【平均年収698万円】JIG-SAW 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収698万円】JIG-SAW 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

JIG-SAWは、インターネットサービスやIoTデバイスの安定稼働と制御を目的としたデータコントロール事業を展開しています。独自の自動検知・自動制御技術を核に、金融業界向けサービスをグローバルに展開しています。直近の期では増収減益となりました。


目次

※本記事は、JIG-SAW株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


JIG-SAWグループは、インターネットサービスやIoTデバイスの安定稼働と制御を目的とし、独自の自動検知・自動制御(A&A)技術を核としたサービスを提供しています。データコントロール事業を単一セグメントとして展開しています。

単体従業員数は161名、連結従業員数は171名です。セグメントはデータコントロール事業の1つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)Mobicommなどです。

同社は、SBIセキュリティ・ソリューションズ株式会社との合弁会社であるSBI JIG-SAWモダナイゼーションズ株式会社を設立し、金融業界向けデータコントロールサービスをグローバルに展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


JIG-SAWは、データコントロール事業を主軸とする企業であり、専門性の高い領域で事業を展開しています。若手人材の採用と育成に注力しており、成果とプロセスを重視する人事評価制度を導入している点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、比較的若い年齢層の従業員が多く、平均勤続年数も短めであることから、活発な組織であることがうかがえます。若手人材がキャリアを形成しやすい環境であると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,977,000円
平均勤続年数 5.5年
平均年齢 31.4歳
単体従業員数 161人
連結従業員数 171人
単体のグループ内比率 94.2%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは「Be a Path Finder to the Connected World」というコンセプトのもと、社会の持続的な発展への貢献と中長期的な企業価値向上、持続的な成長を目指しています。その実現には人的資本が重要であると認識しており、「主体的に行動できる人」「仲間と協力できる人」「自分でキャリアを切り開こうとする人」という人物像を重視した採用・育成戦略を展開しています。

人事評価制度においては、旧来の年功序列を抑制し、業務成果だけでなく業務プロセスも重視する方針です。年齢や過去の実績、在籍年数等にとらわれることなく、企業価値の向上や事業の成長に貢献するメンバーを適切に評価することを重視しています。特に現在は、新卒を中心とした若手人材の採用に注力しており、採用部門や経営陣を含む幹部メンバーだけでなく、全部門のメンバーによる全社をあげての採用活動を実施しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社グループは、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
新卒採用人数 25名

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


JIG-SAWは、インターネットサービスやインターネットにつながる全てのモノを快適かつ安定稼動させることを目的としています。独自のコア技術を応用した自動検知&自動制御(A&A)をコアコンセプトとしたサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、世の中のインターネットサービスやIoTデバイスの安定稼動と制御を目的としたデータコントロール事業を展開しています。創業時から培われたOS開発技術や通信制御技術を基盤とし、生成AI制御への応用も進めています。

データコントロール事業は、主に「システムマネジメント」と「IoT向け各種サービス」で構成されています。システムマネジメントでは、ロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」をベースに、各種サーバやIoTデバイス、ネットワーク機器の自動監視・運用サービスを提供しています。また、クラウドセキュリティサービス「Safing」やクラウド包括支援サービス「PRIME」も展開しています。

IoT向け各種サービスでは、独自の基盤コア技術をベースに、IoTエンジン「NEQTO」を提供し、IoTシステムやIoTデバイスを対象とした包括的なソリューションを提供しています。再生医療分野の「視覚再生プロジェクト(NEW VISION)」、ロードローラにおける自動運転・自動操縦ソフトウエアの開発、生成AI制御による各種機器・設備のリモート自動監視・自動制御・自動復旧など、コア技術を応用したプロジェクトにも取り組んでいます。

同社グループの収益モデルは、安定した継続月額課金売上と一時的なスポット売上で構成されています。システムマネジメントサービスに係る月額費用が主たる収益源であり、顧客サーバ自動構築や「puzzle」導入・設定等に係る初期費用も収益の一部となっています。

金融業界を中心としたデータコントロールサービスをグローバルに展開するため、SBIセキュリティ・ソリューションズ株式会社との合弁会社であるSBI JIG-SAWモダナイゼーションズ株式会社を設立し、共同事業を行っています。同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、国内市場が中心となっています。また、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期にわたり増加傾向を示しています。経常利益は、過去数期にわたり増加していましたが、直近の期では減少に転じています。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近の期では減少となりました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 26.9億円 30.5億円 32.4億円 34.7億円 36.3億円
経常利益 4.9億円 5.9億円 6.5億円 6.2億円 6.0億円
経常利益率 18.2% 19.2% 19.9% 17.7% 16.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 3.4億円 4.1億円 4.6億円 4.8億円 4.2億円
1株当たり当期純利益(円) 50.90 61.57 69.36 72.11 63.47

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性の向上が見られます。従業員1人あたり営業利益も前期から増加しています。これは、売上高の増加と従業員数の減少が影響している可能性があります。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 19.5百万円 21.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.1百万円 3.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


JIG-SAWは、財務基盤の安定性と資金の流れを通じて、事業の健全性を示しています。本業で着実に資金を生み出し、将来への投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


JIG-SAWの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)から見て堅固な状態です。手元資金である現金及び預金も増加傾向にあり、事業運営の安定性を示しています。これらの財務指標は、事業の継続性や将来の成長投資の余力に繋がり、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 31.5億円 33.7億円
自己資本比率 62.9% 61.5%
ROE(自己資本利益率) 17.2% 13.3%
現金及び預金 19.9億円 23.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


JIG-SAWのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが前期より減少したものの、4.6億円のプラスとなっています。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上により資金が増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出があった一方で、敷金及び保証金の回収による収入があり、前期に比べて支出が減少しました。

財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入があったものの、自己株式の取得や長期借入金の返済により、前期より獲得資金が減少しています。結果として、事業活動と投資活動を通じて自由に使えるフリーキャッシュフローは前期より増加し、3.7億円のプラスとなりました。この資金の流れは、本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も継続しながら、事業の成長を支える基盤があることを示しています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 6.2億円 4.6億円
投資CF △5.4億円 △0.9億円
財務CF 4.1億円 0.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.8億円 3.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

事業構造・収益性に関するリスクの記載はありません。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


JIG-SAWは、IoTやAI技術を駆使し、あらゆるモノや生命がインターネットに繋がる「デジタルユニバース」の実現を目指しています。独自のコア技術を基盤に、未来の社会を創造していくことを追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


JIG-SAWグループは、全てのモノや生命がインターネットに繋がる「デジタルユニバース」の時代を見据え、その中心となる企業を目指しています。あらゆるモノに組み込み可能な極小ソフトウェア(アルゴリズム)と、そこから得られるデータを生成AI基盤で監視・運用・制御する独自技術を強みとしています。IoT(Internet of Things)やIoA(Internet of Abilities)をシームレスに繋ぎ、ダイレクトに制御・運用・管理することで、社会の進化に貢献していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


JIG-SAWグループは「Be a Path Finder to the Connected World」というコンセプトを掲げ、社会の持続的な発展と企業価値の向上を目指しています。人的資本を特に重要視しており、「主体的に行動できる人」「仲間と協力できる人」「自分でキャリアを切り開こうとする人」という人物像を重視しています。人事評価制度では、年功序列を抑制し、業務成果だけでなく業務プロセスも重視することで、年齢や過去の実績にとらわれず、貢献するメンバーを適切に評価する文化があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


JIG-SAWグループは、中長期的な企業価値の最大化に向けて、内部管理体制の強化を重要な課題と認識しています。業務運営の効率化やシステムへの投資、財務報告の信頼性確保、リスク管理体制やコンプライアンス遵守体制の強化に取り組んでいます。事業上のリスクを適切に把握・分析し、適正かつ強固な内部管理体制の構築を継続的に進めていく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


JIG-SAWは監査等委員会設置会社であり、取締役会は監査等委員でない取締役と監査等委員である取締役で構成されています。これにより、取締役会の監査・監督機能の強化とコーポレート・ガバナンス体制の充実を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


JIG-SAWの筆頭株主はUNION BANCAIRE PRIVEEという機関投資家です。代表取締役社長の山川真考氏が第2位の大株主となっています。上位株主には複数の機関投資家や個人株主が名を連ねています。

株主名 持株比率
UNION BANCAIRE PRIVEE(常任代理人 三菱UFJ銀行) 16.70%
山川 真考 13.84%
DEUTSCHE BANK AG, SINGAPORE A/C CLIENTS (TREATY)(常任代理人 みずほ銀行) 6.86%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は山川真考氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
山川 真考 代表取締役社長 1989年4月 ㈱リクルート入社。2000年4月 トランス・コスモス㈱入社。2002年6月 同社取締役。2005年5月 アイピー・テレコム㈱(現 同社)取締役。2008年9月 同社代表取締役社長より現職。
鈴木 博道 取締役 2006年4月 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所。2012年8月 同社入社。2013年7月 同社取締役 経営管理ユニット長。2015年9月 同社取締役 コーポレート担当より現職。
志賀 太生 取締役 1998年4月 ㈱エスイーシー入社。2004年4月 アイピー・テレコム㈱(現 同社)入社。2006年5月 アイピー・テレコム㈱取締役。2008年9月 同社取締役。2015年9月 同社取締役 データコントロール・研究開発担当より現職。


社外取締役は、茂呂眞氏(一般社団法人Cirkit-J 代表理事・理事長・監査等委員)、山本明彦氏(山本コンサルティングオフィス 代表・監査等委員)、美澤臣一氏(コ・クリエーションパートナーズ 代表取締役・監査等委員)です。

JIG-SAWは監査等委員会設置会社です。独立社外取締役3名が監査等委員として取締役の職務執行を厳格に監査し、経営の透明性と客観性を確保する体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして機能するよう、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。業務執行を担う監査等委員以外の取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬と株式報酬で構成されています。一方、監督機能を担う監査等委員である取締役については、その職務に鑑み、固定報酬としての基本報酬のみを支払うこととしています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 82百万円 27.3百万円
社外役員 3名 30百万円 10.0百万円


なお、取締役の報酬等の総額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。