締役・指名・ガバナンス委員)、タイラー・エヴァンス氏(UTXO Management社共同設立者兼マネージングパートナー)、ベンジャミン・ツァイ氏(Wave Digital Assets共同創業者兼社長・報酬委員)、スウェイン・純子氏(Workiva Inc. SVP & Chief Accounting Officer・監査委員長)、クリストファー・ウェルズ氏(ACADAE SERVICES LLC Principal・監査委員)、フレッド・トーファイ氏(GFO-Xアジア太平洋地域会長/戦略アドバイザー・指名・ガバナンス委員)、成松淳氏(ノイエルガルテン代表取締役社長・報酬委員長)です。

同社は2026年3月25日開催の定時株主総会を経て、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行しました。取締役会は社外取締役が90.0%を占め、経営の監督機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


メタプラネットでは、指名委員会等設置会社への移行後、社外取締役のみで構成される報酬委員会が役員報酬を決定しています。報酬方針は、持続的な企業価値向上と株主利益との連動性を重視し、グローバル市場に見合う水準の人材確保を目指しています。固定報酬と業績連動報酬を組み合わせることで、短期および中長期の業績向上へのインセンティブとして機能する報酬体系となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 57百万円 28.5百万円
社外役員 3名 10百万円 3.3百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。