※本記事は、株式会社環境フレンドリーホールディングス の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
環境フレンドリーホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は5名、グループ連結従業員数は36名です。
同社グループは、資源エネルギー事業、リユース事業、環境事業を主要な事業として展開しています。連結子会社10社を中心に、環境に配慮した多角的な事業運営を行っています。
主な国内グループ会社は、EFインベストメント(資源エネルギー事業)、EFネクストテック(リユース事業)、アイレス(環境事業)などです。
当連結会計年度において、同社グループはリユース事業におけるiPhoneの買取・販売を中止し、事業ポートフォリオの見直しを進めました。これにより収益性および資本効率を重視した事業運営への転換を図っています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
環境フレンドリーホールディングスは、地球環境の保全に貢献する資源循環を目指し、資源エネルギー、リユース、環境の各事業を展開する持株会社です。同社グループは、エコイノベーションを推進する人材の育成に注力し、多様な働き方を実現できる職場環境の整備に取り組んでいます。持株会社としてグループ全体の経営戦略を担いながら、持続可能な社会の実現に貢献する事業活動を推進しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
環境フレンドリーホールディングスは、平均勤続年数が長く、従業員の定着傾向が見られます。平均年齢も比較的高く、経験豊富な人材が中心となって業務を遂行していることがうかがえます。多様な働き方を実現できる職場環境の整備にも取り組んでおり、長期的なキャリア形成を支援する方針です。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 8,304,000円 |
| 平均勤続年数 | 10.0年 |
| 平均年齢 | 47.8歳 |
| 単体従業員数 | 5人 |
| 連結従業員数 | 36人 |
| 単体のグループ内比率 | 13.9% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
環境フレンドリーホールディングスは、企業価値の持続的な向上においてサステナビリティ課題への対応が重要であると認識しており、人的資本への投資を重要な経営課題として位置付けています。同社グループは、エコイノベーションを推進する人材の育成に注力し、戦略的経営に不可欠な人材の確保を目指しています。
具体的には、社内の意識改革や教育研修を通じて、役職員の能力や知識、サステナビリティに対する意識の向上を図っています。また、多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、ワークライフバランスを考慮した職場環境の構築を進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
環境フレンドリーホールディングスは、資源エネルギー事業、リユース事業、環境事業の3つのセグメントを主軸に事業を展開しています。同社グループは、収益性と資本効率を重視した事業運営への転換を進めています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
環境フレンドリーホールディングスグループは、再生可能エネルギー関連、リユース、環境インフラの各分野で多角的な事業を展開しています。事業ポートフォリオの見直しを進め、取引規模の拡大よりも収益性と資本効率を重視する方針に転換しています。
資源エネルギー事業
太陽光発電所のアセットマネジメント、再生可能エネルギー開発、エネルギーソリューション、バイオマス発電開発、環境配慮型製品販売などに取り組んでいます。収益は、既存発電所の売電収入やアセットマネジメント事業の新規業務受託収入、管理収入から得ています。電力小売事業は電力価格高騰や補助金政策変更を受け新規受注を停止しており、第三世代ペロブスカイト太陽電池事業は実績蓄積を優先する方針に転換しています。合同会社RECF電子募集1号、合同会社EF‐BESS1号、エネプロ三沢合同会社がこの事業に関与しています。
リユース事業
新品および中古の家電製品の仕入販売、Webアプリケーションの開発・サポート業務を主としています。以前はiPhoneの買取販売を行っていましたが、事業構造の見直しにより中止しました。現在は金・プラチナ等の貴金属類を対象とした出張買取・販売事業を開始し、収益基盤の強化と高単価商材へのポートフォリオ拡張を図っています。当連結会計年度においては、unbanked株式会社が主要な顧客となっています。
環境事業
立体駐車場事業、ビルメンテナンス事業、建設事業、不動産事業を展開しています。保守契約や新規工事受注が堅調に推移しており、安定した収益源となっています。当連結会計年度においては、新明和パークテック株式会社が主要な顧客となっています。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| 資源エネルギー事業 | 7.9億円 | 5.9億円 |
| 環境事業 | 4.6億円 | 4.5億円 |
| リユース事業 | 159億円 | 3.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
環境フレンドリーホールディングスグループの業績は、過去5年間で売上高と利益に大きな変動が見られます。直近の連結会計年度では、売上高は大幅に減少しましたが、営業利益と経常利益は前年同期の損失から黒字に転換しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期の損失から改善し、小幅な損失となっています。この売上高の減少は、リユース事業における事業構造の見直しが主な要因です。一方で、事業構造の見直しにより収益性の改善が進み、営業活動によるキャッシュ・フローは大きく増加し、プラスに転じています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2.6億円 | 7.5億円 | 170億円 | 172億円 | 13.7億円 |
| 経常利益 | △1.6億円 | △1.2億円 | 1.7億円 | △70百万円 | 1.1億円 |
| 経常利益率 | △59.8% | △15.4% | 1.0% | △0.4% | 8.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.6億円 | △1.7億円 | 1.5億円 | △1.5億円 | △4百万円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 1.42 | △0.76 | 0.55 | △0.54 | △0.01 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
環境フレンドリーホールディングスグループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して減少しています。これは、リユース事業における事業構造の見直しにより、売上高が大幅に減少した影響が反映されたものと考えられます。一方で、従業員1人あたりの営業利益は、前期の損失から当期はプラスに転じており、事業運営の効率性が改善している傾向を示しています。この変化は、同社グループが収益性を重視した事業運営への転換を進めていることと関連しています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 522.3百万円 | 38.1百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | △1.6百万円 | 3.1百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは、本業で資金を生み出しながらも、将来に向けた投資活動も行っています。財務の安定性や資金の流れから、現在の経営状況を確認していきます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で57.8%となっており、前期の90.3%からは減少していますが、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を維持しています。これは、安定した財務体質を示しています。
一方で、ROE(自己資本利益率)は当期で△0.1%とマイナスであり、前期の△4.9%から改善はしているものの、プライム市場平均を下回っています。手元資金である現金及び預金は当期で12.5億円と、前期の10.4億円から増加しており、一定の資金的な余裕がある状況です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で重要な要素となります。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 32.0億円 | 37.3億円 |
| 自己資本比率 | 90.3% | 57.8% |
| ROE(自己資本利益率) | △4.9% | △0.1% |
| 現金及び預金 | 10.4億円 | 12.5億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度に6.9億円の資金を獲得しています。これは前連結会計年度の支出から大幅に改善したものです。主な要因としては、未収消費税等の増減額や前受金の増減額によるものと説明されています。
投資活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度に△7.3億円の資金を使用しています。これは主に有形固定資産の取得や匿名組合出資金の払込による支出が影響しています。この状況は、事業拡大や将来に向けた投資を積極的に行っていることを示しています。
財務活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度に△2百万円の資金を使用しています。これは短期借入金の純増減額や長期借入金の返済による支出があった一方で、株式の発行による収入があったことによるものです。全体として、同社グループは本業で資金を生み出しつつ、成長のための投資を継続しており、雇用や給与の安定性、将来の成長性につながる資金の流れとなっています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △0.9億円 | 6.9億円 |
| 投資CF | △0.3億円 | △7.3億円 |
| 財務CF | 0.2億円 | △2百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △1.2億円 | △0.4億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、リユース品の買取が収益確保の基盤となっていますが、景気動向の変化や競合の増加、顧客志向の変化により、安定的な商品確保が困難となるリスクがあります。また、再生可能エネルギー開発事業における太陽光発電所では、気象条件による日照時間の減少等により売電収入が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、事業継続や技術革新への対応として、高度な開発従事者の維持・確保が不可欠であると認識しています。また、事業展開を支える営業や内部管理の人材も充実させる必要があるため、優秀な人材の確保と社内人材の教育が計画通り進まない場合、事業展開や業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
環境フレンドリーホールディングスは、地球環境の保全に貢献する資源循環の実現を目指し、持続可能な社会の創造を基本理念としています。再生可能エネルギーと資源循環分野を中心に事業を展開し、環境と経済の調和を図ることを重視しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、地球環境の保全に資する資源循環(Resource circulation)の実現を目指しています。これは、Renewable(再生可能)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル)、Reduce(削減)の「4R」を経営の基本方針として事業を推進することです。
地球環境・自然環境・社会環境と調和した持続可能な生活環境の創造を基本理念としています。将来の生活環境を見据えた長期的な視点のもと、先端技術の導入や事業モデルの高度化を図り、継続的な成長を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、企業価値の持続的な向上の観点から、サステナビリティを巡る課題への対応を重要視しています。環境課題への対応に加え、人的資本および知的財産への投資など、社会的価値の創出に関わる取り組みも重要な経営課題と認識しています。
健全かつ透明性の高い経営体制の構築に努め、事業活動を通じて環境と経済の調和を図ることを基本方針としています。エコイノベーションを推進する人材の育成に注力し、戦略的経営を実現するうえで不可欠な人材を確保することを目指しています。
また、多様な働き方を実現できる職場環境を整え、事業活動のあらゆる場面において基本的人権の尊重を徹底し、差別やハラスメントを許さない企業風土を確立しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、事業上及び財務上の課題として、IT事業の競争力維持を認識しています。具体的には、Webアプリケーション開発・保守事業における技術人材の確保および生産性向上が重要課題です。
経営資源の効率的な配分と人材育成の強化を通じて、グループ内外の事業基盤を支える技術力の維持向上を図ることに取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
環境フレンドリーホールディングスは持株会社体制の下、取締役会と監査役会を設置し、透明性の高い経営とコンプライアンス遵守を重視しています。独立した立場の社外役員が経営の監督機能を果たしています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
筆頭株主は事業会社であるMCです。海外法人も上位株主として名を連ねており、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| MC | 26.27% |
| ORCHID PLUS PTE.LTD. | 21.21% |
| GOLDEN STONE GROWTH CORPORATION LIMITED | 2.62% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.0%です。代表取締役は車陸昭氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 車 陸昭 | 代表取締役 | 1995年4月ケンウッド入社。2001年7月ケーエムケーワールド代表取締役社長、2009年3月プロ・フィールド代表取締役社長、2017年3月WAKE UP INTERACTIVE LIMITED取締役、2017年7月リゾマテカ代表取締役社長、2018年3月同社取締役、2018年7月エリアエナジー(現EFエナジー)代表取締役、2018年7月コネクト(現EFネクストテック)取締役、2021年2月同社代表取締役、2021年10月アイレス取締役、2022年3月同社代表取締役会長、2023年3月同社取締役、2023年3月エリアエナジー(現EFエナジー)取締役、2023年12月同社代表取締役、2024年1月コネクト(現EFネクストテック)代表取締役、2024年1月Bioghum Pty Ltd Director、2024年5月EFエコソリューションズ代表取締役、2024年10月EFでんき取締役、2024年10月EFインベストメント取締役より現職。 |
社外取締役は、福田健氏(衆議院議員政策担当秘書)、近藤哲也氏(弁護士)です。社外監査役は、鈴木好一氏(政党職員)、濵本匠氏(弁護士)、髙木貴子氏(杉並区教育委員会在籍)です。
同社は監査役会設置会社です。独立社外取締役が経営の監督機能を果たし、客観的な視点から助言・提言を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社グループの役員報酬は、固定報酬と譲渡制限付株式報酬で構成されています。業績連動報酬は採用せず、中長期的な企業価値向上へのインセンティブを重視しています。社外役員に対しては、経営の監督機能を確保するため業績に連動しない固定報酬のみを支給しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 2名 | 12百万円 | 6.0百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 0百万円 | 0.3百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 12百万円 | 2.4百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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