【平均年収741万円】Welby 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収741万円】Welby 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

Welbyは、PHRプラットフォームサービス事業をグループ各社とともに展開しています。直近の期では売上高が増加し、利益の損失額は改善傾向となりました。


目次

※本記事は、株式会社Welby の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月31日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


Welbyは、「Empower the Patients」を事業ミッションに掲げ、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の治療分野で、患者の自己管理をサポートするPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを展開しています。医療者と患者がPHRプラットフォーム上で健康・医療情報を共有し、治療継続支援と行動変容を促進します。

単体従業員数は36名、連結従業員数は44名です。同社グループの事業セグメントは、PHRプラットフォームサービス事業の単一セグメントとなっています。

主な国内グループ会社は、Welbyヘルスケアソリューションズ、メディカルデータカード(健康・医療情報管理サービス事業)などです。

直近では、メディカルデータカード株式会社の子会社化により、健康・医療情報管理サービス事業を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


Welbyは、PHRプラットフォームサービスを展開する企業です。テクノロジーとデータで個人中心の医療の実現に貢献することを目指しており、社員一人ひとりの専門性とパフォーマンスを重視する働き方を推進しています。多様な働き方を支援し、個人の成長と会社の成長を両立させる環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


Welbyでは、社員の平均勤続年数から、比較的安定した在籍傾向がうかがえます。平均年齢は40代前半であり、経験豊富な人材が活躍していることが示されています。

項目 数値
平均年間給与 7,408,000円
平均勤続年数 3.7年
平均年齢 42.5歳
単体従業員数 36人
連結従業員数 44人
単体のグループ内比率 81.8%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


Welbyグループは、経営戦略の実現には社員一人ひとりが高い専門性を持ち、高いパフォーマンスを発揮することが不可欠であると考えています。そのため、性別・国籍・業務形態等に関係なく優秀な人材を確保し、自律的にキャリア構築や能力開発ができる仕組みや挑戦できる環境を構築しています。個人の成長意欲を支援しサポートすることで、個人と会社がともに成長できる組織を目指しています。

人材育成方針としては、高い専門性と成長志向を持ち、自律した人材を育成することを掲げています。貢献意欲が高くミッションにコミットメントする人材には、責任あるポジションへの登用やプロジェクトアサインなど、仕事を通じた自己成長機会を積極的に提供しています。また、専門的な知識やスキル習得等において自己成長意欲が高い社員には、会社が積極的に支援し人材育成を推進しています。

同社グループは「Empower the Patients」をミッションに掲げ、職務遂行におけるWell-beingを「やりがいのある仕事に活力をもって挑戦し、会社と個人がともに成長していける状態」と定義しています。その実現に向けて、多様で柔軟な働き方を推進し、相互理解を深めながら、社員一人ひとりが主体的に業務に取り組める環境づくりに取り組んでいます。具体的には、オフィスへの出社指定日以外は在宅勤務やフレックスタイム制度、副業・兼業承認など多様な働き方を提供しています。さらに育児休暇などの取得を推進し、ライフステージに対応した柔軟な働き方を奨励しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性と優秀な人材の確保及び人材育成について


Welbyグループは、人材確保と人材育成に関する指標及び目標を設けていません。採用においては性別や国籍などによる判断を排除し、高い専門性を持つ優秀な人材の採用に努めています。また、性別・国籍・年齢等に関係なく期待される役割に応じた評価を行い、昇格や責任あるポジションへの登用等を実施しています。

多様かつ柔軟な働き方の推進と相互理解を深める職場環境について


Welbyグループでは、基本としてオフィスへの出社指定日以外は在宅勤務やフレックスタイム制度、副業・兼業承認など多様な働き方を提供しています。育児休暇などの取得を推進し、ライフステージに対応した柔軟な働き方を奨励しています。全体会議を含めた経営陣との意見交換やフリーアドレスを通じて、従業員同士の交流を深め、相互理解や多様な意見交換を推進することで、主体的に業務に取り組みイノベーションを生み出せる職場環境の整備を続けています。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


Welbyは、「Empower the Patients」を事業ミッションに掲げ、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の治療分野において、患者の自己管理をサポートするPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを展開しています。医療者と患者がPHRプラットフォーム上で健康・医療情報を共有することで、疾病管理ツールとして機能し、患者の治療継続支援と行動変容を促進しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、医療分野におけるPHRプラットフォームの構築を目的とする事業を単一セグメントとして展開しています。主なサービスは「疾患ソリューションサービス」と「Welbyマイカルテサービス」の二つです。

疾患ソリューションサービスでは、製薬企業からの依頼を受けてPHRプラットフォームの開発・運営を行っています。これは主に新薬の上市に伴う医薬品の適正使用促進や疾患啓発を目的としており、製薬企業はプラットフォームのサービス構築費用や利用料を同社グループに支払います。同社グループの売上高の大部分を占めるサービスとなっています。

Welbyマイカルテサービスは、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病患者の自己管理をサポートする、同社グループが自社で構築・運営するクラウドサービスです。通信機能を持つ医療機器とのデータ連携により、測定値や生活データの記録を容易にし、家族や登録医療機関とのデータ共有も可能です。このサービスの売上高は、PHR基盤プラットフォームのOEM提供、健康保険組合や自治体からの利用料、医療関連企業への月額利用料、有料機能を利用する医療機関からの利用料などで構成されており、同社グループの売上高の約2割を占めています。

同社グループは、日本生命保険相互会社や中部電力株式会社といった主要な顧客との取引を通じて収益を得ています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去3期において変動が見られましたが、直近の期では増加となりました。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれの期においても損失を計上しています。直近の期では、これらの損失額は前期と比較して改善する傾向を示しています。

親会社株主に帰属する当期純損失には、固定資産の減損損失の計上が影響しています。営業活動によるキャッシュ・フローも継続して支出となっていますが、直近の期ではその支出額が減少しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - - 5.8億円 5.3億円 6.4億円
経常利益 - - △4.4億円 △6.6億円 △4.5億円
経常利益率 - - △76.3% △124.2% △71.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - △5.1億円 △8.0億円 △5.4億円
1株当たり当期純利益(円) - - △64.51 △98.61 △65.21

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して当期に増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、引き続き損失ではあるものの、前期から当期にかけて損失額が改善する傾向を示しています。これらの指標は、従業員一人あたりの収益創出力が高まり、営業損失の効率が改善していることを示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 9.8百万円 14.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △12.1百万円 △10.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社Welbyグループの財務状況は、事業拡大に向けた投資が先行している段階を示しています。自己資本や手元資金の状況、キャッシュフローの動きから、同社グループの経営の安定性について見ていきます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


Welbyグループの自己資本比率は、前期の65.1%から当期は20.9%へと減少しています。これはプライム市場の非製造業平均である24.2%を下回る水準となっています。
純資産は前期の8.4億円から当期は3.1億円に減少しており、ROE(自己資本利益率)は当期で△94.3%となっています。
手元資金を示す現金及び預金は、前期の7.4億円から当期は7.1億円とわずかに減少しています。
これらの財務状況は、今後の事業展開や成長戦略を支える上で、資金調達や収益性の改善が継続的に求められることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 8.4億円 3.1億円
自己資本比率 65.1% 20.9%
ROE(自己資本利益率) - -94.3%
現金及び預金 7.4億円 7.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


Welbyグループの当期の営業活動によるキャッシュフローは、329百万円の支出となりました。これは税金等調整前当期純損失の計上により資金が減少した一方で、減損損失の計上や売上債権の減少により資金が増加したことによるものです。
投資活動によるキャッシュフローは、106百万円の支出となっています。これは主に無形固定資産の取得による支出が要因です。
その結果、本業と投資を合わせたフリーキャッシュフローは435百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュフローは、新株予約権付社債の発行や借入れによる収入があり、406百万円の収入となっています。
同社グループは事業拡大のための開発投資を継続しており、資金を外部からの調達で賄っている状況です。この資金の流れは、今後の事業成長に向けた投資が活発に行われていることを示しており、長期的な視点での成長が期待されます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △604百万円 △329百万円
投資CF △236百万円 △106百万円
財務CF 697百万円 406百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △839百万円 △435百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

Welbyグループの売上高の多くは医療・ヘルスケア関連分野からのものとなっており、市場の成長が停滞または縮小した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主要顧客である製薬企業の戦略方針の変更や再編も、契約内容を通じて業績に影響を与える可能性があります。
さらに、高い知名度や資本力を持つ競合他社の参入により、同社グループの競争優位性が低下するリスクも認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク

Welbyグループは、業容拡大に向けた優秀な人材の確保と育成を重要な課題と認識しています。適切な人材を十分に確保できない場合や、在職中の従業員が退職する場合には、同社グループの業績や将来的な事業計画に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Welbyは、「Empower the Patients」を事業ミッションに掲げ、患者中心の医療デジタル化を推進する企業です。テクノロジーとデータを通じて、個人の健康管理を支援し、医療業界全体の発展に貢献することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「Empower the Patients」を事業ミッションとして掲げています。このミッションに基づき、患者や医師をはじめとする医療従事者、製薬企業、医療機器メーカー、自治体といった医療業界のプレーヤーとともに、サービスの開発・運営を行っています。PHRプラットフォームサービス事業とデータポータビリティプラットフォームサービス事業に経営資源を集中し、「医療×デジタル」の価値を高めることで、持続的な成長と安定的な収益の実現を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、高い専門性と成長志向を持ち、自律的に行動できる人材の育成を重視しています。貢献意識が高く、ミッションに強くコミットできる人材には、責任あるポジションへの登用やプロジェクトへのアサインを通じて、自己成長の機会を提供しています。また、「Well-being=身体的、精神的、社会的に健康な状態」から社名がつけられており、やりがいのある仕事に活力をもって挑戦し、会社と個人がともに成長できる組織を目指しています。多様で柔軟な働き方を推進し、相互理解を深めながら、社員一人ひとりが主体的に業務に取り組める環境づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、経営安定化と業容拡大のため、複数の課題に積極的に取り組む方針です。特に、患者の要配慮個人情報を含む医療情報の適正な取り扱いを担保し、情報セキュリティの観点から安心してプラットフォームを活用できるよう、関連法規への対応を継続しています。また、業容拡大に向けて優秀な人材の確保と育成を不可欠な課題と認識しており、採用チャネルの多様化や専門領域に特化した人材紹介会社との連携強化を推進しています。さらに、持続的成長のため、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化、コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組んでいます。PHR市場の創出および基盤確立も重要な課題であり、業界認知の向上や有効性・経済性に関するエビデンスの蓄積・開示を重点施策としています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社Welbyは、取締役会と監査等委員会を設置する監査等委員会設置会社として、経営の意思決定と業務執行の管理監督を行う体制を構築しています。外部からの視点を取り入れ、経営の透明性、独立性、監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成を見ると、創業者が筆頭株主として名を連ねています。また、事業会社が上位株主として複数存在しており、幅広いステークホルダーに支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
比木 武 34.32%
スズケン 20.03%
ブライトリンクパートナーズ 5.43%
中部電力 5.25%
日本郵政キャピタル 4.29%


(注)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役は比木武氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
比木 武 代表取締役 1996年4月住友商事株式会社入社、2007年9月楽天株式会社入社、2009年1月株式会社メドピア入社取締役COO、2011年9月同社設立代表取締役就任より現職。
中野 暢也 取締役 1992年4月持田製薬株式会社入社、2001年1月CTCラボラトリーシステムズ株式会社(現伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)入社、2016年6月第一三共株式会社入社、2022年11月株式会社FRONTEO入社、2023年10月同社入社、2026年3月同社取締役就任より現職。
清水 健一郎 取締役 2004年5月国立精神神経センター国府台病院(現・国立国際医療研究センター国府台病院)入職、2006年4月栃木県済生会宇都宮病院入職、2015年4月ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社入社、2017年4月ノボノルディスクファーマ株式会社入社、2019年7月アボットジャパン合同会社入社、2026年3月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、石橋太郎氏(オフィス・ティー・アンド・エム合同会社代表社員・監査等委員・常勤)、松本直也氏(松本直也公認会計士事務所開設・監査等委員)、假屋ゆう子氏(日本金属社外取締役・関東電化工業社外取締役・監査等委員)、平野雅史氏(ひづるストラテジック・パートナーズ代表取締役・illuminus代表取締役・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会は経営の意思決定と業務執行の管理監督を担っています。取締役7名のうち4名が社外取締役で構成されており、外部からの視点を取り入れることで、取締役会の透明性、独立性、経営監督機能の向上を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、取締役の報酬等の額や算定方法に関する方針を取締役会で定めています。株主総会で決定された総額の限度内で、代表取締役の提案に基づき、各取締役の職責や同社の業績、従業員給与水準を総合的に考慮して算定されます。監査等委員の報酬は、監査等委員会の協議により決定されます。報酬の種類としては、基本報酬とストックオプションが存在します。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 62百万円 15.6百万円
監査等委員(社外除く) 1名 3百万円 3.0百万円
社外取締役 3名 14百万円 4.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。