※本記事は、株式会社デルソーレ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月16日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
デルソーレは、食品事業と外食事業を手掛けています。食品事業ではピザやエスニックブレッド製品の製造・販売を行い、外食事業では高級串焼・鶏惣菜や鯛焼きのテイクアウト業態、外食店舗を展開しています。
単体従業員数は241名です。セグメントは食品事業、外食事業の2つです。
デルソーレは、食品事業においてピザやエスニックブレッド製品の製造・販売を、外食事業において高級串焼・鶏惣菜や鯛焼きのテイクアウト業態および外食店舗を展開しています。
2024年10月27日に発生した千葉工場での火災により一部製品の休売を余儀なくされましたが、昨年9月には全ての製造ラインの稼働を再開しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
デルソーレは、食品事業と外食事業を展開する企業です。同社では、事業環境の変化に対応し続けるための人的資本への投資を重視しており、従業員の成長と定着を支えるための多様な取り組みを進めています。人材の育成やキャリア形成支援を通じて、従業員が長期的に活躍できる環境づくりに注力していることがうかがえます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、比較的経験豊富な従業員が多く、長期的なキャリア形成が可能な環境であると考えられます。従業員の平均年齢や平均勤続年数から、安定して働き続けられる傾向が見て取れます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,449,000円 |
| 平均勤続年数 | 14.0年 |
| 平均年齢 | 44.0歳 |
| 単体従業員数 | 241人 |
同社は退職金規程に基づく確定給付型の退職一時金制度を採用しています。確定給付型とは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
デルソーレは、経営戦略上の競争力を確保する手段として、人的資本への投資を図っています。組織編制における適正要員の配置や、会社の戦略目標と従業員一人ひとりの目標を連動させる取り組みを進めています。また、自律的な社会貢献マインドを備えた事業展開によるCSR経営と人材戦略の融合を通じて、持続的な発展と企業価値の向上を目指しています。
従業員の目標設定にあたっては、財務貢献、顧客対策、業務プロセス、人材育成の4つの視点から経営方針をブレークダウンし、個人目標を設定する目標管理制度を実践しています。人事評価制度では、経営戦略と連動した個人目標の達成度を直接反映させ、月例給与や定期賞与、業績決算賞与をインセンティブとして還元しています。賃金は担当業務のジョブサイズに基づく役割等級制度によって決定され、目標達成の継続性や再現性によってジョブサイズが拡大したと認められた場合には、役割等級の昇格に伴う賃金改定が行われます。
さらに、人材の多様性確保や業務適正化・生産性向上を図るべく、研修・育成プランの充実、柔軟なキャリア形成に向けた職場環境整備、業態を超えた人材活用にも努めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の女性管理職比率は本記事では取得できていません。労働者の男女の賃金の差異は女性活躍推進法に基づき算出されており、短時間・有期雇用労働者の人員数は正規雇用労働者の所定労働時間を基準に換算されています。男性労働者の育児休業取得率は育児介護休業法に基づき算出されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性労働者の育児休業取得率 | 83.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 69.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 75.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち短時間・有期雇用労働者) | 96.9% |
多様性・登用
基幹社員とは、正規雇用労働者及びパート従業員を除く有期雇用労働者に区分される者となります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 基幹社員における女性の在籍比率 | 22.1% |
健康・安全
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 全従業員の一月当たり平均残業時間 | 6.4時間 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
デルソーレは、食品事業と外食事業の二つの柱でビジネスを展開しています。食の安全・安心を第一に掲げ、お客様に満足と幸せを提供するという経営理念のもと、事業活動を行っています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、ピザやエスニックブレッド製品の製造・販売を行う食品事業と、高級串焼・鶏惣菜や鯛焼きのテイクアウト業態、外食店舗を展開する外食事業を主軸としています。各事業は、消費者の食生活に密着した製品やサービスを提供することで収益を上げています。
食品事業
当セグメントでは、ピザおよびエスニックブレッド製品等の製造、販売を行っています。収益は、業務用分野と家庭用分野から得ています。業務用分野は人流や消費活動の回復、インバウンド需要の増加により堅調に推移していますが、家庭用分野では消費者の節約志向や低価格志向が続く中で、一部製品の出荷数削減や休売が影響しました。再稼働後は、新規開拓や既存取引先への提案強化、高付加価値商品の拡販、WEB・SNSでの情報発信に注力しています。海外ビジネスも北欧や米国との連携、輸出取引の加速により重要な柱として育成しています。当事業年度の売上高は前期から減少しています。
外食事業
当セグメントでは、高級串焼・鶏惣菜、昇運・昇福鯛焼きのテイクアウト業態(直営・フランチャイズ)、外食店舗を展開しています。収益は、訪日外国人の増加等により堅調な需要が続く一方、原材料価格や人件費、物流費等の高騰が経営環境を厳しくしています。コスト管理とテイクアウトブランドの強化に注力しており、「おめで鯛焼き本舗」を成長ドライバーとして位置づけ、催事出店やフランチャイズ加盟活動を進めています。当事業年度の売上高は前期から減少しました。
同社は特定の取引先への販売実績が一定の割合を占めています。また、海外の外部顧客への売上高は全体の90%を下回っており、国内市場が収益の大部分を占める構造となっています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 食品事業 | 123億円 | 116億円 |
| 外食事業 | 30.9億円 | 30.4億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高が減少傾向にあります。これは、千葉工場で発生した火災による一部製品の休売が影響しています。営業利益および経常利益も減少となりました。一方で、当期純利益は黒字に転換しています。
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、中期経営計画に基づき経営基盤の強化に取り組んでいます。財務状況に関する具体的な数値は、提供されたデータからは確認できません。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤に関する具体的な数値は、提供されたデータからは確認できません。自己資本の厚みや手元資金の状況は、企業の安定性や不況時の耐性を示す重要な指標です。
これらの状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社のキャッシュフローに関する具体的な数値は、提供されたデータからは確認できません。キャッシュフローは、事業活動による資金の創出、投資活動による成長への支出、そして財務活動による資金調達や返済の状況を示します。
これらの資金の流れは、企業の安定性や将来の成長性、ひいては雇用や給与の安定性を判断する上で重要な情報となります。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
市場動向、価格変動の影響として、ピザの主原料であるチーズや小麦粉の価格変動、為替変動、物流費の高騰が同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、災害、事故、疾病等の影響として、地震や台風などの災害、新型コロナウイルス感染症などの疾病蔓延が、生産・営業活動や消費動向に支障を来し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材確保、労務関連のリスクとして、雇用環境の多様化や採用競争の激化により、必要な人材の確保が計画通りに進まない場合、事業活動に支障を来し、同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
デルソーレは、日本におけるピザのパイオニアとして創業し、食の安全・安心を第一に、世界のおいしいパンや食文化を通じてお客様に満足と幸せを提供することを目指しています。同社は、変化する食の環境に対応しながら、持続的な成長と企業価値の向上を追求しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
デルソーレは1964年に日本におけるピザのパイオニアとして創業しました。以来、ナン・ピタ・トルティーヤなど世界のおいしいパンの製造やチーズ加工、さらには外食・中食事業を展開し、「トータルフードサービス」へと成長しています。
同社は経営理念として「食と食の文化を通じてお客様に満足と幸せを提供する」ことを掲げています。また、「食の安全・安心」を第一に、「“おいしい”で世界をつなぐ」をミッションとしています。同社は、業績の向上と財務体質の改善を図り、経営基盤の強化に取り組んでいます。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
デルソーレは「食の安全・安心」を経営の最重要基盤と位置づけ、国際基準に従った高度な食品安全管理を継続しています。製品に使用する原材料の安全性確認、衛生的な製造環境の維持管理、製造工程の監視・検証を徹底しています。
サステナビリティに関する考え方として、経営理念に基づく事業展開を通じて社会・環境・経済に係る課題解決に取り組むことを重視しています。人的資本を競争力に変えていく諸施策を推進しており、人材の多様性確保や業務適正化・生産性向上を図るための取り組みを進めています。研修・育成プランの充実、柔軟なキャリア形成に向けた職場環境整備、業態を超えた人材活用にも努めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
デルソーレは、物価上昇や消費動向の不透明感、慢性的な人手不足、人件費・物流費の上昇といった厳しい経営環境を認識しています。こうした外部環境やライフスタイルの変化を、同社の強みを活かして収益基盤を再構築し、今後のさらなる成長につなげていくチャンスと捉えています。
具体的な取り組みとして、「食の安全・安心」を最優先にした品質管理体制機能の充実を掲げています。全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)推進とAI活用による飛躍的な効率化、強固な管理体制構築にも注力しています。また、法令遵守を基本としたガバナンス体制及び内部統制の充実により、経営の健全性確保と持続的な企業価値向上を実現する方針です。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
デルソーレは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を設置しています。社外取締役と社外監査役が経営の監督と監査を担う体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、筆頭株主は大河原愛子氏であり、代表取締役CEOの大河原毅氏も上位株主として名を連ねています。創業家が主要な株式を保有しており、経営に対する影響力が強い資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 大河原 愛子 | 25.40% |
| 大河原 毅 | 17.23% |
| PT INDOFOOD CBP SUKSES MAKMUR TBK(常任代理人SMBC日興証券株式会社) | 10.11% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は11名(男性11名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役CEOは大河原毅氏、代表取締役社長は武長栄治氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 大河原 毅 | 代表取締役CEO | 1970年日本ケンタッキー・フライド・チキン入社、1984年同社代表取締役社長に就任。2002年同社特別顧問、三菱商事顧問。2002年同社入社、2007年同社代表取締役CEOより現職。 |
| 武長 栄治 | 代表取締役社長 | 2001年スターバックスコーヒージャパン入社。2009年同社入社、2013年執行役員。2022年同社取締役に就任。2026年同社代表取締役社長より現職。 |
| アーネストM.比嘉 | 取締役 | 1976年ヒガ・インダストリーズ入社、1979年同社代表取締役社長に就任。1985年日本初のホームデリバリーピザチェーン店をオープン。2010年同社取締役に就任より現職。 |
| 森山 敏治 | 取締役 | 1984年同社入社、2007年執行役員。2021年アシスタントディレクター。2021年同社取締役に就任より現職。 |
| 印部 修一 | 取締役管理ユニット管掌 | 1990年三菱銀行入行。2019年同社入社、経営戦略室長代行。2020年執行役員。2021年同社取締役に就任、管理ユニット管掌より現職。 |
| 三枝 広幸 | 取締役管理ユニット担当 | 1986年東洋火災海上保険入社。2006年同社入社、2008年執行役員。2022年同社取締役に就任、管理ユニット担当より現職。 |
社外取締役は、遠藤貢氏(元キユーピー常務取締役商品開発部長)、近藤正樹氏(元日本KFCホールディングス代表取締役社長)です。
同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が経営の監督を、社外監査役が独立的見地から業務遂行全般の監査を行う体制を構築しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬、および役員退職慰労金で構成されています。中長期的な業績の安定と向上を重視し、固定報酬に比重を置いた設計となっています。非業務執行取締役には業績連動報酬以外の報酬が支給されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 8名 | 2.7億円 | 34.3百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 7百万円 | 7.2百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 24百万円 | 6.0百万円 |
なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。
個人別報酬が開示されている役員は、大河原泰氏(1.01億円)です。
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