【平均年収512万円】竹本容器 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収512万円】竹本容器 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

竹本容器は、グループ各社とともに、化粧品や食品、日用雑貨など幅広い分野の包装容器を製造販売する企業です。連結従業員数は767名規模で、直近の業績は減収増益となりました。


目次

※本記事は、竹本容器株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


竹本容器グループは、包装容器等の製造販売を行う容器事業を展開しています。化粧品・美容、食品・健康食品、日用・雑貨、化学・医薬品など幅広い分野の顧客に対し、商品の価値を高める容器を提供しています。

単体従業員数は366名、連結従業員数は767名です。同社グループは容器事業の単一セグメントで事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、共栄プラスコ(運送事業・倉庫管理事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


竹本容器は、容器事業を主軸とする企業として、安定した事業基盤のもとで従業員の働きがいを重視しています。同社グループは、持続的な成長のために人材の重要性を認識し、長期的な視点での人材育成と定着に力を入れている傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も安定していることから、長期的なキャリア形成が可能な環境であると考えられます。人材の定着を重視し、経験を積んだ従業員が活躍できる組織体制がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,117,576円
平均勤続年数 13.8年
平均年齢 39.9歳
単体従業員数 366人
連結従業員数 767人
単体のグループ内比率 47.7%


退職給付制度に関する記載は以下の通りです。同社は、確定給付型の制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)として退職一時金制度を、確定拠出型の制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)として確定拠出年金制度を採用しています。これらの制度は国内グループ会社に適用されています。退職一時金制度は存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、確定給付制度に係る退職給付債務は3億4,020万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な成長には人材の重要性が高まっているとの認識のもと、「共に育み、共に成長する(共育共成)」を基本姿勢として人材の採用と育成に取り組んでいます。人材採用においては、欠員補充だけでなく、事業計画やノウハウ継承を考慮した中長期的な視点でコア人材を積極的に採用する方針です。

人材育成では、新規加入社員や若手社員の「強み」を伸ばす教育、早期戦力化、次世代リーダー・幹部候補の育成に注力しています。具体的には、経営理念の再徹底、階層別研修、マネジメント層の育成などを通じて、自発的で推進力のある組織への転換を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データであり、各指標は関連法規に基づき算出されています。なお、男女の賃金の差異は等級別人数構成の差によるものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 13.9%
男性労働者の育児休業取得率 75.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 57.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規労働者) 78.5%
労働者の男女の賃金の差異(非正規労働者) 66.6%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


竹本容器は、包装容器の製造販売を主軸とする容器事業を展開しています。化粧品・美容、食品・健康食品、日用・雑貨、化学・医薬品といった幅広い分野の顧客に対し、商品の価値を高め、内容物を安全に保護する容器を開発・提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループの収益モデルは、顧客の金型製作負担を軽減するため、自社で多数の金型を保有し、顧客が利用できる「スタンダードボトル」を軸とした提案に特徴があります。これらのスタンダードボトルを組み合わせ、着色や印刷を施すことで、顧客の要望に応じた独自性の高い包装容器を短納期・小ロットで提供しています。また、顧客の特別注文金型による容器も手掛けています。

生産拠点は日本、中国、インドにあり、販売拠点は日本、中国、アメリカ、タイ、オランダ、インドと多岐にわたり、グローバルに事業を展開しています。特に中国やインド市場では売上が伸長しており、海外での事業拡大に注力しています。資源循環型パッケージングの開発にも力を入れ、生分解性樹脂や植物由来原料、リサイクル素材を用いた容器の提供を通じて、環境負荷低減にも貢献しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績推移を見ると、売上高は変動を伴いながら推移しており、直近の連結会計年度では減少となりました。一方で、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期と比較して増加傾向を示しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 158億円 149億円 143億円 156億円 145億円
経常利益 18.4億円 9.1億円 6.1億円 9.7億円 10.7億円
経常利益率 11.6% 6.1% 4.2% 6.2% 7.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 11.9億円 3.7億円 2.9億円 6.4億円 7.7億円
1株当たり当期純利益(円) 95.28 29.45 24.40 53.14 63.95

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの稼ぐ力を見ると、従業員1人あたり売上高は前期から減少しました。一方で、従業員1人あたり営業利益は増加しており、売上高の減少にもかかわらず、従業員あたりの収益性が向上していることが示されています。これは、組織全体の効率化が進んでいる傾向にあると言えます。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 20.3百万円 18.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.2百万円 1.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


竹本容器グループの財務状況を見ると、本業で得た資金を将来への投資に充てている成長投資フェーズにあることがわかります。これにより、事業の持続的な発展に向けた基盤を築いている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


竹本容器の財務基盤は、自己資本比率が前期から上昇し、71.4%となっています。これはプライム市場の製造業平均(46.8%)と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期で6.5%となり、前期から改善しています。

手元資金である現金及び預金は45.5億円を確保しており、事業運営に必要な流動性を維持している状況です。これらの財務指標は、同社の安定した経営状況を示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素と考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 117億円 121億円
自己資本比率 63.9% 71.4%
ROE(自己資本利益率) 5.7% 6.5%
現金及び預金 60.3億円 45.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


竹本容器グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは6.9億円のプラスとなりましたが、前期からは減少しています。これは税金等調整前当期純利益や減価償却費の収入があった一方で、仕入債務の減少や法人税等の支払いが主な支出要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が主な要因となり、14.6億円のマイナスとなりました。前期と比較して支出が増加しており、事業拡大に向けた積極的な投資が行われている状況です。その結果、フリーキャッシュフローは7.7億円のマイナスとなり、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資フェーズにあることが示されています。

財務活動によるキャッシュフローは9.9億円のマイナスで、長期借入金の返済や配当金の支払いが主な支出となっています。これらの資金の流れから、同社グループは事業の成長に向けた投資を積極的に行いながら、財務の健全性も維持していることがうかがえます。これは、将来的な事業拡大とそれに伴う雇用や給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 21.5億円 6.9億円
投資CF △7.2億円 △14.6億円
財務CF △11.0億円 △9.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 14.2億円 △7.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの競争力の源泉であるスタンダードボトルは、社会情勢の変化や競合他社による魅力的な包装容器の開発により、競争力が低下する可能性があります。また、製品の原材料となる合成樹脂は原油価格に影響を受けるため、原材料価格の急激な高騰や製品価格への転嫁の遅れは、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、事業発展のために短時間労働者を含めた人材の獲得及び育成が重要な課題と認識しています。国内の労働人口減少や中国における雇用環境の変化により、人材獲得や育成が計画通りに進まない場合、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


竹本容器は、お客様の商品価値を高めるパッケージングソリューションを提供し、世界の器文化に貢献することを使命としています。持続可能な社会の実現に向け、「資源循環型パッケージングカンパニー」を目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


竹本容器グループは、「お客様の商品である内容物の価値を安全に包み、さらにその価値と個性化を高め世界の器文化に貢献」することを会社の使命と認識しています。中長期の目標として、「お客様の求める商品価値の創造とより高い満足を目指し、Standoutなパッケージングソリューションを提供すること」を掲げています(Standoutは「際立つ・優れた」の意味です)。

また、世界的な環境意識の高まりを受け、持続可能な発展を目指す社会へ貢献する「資源循環型パッケージングカンパニー」を目指しています。環境配慮型の新製品開発を推進し、幅広いお客様にその利用を提案しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


竹本容器グループは、中長期的な企業価値向上の観点からサステナビリティに関する課題を重要な経営課題と認識しています。資源循環型パッケージングカンパニーを目指し、環境に配慮した取り組みを重視する企業風土です。

持続的な成長のためには人材の重要性が高まっていると考え、「共に育み、共に成長する(共育共成)」を基本姿勢としています。人材採用では中長期的な視点でコア人材を積極的に採用し、人材育成では経営理念の再徹底や階層別研修を通じて自発的で推進力のある組織への転換を図っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


竹本容器グループは、「資源循環型パッケージングカンパニー」を目指す上で、「国内ビジネスの強化」と「海外ビジネスの拡大加速」を推進しています。具体的な施策として、「開発提案力の強化」「圧倒的スピードの実現」「WEBマーケティングの強化・確立」を重要な課題と認識し、取り組んでいます。

サステナビリティ容器の開発提案力を高め、社内連携による迅速な提供を目指し、WEBマーケティングで的確な情報発信を行う方針です。これらの取り組みを着実に進めるため、人的基盤の一層の強化も必要であるとし、グループ全体への人的投資を通じてコア人材の育成を推進しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


竹本容器は、取締役会と監査等委員会を設置し、経営の意思決定機能と業務執行の管理監督機能の充実を図っています。透明性と適正性を確保するため、独立性の高い社外取締役が経営を監督する体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


竹本容器の資本構成を見ると、筆頭株主は一般社団法人笑友会であり、同社グループの経営に深く関わる株主が上位に名を連ねています。特定の株主グループが安定的に株式を保有していることが特徴です。

株主名 持株比率
一 般 社 団 法 人 笑 友 会 33.84%
竹 本 容 器 若 竹 持 株 会 4.97%
竹   本   雅   英 3.53%
竹   本   笑   子 3.28%
日本カストディ銀行 1.84%


なお、前事業年度末において主要株主であった竹本笑子は当事業年度末現在では主要株主ではなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は竹本笑子氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
竹本笑子 代表取締役社長 1999年6月同社入社、2004年12月同社代表取締役社長より現職。
深澤隆弘 常務取締役 2000年9月同社入社、2011年6月同社常務取締役より現職。
柳原光浩 取締役 1991年5月同社入社、2024年3月同社取締役より現職。
中川正人 取締役 1995年4月同社入社、2024年3月同社取締役より現職。
北内和久 取締役 2010年12月同社入社、2024年3月同社取締役より現職。


社外取締役は、穴田信次氏(元水戸証券常務取締役)、田中達也氏(熊谷・田中法律事務所パートナー)、小川一夫氏(小川会計事務所代表)、江野澤哲也氏(ジーアシスト代表取締役)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会における経営の意思決定機能と業務執行の管理監督機能の充実を図っています。4名の社外取締役で構成される監査等委員会が、取締役の職務執行や業務・財政状況の監査等を行い、経営の透明性・適正性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、企業価値の最大化を目的とし、職責に応じた適正な水準を基本方針としています。業務執行取締役の報酬は固定報酬と株式報酬で構成され、監査等委員である取締役の報酬は職務に鑑み基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 1.0億円 20.8百万円
社外役員 4名 22百万円 5.5百万円


連結報酬等の総額が1億円以上である役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。