【平均年収594万円】GMO TECH 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2024年12月期)

【平均年収594万円】GMO TECH 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2024年12月期)

GMO TECHは、インターネットマーケティング企業として、集客支援事業と不動産テック事業を展開しています。直近期は売上高が継続的に増加し、利益も大幅な増益となりました。


目次

※本記事は、GMO TECH株式会社 の有価証券報告書(2024年12月期、2024年1月1日 ~ 2024年12月31日、2025年3月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


GMO TECHは、GMOインターネットグループ株式会社の連結子会社として、集客支援事業と不動産テック事業を行っています。インターネットマーケティング企業として、Webマーケティングやアドテクノロジーを駆使した集客支援サービス、および不動産テック事業を展開しています。

単体従業員数は206名、連結従業員数は230名です。セグメントは集客支援事業、不動産テック事業の2つです。

主な国内グループ会社は、GMOインターネットグループ(インターネット総合事業)、GMOReTech(不動産テック事業)などです。

2020年7月に連結子会社GMO ReTechを設立し、不動産テック事業を開始しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


GMO TECHは、インターネット関連事業を展開する企業として、従業員の成長と働きやすい環境づくりに注力しています。個々のキャリア形成を支援し、多様な人材が活躍できる組織を目指している点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


GMO TECHでは、平均年齢が比較的若く、勤続年数も短めであることから、活発な人材の流動性や成長機会の多さがうかがえます。これは、新しい挑戦やスキルアップを求める方にとって魅力的な環境であると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,935,000円
平均勤続年数 3.2年
平均年齢 33.0歳
単体従業員数 206人
連結従業員数 230人
単体のグループ内比率 89.6%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、当事者意識を持ち、視座の高い人材を育成することを人材育成方針としています。これにより、個々のキャリアの幅を広げ、社会にとって希少価値の高い人材を育てること、また会社として生産性の向上を達成することを目指しています。

これまでの取り組みとして、性別、国籍、役職に関わらず全ての従業員に平等な機会を提供することを心掛けています。具体的には、次世代リーダー研修の実施、女性管理職の登用促進、外国籍の採用人数の増加を積極的に行っています。

また、AIで未来を創るNo.1企業として、AI教育の一環とし、AIに関する社内向けセミナーを充実させています。パパ育休の取得を積極的に推奨するなど、従業員が働きやすい環境の整備にも努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。男性労働者の育児休業取得率については、当事業年度における該当者がいないため、数値は開示されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 33.3%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 76.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 32.6%

指標及び目標


同社はダイバーシティ&インクルージョン推進の一環として、性別にかかわらず活躍できる組織風土や女性が活躍しやすい環境づくりにも注力しており、以下の目標を掲げています。管理職に占める女性労働者の割合は2027年12月までに30.0%、労働者の男女の賃金の差異は2027年12月までに90.0%を目指しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 33.3%
労働者の男女の賃金の差異 76.8%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


GMO TECHグループは、インターネットマーケティングを主軸とした集客支援事業と、不動産賃貸業界向けのテクノロジーサービスを提供する不動産テック事業を展開しています。顧客の集客力向上と不動産賃貸運営の効率化を支援することで、収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、GMOインターネットグループ株式会社の連結子会社として、集客支援事業と不動産テック事業を主要な事業としています。インターネット分野の急速なトレンド変化に対応するため、技術力を背景とした自社商材を積極的に投入し、顧客の成果にコミットする事業展開を進めています。創業以来のWebマーケティング技術とアドテクノロジーを駆使した総合的なインターネット集客支援サービスが事業の中核を担っています。

集客支援事業

この事業では、SEMサービスやアフィリエイトサービスを展開しています。具体的には、Googleマップでの検索上位表示対策を行うMEOサービスや、クライアントのホームページを検索エンジンの上位に表示するSEOコンサルティングを提供しています。スマートフォン向け成果報酬型広告サービス「GMO SmaAD」や、アプリ事業者がWebサイトを通じてデジタルコンテンツを販売できる「GMOアプリ外課金」も手掛けています。その他、Google AdWords広告やYahoo!スポンサードサーチ広告、ディスプレイ広告、ソーシャル広告の運用代行、集客メディアの開発・運営も行っています。収益は、これらの多岐にわたるインターネット集客支援サービスから得ています。

不動産テック事業

不動産テック事業では、賃貸オーナーや入居者向けのアプリケーションプラットフォーム、不動産賃貸手続きにおける契約の電子化サービスなどを提供しています。「GMO賃貸DX」として、不動産管理会社と不動産オーナー間のコミュニケーションをアプリ上で行う「GMO賃貸DXオーナーアプリ」や、不動産管理会社と入居者間のコミュニケーションをアプリ上で行う「GMO賃貸DX入居者アプリ」を提供しています。また、不動産管理会社の売上向上を実現する「GMO賃貸DX オーナーCRM」も提供しています。収益は、これらの賃貸DXサービスから得ており、運営は連結子会社のGMO ReTechが行っています。

同社グループの地域別売上高を見ると、日本が最大の割合を占めていますが、シンガポールやその他の地域でも売上を上げています。前期には特定の顧客への売上集中が見られましたが、当期はその割合が減少しています。

セグメント 売上高(2023年12月期) 売上高(2024年12月期)
集客支援事業 60.3億円 65.5億円
不動産テック事業 2.3億円 3.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


GMO TECHグループの過去5期間の業績を見ると、売上高は一貫して増加傾向にあります。経常利益は、第16期に一時的に損失を計上したものの、その後は回復し、当期にかけて大きく増加しています。親会社株主に帰属する当期純利益も同様に、第16期と第17期に損失を計上しましたが、第18期以降は黒字に転換し、当期は大幅な増加となりました。特に当期は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前年同期比で大きく増加しており、好調な推移を示しています。

項目 2020年12月期 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期
売上高 27.0億円 42.5億円 54.6億円 62.6億円 68.7億円
経常利益 18百万円 △2.6億円 2.1億円 5.6億円 9.5億円
経常利益率 0.7% △6.1% 3.8% 9.0% 13.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 14百万円 △2.9億円 △3.0億円 4.0億円 6.7億円
1株当たり当期純利益(円) 13.25 △271.71 △282.13 368.95 614.17

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


GMO TECHグループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しています。従業員1人あたり営業利益(連結)も、前期から当期にかけて大きく増加しており、生産性の向上がうかがえます。これらの指標の改善は、同社グループが効率的な事業運営を進めていることを示しています。

指標 2023年12月期 2024年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 29.4百万円 29.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.7百万円 3.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、安定した財務基盤を構築し、事業活動を通じて着実に資金を生み出している状況です。将来に向けた投資も継続しており、健全な資金循環が維持されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は44.2%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は65.9%と、プライム市場平均を大きく上回る高い水準で推移しています。手元資金である現金及び預金は12.6億円を確保しており、事業運営における安定性がうかがえます。これらの財務指標は、同社グループの堅実な経営基盤を示しています。

指標 2023年12月期(前期) 2024年12月期(当期)
純資産 8.1億円 12.2億円
自己資本比率 29.3% 44.2%
ROE(自己資本利益率) 67.6% 65.9%
現金及び預金 12.8億円 12.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは4.0億円の増加となり、本業で安定的に資金を生み出している状況です。投資活動によるキャッシュフローは△1.2億円の減少となりましたが、これは主に無形固定資産の取得による支出が要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは△3.2億円の減少を示しており、配当金の支払額が主な要因です。

フリーキャッシュフローは2.9億円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回る健全な状態を示しています。これらのキャッシュフローの状況は、同社グループが事業活動で安定的に資金を創出し、将来に向けた投資も行いつつ、資金の健全な循環を維持していることを示しています。

項目 2023年12月期(前期) 2024年12月期(当期)
営業CF 3.5億円 4.0億円
投資CF △1.4億円 △1.2億円
財務CF △0.6億円 △3.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 2.2億円 2.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、Apple Inc.やGoogle Inc.のプラットフォーム、およびGoogle・Yahoo!の検索プラットフォームへの依存が大きい事業モデルとなっています。これらプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換や動向によっては、同社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、インターネット広告市場は景気の変動や広告主の戦略変化の影響を受けやすく、広告出稿が低減した場合や、競合の激化により事業及び業績に影響を及ぼす可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、今後の事業展開や企業規模の拡大に伴い、優秀な人材の確保と育成が重要な要素であると認識しています。質の高いサービスの安定稼働や競争力向上には、高度な技術力・企画力を持つ人材が必要であり、優秀な人材の確保や育成が計画通りに進まなかった場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


GMO TECHは、WebマーケティングDXサービスを通じて企業様の売上最大化を目指す会社です。AI活用を推進し、人材育成にも注力しながら、持続的な成長と企業価値の向上を図っています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、GMOインターネットグループにおいて「AIで未来を創るNo.1企業グループ」として、WebマーケティングDXサービスを提供しています。企業様の売上を最大化することを事業の目的としています。

ビジョンとして「素晴らしい・商品・サービスをもっと世の中に伝えたい」を掲げています。また、会社ミッションは「お客様の期待を超える」こととしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、当事者意識を持ち、視座の高い人材を育成することを人材育成方針としています。これにより、個々のキャリアの幅を広げ、社会にとって希少価値の高い人材を育てることを目指しています。

性別、国籍、役職に関わらず全ての従業員に平等な機会を提供することを心掛けています。次世代リーダー研修の実施や女性管理職の登用促進、外国籍の採用人数の増加を積極的に行っています。

AIに関する社内向けセミナーを充実させ、パパ育休の取得を積極的に推奨するなど、従業員が働きやすい環境の整備にも努めています。これらの取り組みを通じて、人材の多様性と個々の成長をサポートし、組織全体の持続可能性を高めることを目指す企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、インターネット関連技術の進歩が著しい競争の激しい分野において、技術優位性をもって先見的・コスト優位性のあるサービスを継続的に作りだすことを重要課題と捉えています。集客支援事業や不動産テック事業における競合他社との差別化も重要なポイントです。

技術力向上のため、エンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備を進めています。自社サービスの開発を優秀な人財において行うべく努めています。

2024年はAI活用を継続して推進し、さらなる業務効率の改善と強固な経営基盤の構築に取り組みました。2025年についても、世界に通用するサービスを創造するため、組織の強化を推進していく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


GMO TECHは監査等委員会設置会社であり、取締役会が経営の意思決定と業務執行の監督を担っています。監査等委員会は、独立した立場から取締役の職務執行を監査し、ガバナンス体制の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社は、事業会社であるGMOインターネットグループが筆頭株主として経営を支えています。また、代表取締役社長CEOである鈴木明人氏も上位株主として名を連ねており、事業会社と経営陣が主要な株主を構成していることが特徴です。

株主名 持株比率
GMOインターネットグループ 54.09%
鈴木 明人 13.15%
九鬼 伸哉 2.21%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長CEOは鈴木明人氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
鈴木 明人 代表取締役社長CEO 1998年4月 三菱自動車工業入社。2006年12月 同社設立、代表取締役社長より現職。
大澤 健人 専務取締役プロダクトマーケティング本部統括本部長 2012年4月 GMOインターネット入社。2016年6月 同社入社。2025年3月 専務取締役プロダクトマーケティング本部統括本部長より現職。
児林 秀一 常務取締役 2010年4月 GMO SEOテクノロジー(現GMO TECH)入社。2025年3月 常務取締役より現職。
熊谷 正寿 取締役会長 1991年5月 株式会社ボイスメディア(現GMOインターネットグループ)代表取締役。2009年4月 同社取締役会長より現職。
沖殿 潤 取締役CTOシステム本部長 2017年3月 同社入社。2021年3月 取締役CTOシステム本部本部長より現職。
安田 昌史 取締役 2000年4月 公認会計士登録。2000年4月 インターキュー(現GMOインターネットグループ)入社。2016年3月 同社取締役より現職。


社外取締役は、森谷耕司氏(税理士法人森谷会計事務所代表社員・監査等委員)、穴田功氏(弁護士法人キャスト入所・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役3名のうち2名が社外取締役です。これにより、外部からの客観的・中立的な視点による経営の監視機能が確保されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役(監査等委員を除く)の報酬は、会社全体の業績や個々人の貢献度、他社の報酬水準を考慮した基本報酬と変動報酬で構成されています。変動報酬は、業績連動数値や行動指標、職務執行状況を勘案した個別評価により決定されます。監査等委員である取締役の報酬は、経営執行から独立した立場であるため固定報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 1.6億円 31.6百万円
監査等委員(社外除く) 1名 7百万円 7.0百万円
社外役員 2名 7百万円 3.5百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。