【平均年収600万円】ピアラ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収600万円】ピアラ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ピアラは、ヘルスケア&ビューティ及び食品市場の通販DX事業を軸に、グループ各社とともにECトランスフォーメーションを推進しています。直近の業績は売上高が増加し、利益も黒字に転換しました。第3創業期と位置づけ、通販DX事業など3軸で成長戦略を推進しています。


目次

※本記事は、株式会社ピアラ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ピアラグループは、「全てがWINの世界を創る」という経営理念のもと、ECトランスフォーメーションを推進しています。ヘルスケア&ビューティ及び食品市場の通販DX事業を軸に、事業開発から商品開発、ブランディング、顧客獲得・育成まで一気通貫の専門ソリューションを提供しています。

ピアラの単体従業員数は108名、連結従業員数は161名です。セグメントはEC支援事業の1つです。

主な国内グループ会社は、ピアラベンチャーズ(ファンドの募集、運用業務)、ピアラベンチャーズ1号投資事業有限責任組合(投資業務)、P2C、one move、ジョシュアツリーなどです。

ピアラグループは、2023年12月期を第3創業期と位置づけ、通販DX事業、マーケティングDX事業(異業種展開)、自社事業(新規事業)の3軸で成長戦略を推進しています。また、2025年6月には機能性インナーブランド「SHAPEDAYS」の事業譲受も行いました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ピアラはEC支援事業を展開しており、専門性と成長性を重視する環境がうかがえます。人材を最も重要な経営資源と位置づけ、多様な人材の採用と育成に力を入れています。新しい人事制度の導入により、従業員のスキルや貢献度に応じた評価・報酬体系を構築している点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は比較的若く、新しい人材が活躍しやすい環境である傾向がうかがえます。平均勤続年数と平均年齢から、人材の定着と成長を重視する姿勢が、人事制度の刷新にも表れていると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,995,894円
平均勤続年数 4.6年
平均年齢 33.2歳
単体従業員数 108人
連結従業員数 161人
単体のグループ内比率 67.1%


同社グループは、退職給付制度を有していないため、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「全てがWINの世界を創る」という経営理念のもと、人材を最も重要な経営資源と認識しています。高度な専門知識、技術及び経験を有する多様な人材の採用及び育成が重要であると考えています。

そのため、人事制度の改訂や研修の拡充等、人材確保のための各種制度の整備を行っています。2025年度には足元の労務環境を反映させ、昇降格、異動のルールを刷新しました。

役職については各従業員の有するスキルを基準に算定し、報酬については各従業員の組織貢献、業績貢献を基準に算定する評価体系と報酬体系に改善した人事制度の運用を開始しています。各種制度の整備における目標や進捗については、今後、検討しながら積極的な開示に努める方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は公表義務の対象外です。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性従業員の割合 14.3%
男性従業員の育児休業取得率 66.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ピアラは、EC支援事業を単一セグメントとして展開しており、クライアントのEC事業を多角的にサポートしています。ヘルスケア&ビューティおよび食品市場を中心に、マーケティングから商品開発、インフラ整備まで一貫したソリューションを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは「全てがWINの世界を創る」という経営理念のもと、「Smart Marketing for Your Life」をビジョンに掲げ、ECトランスフォーメーションを推進しています。ヘルスケア&ビューティ及び食品市場の通販DX事業を軸に、クライアントのオールデータパートナーとなることを目指しています。事業開発から商品開発、インフラ整備、ブランディング、オンライン・オフラインでの新規顧客獲得から既存顧客育成までを一気通貫の専門ソリューションとして提供しています。

具体的には、「ECマーケティングテック」と「広告マーケティング」の二つのサービスを主軸としています。ECマーケティングテックでは、独自開発のソリューション「RESULTシリーズ」を活用し、新規顧客の獲得単価を保証する「KPI保証サービス」や、マーケティング全体をDX化し最適化する「通販DXサービス」を提供しています。また、市場ニーズに合った商品の企画開発を行う「BEAT MAKER」や、エンターテインメント業界向けサービス「CYBER STAR」も展開しており、VTuberプロダクション「VARiSE」の運営やオーディオ事業「TuneMATE」も手掛けています。

広告マーケティングでは、「RESULTシリーズ」を利用しない手数料型サービスを中心に、クライアントのダイレクトマーケティング課題に合わせて多様な媒体や手法を提案し、EC支援を行っています。同社グループはP2C事業も展開しており、料理研究家監修の指定医薬部外品「良朝丸」や機能性インナーブランド「SHAPEDAYS」を販売しています。収益は、KPI保証サービスにおける成果に応じた広告費用、エンターテインメント事業でのレベニューシェア、広告マーケティングの手数料などが主な源泉となっています。

同社グループの売上高は、当連結会計年度において「ECマーケティングテック」が138億6,786万円、「広告マーケティング」が6億8,645万円、「その他」が11億7,687万円となっています。主要な顧客として第一三共ヘルスケアダイレクト株式会社への売上高が全体の約19.1%を占めており、特定の顧客への収益集中が見られます。また、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、海外売上比率は低い傾向にあります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


過去5期の売上高は、一時的な減少局面を経て回復基調にあり、直近では増加傾向を示しています。利益面では、過去4期は経常損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上していましたが、当期は黒字に転換しました。営業活動によるキャッシュ・フローも当期は増加に転じており、本業での資金創出能力が改善している状況です。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 117億円 118億円 90.6億円 135億円 157億円
経常利益 △1.1億円 △1.3億円 △4.2億円 △1.3億円 2.3億円
経常利益率 △1.0% △1.1% △4.7% △1.0% 1.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 △2.6億円 △2.3億円 △9.8億円 △1.1億円 2.0億円
1株当たり当期純利益(円) △36.65 △33.59 △141.95 △16.47 27.88

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、組織全体の生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたり営業利益も前期の損失から当期は黒字に転換しており、収益性の改善がうかがえます。これらの指標の改善は、事業活動の成果が従業員一人ひとりの貢献に結びつき、効率化が進んでいることを示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 90.5百万円 97.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.0百万円 0.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動を通じて資金を生み出し、投資も行いながら、手元資金を確保している状態を示しています。本業の収益性が改善し、安定した資金の流れを構築していることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から改善し、当期は13.6%となっています。これは非製造業のプライム市場平均と比較すると低い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期に39.4%と大幅に改善し、プライム市場平均を上回る水準です。手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、当期末には16.3億円を確保しています。これらの状況は、同社グループの財務状況が改善傾向にあることを示しており、事業運営の安定性につながる要素です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 4.9億円 6.5億円
自己資本比率 10.4% 13.6%
ROE(自己資本利益率) △23.5% 39.4%
現金及び預金 13.6億円 16.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、当連結会計年度において大きく改善しています。本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、前期の資金支出から当期は3億3839万円の資金増加に転じました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上、売上債権の減少、仕入債務の減少によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、無形固定資産の取得や事業譲受による支出があったものの、投資有価証券の売却収入もあり、3472万円の資金支出となりました。前期と比較して支出が減少しています。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の増加や株式の発行による収入があった一方で、長期借入金の返済による支出があり、2034万円の資金増加となりました。

これらの結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、前期のマイナスから当期は2億6911万円のプラスに転じています。これは、本業で安定的に資金を生み出し、投資も行いつつ、自由に使える資金を確保できている状態を示しています。この資金状況は、同社グループの事業運営の安定性向上と今後の成長に向けた基盤強化に寄与すると考えられます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △161百万円 304百万円
投資CF △118百万円 △35百万円
財務CF △285百万円 20百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △278百万円 269百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


前期まで4期連続で営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況を払拭できていないと認識されています。しかし、当連結会計年度には5年ぶりに通期での黒字化を達成しました。また、新たな成長戦略の推進や金融機関との緊密な関係維持により、資金繰りの懸念はないと判断されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、主たる事業を展開するヘルスケア&ビューティ及び食品市場の動向や競争環境に影響を受ける可能性があります。市場が想定ほど拡大しなかった場合や、競争優位性の確立が困難な場合、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、主たるサービスである「ECマーケティングテック」の「KPI保証」型契約形態にはリスクがあります。クライアントのマーケティング成果に基づいて売上が確定するため、成果が出ない場合や、原価と売上のチャージ基準が異なることで利率が確定しないことが、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループの成長を支える人材の確保と育成は重要な課題と認識されています。事業内容の急速な変化や事業規模の拡大に伴い、必要な人材の確保や育成ができなかった場合、または重要な人材の流出が発生した場合には、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ピアラグループは「全てがWINの世界を創る」という経営理念を掲げ、人々の生活を豊かにするマーケティングイノベーションを目指しています。クライアント、エンドユーザー、社員、そして社会全体との「Win-Win」の関係を築くことを重視する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「全てがWINの世界を創る」を経営理念とし、「Win-Winの5つの約束」を掲げています。これには、クライアントとエンドユーザー双方の利益最適化、組織内の良好な関係、会社と社員の相互幸福、自己と周囲の相互Winな関係が含まれています。

この理念のもと、「Smart Marketing for Your Life」をビジョンとし、テクノロジーと人に寄り添う「マーケティングイノベーション」を通じて「すべての人に価値ある体験を創りつづける」ことをミッションとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念である「全てがWINの世界を創る」に基づき、サステナビリティ基本方針を設定しています。クライアントへの将来を見据えた提案、エンドユーザー理解に基づくサービス向上、株主・投資家への公正な情報開示を重視しています。

また、従業員の多様性を尊重し、やりがいを持って働ける環境を整備することで、活躍を促進する方針です。人材を最も重要な経営資源と捉え、高度な専門知識や経験を持つ多様な人材の採用と育成に力を入れています。2025年度には、スキル基準の役職算定と組織貢献・業績貢献基準の報酬算定を導入した人事制度の運用を開始しました。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、今後の成長に向けて複数の経営課題に取り組んでいます。優秀な人材の確保を不可欠と認識し、即戦力となる中途採用と、将来を担う社員の育成・組織活性化のための新卒採用を積極的に行っています。年齢や国籍に制限なく、高いスキルや潜在能力を持つ人材の登用も推進しています。

また、顧客情報や営業機密を取り扱う上で、情報セキュリティ体制の更なる整備を進めています。社内規程の適切な運用や役職員の機密情報リテラシー向上、内部監査を通じて体制強化を図っています。さらに、事業規模や成長ステージに合わせたバックオフィス機能の拡充や、経営の公正性・透明性確保のための内部管理体制強化にも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ピアラは、経営の効率化と健全性、透明性、コンプライアンスの向上を重視し、企業価値の持続的な向上を目指しています。同社は取締役会設置会社および監査役会設置会社であり、執行役員制度を導入することで迅速な意思決定と適切な業務執行を図る体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ピアラの株主構成を見ると、筆頭株主は代表取締役社長の資産管理会社であるFLYING BIRDです。代表取締役社長の飛鳥貴雄氏個人も上位株主として名を連ねており、創業家が同社グループの主要な株主として経営を支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
FLYING BIRD 22.36%
飛鳥 貴雄 10.52%
大石キャピタル 4.84%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


ピアラの役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は飛鳥貴雄氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
飛鳥 貴雄 代表取締役社長 1999年トリンプ・インターナショナル・ジャパン入社、2004年有限会社ピアラ設立取締役就任、同年10月同社代表取締役社長就任より現職。
根来 伸吉 専務取締役 2002年トゥーマックス入社、2004年有限会社ピアラ入社、2008年同社取締役就任、2026年2月同社専務取締役就任より現職。
松田 淳 取締役 CFO兼管理本部長 1993年東京銀行入行、2023年9月同社入社執行役員CFO兼管理本部長就任、2024年3月同社取締役CFO兼管理本部長就任より現職。


社外取締役は、齋藤利勝氏(STeam代表取締役)、島田明恵氏(高電社取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営の意思決定と監督を担っています。社外取締役および社外監査役は、専門的な知見に基づき、客観的かつ中立的な立場から経営への助言や職務執行の監督を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ピアラの役員報酬は、固定報酬としての基本報酬を主体としています。個々の取締役の報酬は、職位や職務執行に対する評価、会社業績などを総合的に考慮して決定されています。現在、業績連動報酬や自社株を活用した報酬制度は導入されていませんが、今後は検討を進める方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 63百万円 20.9百万円
社外取締役 2名 10百万円 4.8百万円
社外監査役 3名 17百万円 5.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。