【平均年収400万円】バリューHR 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収400万円】バリューHR 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

バリューHRは、健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業として、グループ各社とともに健康管理プラットフォームを提供しています。直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社バリューHR の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」として、自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®システム」と付随する健康管理サービスを提供しています。これにより、人々の健康生活を支援し社会に貢献することを目指しています。

単体従業員数は961名、連結従業員数は970名です。セグメントはバリューカフェテリア事業、HRマネジメント事業、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、バリューネットワークス(バリューカフェテリア事業)、バリューHRベンチャーズ(その他)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


バリューHRは、健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ構築を目指す企業として、社員の健康維持・増進と働きやすい職場環境の創出を重視しています。事業活動を通じて社会課題の解決に貢献するという方針のもと、多様な人材が活躍できる環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数は比較的短くなっています。これは、組織の成長に伴う積極的な人材採用や、多様なキャリアを持つ人材が活躍している傾向を示していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 3,996,909円
平均勤続年数 4.4年
平均年齢 39.4歳
単体従業員数 961人
連結従業員数 970人
単体のグループ内比率 99.1%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、社員を最も重要な資産と位置づけ、一人ひとりの成長と健康維持・増進、働きやすい職場環境の創出が企業価値を高める重要な要素であると考えています。この考えに基づき、人材育成と社内環境整備に関する戦略を策定しています。

具体的には、人材採用において社外セミナーやSNSを活用した広報活動を強化し、専門人材やIT技術者の採用を推進しています。ジェンダーや人種、文化の多様性を尊重したインクルーシブ採用も進めています。

人材育成では、研修体系の見直しや外部研修、E-learningを活用したスキルアップを支援しています。ジョブローテーションの導入やキャリアパスの明確化によるキャリアアップの促進、女性リーダーや次世代管理職候補の育成にも注力しています。従来の目標管理制度を職種別に見直し、適切なフィードバックと評価制度を通じて従業員の成長を支援する方針です。

エンゲージメント向上に向けては、上司や同僚とのコミュニケーション支援、自社サービスを活用した福利厚生の充実化、育児・介護休暇制度の拡充などのライフサポート制度導入を進めています。フレックスタイム制度の導入による働き方改革や、社内イベントを通じたチームの結束力向上、従業員の意見を組織改善に反映する仕組みの構築にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結会社を対象とした法定開示データです。正規雇用労働者における男女間の賃金差異は、営業職・専門職と事務職の賃金差や、管理職の女性比率が27.0%に留まっていることが主な要因とされています。賃金制度における性別による処遇の差はありません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 27.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 56.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 55.0%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 36.9%

人材採用

指標 実績(2025年度) 目標数値(2026年度)
年間採用人数(正社員) 258名 110名

人材育成

指標 実績(2025年度) 目標数値(2026年度)
管理職に占める女性労働者の割合 27.0% 32%以上

エンゲージメント向上


ワークエンゲージメントは、従業員満足度調査内の設問「今後もバリューHRで働き続けたい」の回答から、「非常にそう思う」「そう思う」「どちらでもない」の回答割合を算出したものです。

指標 実績(2025年度) 目標数値(2026年度)
社員一人あたりの売上高(千円) 10,037 10,916
ワークエンゲージメント 91.2% 88%以上維持

健康経営に関する取り組み

指標 現在値 目標数値
健康リスクゼロ率の向上 31.8% 38%
健診受診率 100% 100%維持
ストレスチェック受検率 98% 100%維持
有給休暇取得率 85.5% 80%以上維持

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


バリューHRグループは、「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」として、自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®システム」を基盤に、人々の健康生活を支援するサービスを提供しています。健康保険組合や企業、個人を対象に、多岐にわたる健康管理サービスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®システム」を通じて、健康の維持増進を目的としたサービスを提供しています。このシステムは、利用者の健康管理データやカフェテリアプランの利用記録を一元的に管理し、健康保険組合や企業の管理者、そして個人の利用者がそれぞれの目的に応じて活用できる点が特徴です。収益は主にシステム利用料、事務代行料、コンサルティング料、BPOサービス料などから得ています。

同社グループの事業は、「バリューカフェテリア事業」と「HRマネジメント事業」の二つのセグメントで構成されています。海外での事業展開はなく、為替リスクや特定の顧客への収益集中は見られません。

バリューカフェテリア事業

この事業は、同社グループの中核を担うバリューカフェテリア®システムの提供と、健康保険組合の保健事業や企業の福利厚生を支援するカフェテリアプランの提供を行っています。また、健診予約システムや健診結果管理システムなどの健康管理サービス、これらに付随する事務代行サービス、特定保健指導サービス、健診機関への業務支援サービスも提供しています。収益は、契約団体の構成人数に応じたシステム利用料や、健康診断の費用精算、結果のデータ化などの事務代行料から得ています。運営は、バリューヘルスケア、バリューネットワークス、健診予約.com、オンライン・ドクターが一部業務を担っています。

HRマネジメント事業

この事業では、健康保険組合のより効率的な運営を支援するため、新規設立・分割・合併支援コンサルティングや、健康保険組合の業務支援を行うBPOサービスなどを提供しています。これにより、健康保険組合の設立から運営支援まで一貫したサポートを行っています。収益は、これらのコンサルティング料やBPOサービス料から得ています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
バリューカフェテリア事業 67.4億円 82.6億円
HRマネジメント事業 16.3億円 18.1億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


バリューHRグループの過去5期の業績を見ると、売上高は継続的に増加傾向にあります。直近の当連結会計年度では、新規顧客の獲得や既存顧客のサービス利用受託業務の増加により、増収となりました。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当連結会計年度において減少しています。これは、更なる顧客増加を見据えた体制強化への先行投資や、一時的な派遣・業務委託費用の増加が主な要因となっています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 55.3億円 61.7億円 71.0億円 83.8億円 101億円
経常利益 9.9億円 13.1億円 14.6億円 11.8億円 9.6億円
経常利益率 17.9% 21.3% 20.6% 14.1% 9.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 6.6億円 8.8億円 9.7億円 7.9億円 6.3億円
1株当たり当期純利益(円) 27.64 33.58 37.01 29.60 23.54

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


バリューHRグループの従業員1人あたりの売上高(連結)は、前期から減少しています。また、従業員1人あたりの営業利益(連結)も前期から減少する傾向にあります。これは、業容の拡大と健康管理に関する事務代行サービスの強化に伴う期中採用の増加により、従業員数が増加したことや、顧客増加を見据えた体制強化への先行投資、一時的な派遣・業務委託費用の増加が影響していると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 10.8百万円 10.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.4百万円 0.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社バリューHRグループは、安定した財務基盤を維持しながら、将来に向けた事業投資も継続的に行っています。本業で得た資金を効率的に活用し、事業の成長と安定性を両立させている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準で推移しており、安定性を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と同水準であり、資本を効率的に活用して利益を生み出している状況です。手元資金は前期から減少していますが、事業運営に必要な流動性は確保されていると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 66.9億円 69.0億円
自己資本比率 37.3% 37.7%
ROE(自己資本利益率) 12.2% 9.3%
現金及び預金 54.9億円 49.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業キャッシュフローはプラスを維持しており、本業で安定的に資金を生み出している状況です。ただし、前期と比較すると減少しています。投資キャッシュフローは、投資有価証券や無形固定資産の取得による支出が主な要因でマイナスとなっています。

財務キャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金の支払いによりマイナスで推移しています。これらの結果、フリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金がある状態を示しています。この状況は、同社グループが安定した事業運営を継続しつつ、将来に向けた投資も行っていることを示しており、雇用や給与の安定性につながる財務状況であると言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 20.2億円 15.8億円
投資CF △7.1億円 △7.1億円
財務CF △12.2億円 △12.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.1億円 8.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、自社開発のバリューカフェテリア®システムを中核として事業を展開しており、当該システムの利用が期待通り増加しない場合には業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。また、健康保険組合の設立は厚生労働大臣による許認可事項であり、設立の延期等が生じる場合は同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


バリューHRは、「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」をビジョンに掲げ、すべてのステークホルダーの満足と健康寿命の延伸に貢献することを目指しています。事業活動を通じて社会課題の解決に寄与し、持続可能な社会の実現に取り組む企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


バリューHRは、「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」を事業ビジョンとしています。同社グループは「バリューHRクレド」の実践を通じて、すべてのステークホルダーが満足する企業活動を推進し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

これにより、健康寿命が延伸する社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。具体的には、自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®システム」を用いた健康管理サービスや、健康保険組合の業務支援を行うHRマネジメント事業を展開しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは「バリューHRクレド」の実践を重視し、すべてのステークホルダーが満足する企業活動を推進しています。
「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ」企業として、事業活動を通じて社会課題の解決に寄与し、サステナブルな社会の実現に貢献することを目指しています。

社員を最も重要な資産と考え、一人ひとりの成長と健康維持・増進、働きやすい職場環境の創出が企業価値を高める重要な要素であるとしています。健康経営を戦略として掲げ、同社グループで働く社員の健康維持・増進を積極的に支援し、働きやすい職場環境を提供しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、需要拡大に対応しつつ供給能力と収益性を両立させるため、組織体制の強化を重点課題としています。
具体的には、業務処理能力・品質・生産性の向上を目指し、採用・育成と多能工化による内製化を進めています。

また、業務プロセスの見直しと品質管理の徹底により、安定運用と効率化を両立させることに取り組んでいます。働きやすい環境づくりと人事制度の整備を進め、組織の持続的成長を支えることも重要なテーマです。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


バリューHRは監査等委員会設置会社として、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。取締役会は重要案件の意思決定と業務執行の監督を行い、監査等委員会が独立した立場で監査機能を強化しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


バリューHRの筆頭株主は代表取締役社長の藤田美智雄氏であり、創業家が経営に深く関与している資本構成となっています。上位株主には日本生命保険相互会社や大同生命保険株式会社といった機関投資家も名を連ねています。

株主名 持株比率
藤田 美智雄 15.49%
日本生命保険相互会社 8.10%
大同生命保険株式会社 7.04%
株式会社あまの創健 6.62%
日本マスタートラスト信託銀行 5.65%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は藤田美智雄氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
藤田 美智雄 代表取締役社長 カフェテリア事業本部長兼事業企画室管掌兼フレンドシップ事業本部管掌兼人事本部管掌兼女性活躍推進室管掌 1982年4月アーサー・アンダーセン会計事務所入所、2001年7月同社設立代表取締役社長就任、2025年12月より現職。
藤田 源太郎 代表取締役副社長 経営管理本部管掌兼HRマネジメント事業本部管掌兼情報システム本部管掌兼健康経営&データヘルス推進室管掌 2008年4月同社入社、2014年3月同社取締役就任、2021年3月代表取締役副社長就任、2025年12月より現職。
飯塚 功 取締役副社長 ヘルスケア事業本部管掌兼営業本部管掌 1977年4月財団法人日本がん知識普及協会入職、2005年5月同社入社、2008年6月同社取締役就任、2019年3月取締役副社長就任、2024年4月より現職。
大村 祐司 常務取締役CIO 情報セキュリティ・コンプライアンス室長 1986年4月ソフトウエアエンジニアとして個人事業開業、2001年9月同社取締役就任、2014年3月常務取締役就任、2022年2月より現職。


社外取締役は、柳澤彰子氏(駐日英国大使館国際通商部主席商務官)、山本麻里氏(元厚生労働省社会・援護局長)、吉益裕二氏(吉益公認会計士事務所代表・監査等委員)、吉成外史氏(吉成・城内法律事務所開設・監査等委員)、唐澤剛氏(社会福祉法人サン・ビジョン理事長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会が経営の意思決定と監督を担い、監査等委員会が独立した立場で監査を行っています。取締役会における社外取締役の比率は2分の1であり、監査等委員会は全員が社外取締役で構成されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


バリューHRの役員報酬は、基本報酬(固定額の金銭報酬)を主軸とし、業績連動報酬や非金銭報酬も考慮した体系となっています。報酬額は株主総会で決議された総額の範囲内で、役職や実績、世間相場などを踏まえて取締役会で決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 2.1億円 52.7百万円
社外役員 6名 44百万円 7.3百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。