※本記事は、株式会社ジモティー の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ジモティーは、地域の今を可視化し、人と人の未来をつなぐことを経営理念としています。クラシファイドサイト「ジモティー」を運営し、地域で個人・企業・行政が必要なものを融通しあえる仕組み作りを目指しています。
単体従業員数は54名です。セグメントはクラシファイドサイト運営事業の1つです。
ジモティーは、クラシファイドサイト「ジモティー」の運営を通じて、広告枠提供、機能課金、DB連携による収益を得ています。また、官民連携型のリアルリユース拠点「ジモティースポット」も展開しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社ジモティーは、クラシファイドサイト運営を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的若く、活気のある職場環境がうかがえます。働き方においては、ワークライフバランスを重視した多様な制度の導入を進めていることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数は4年程度となっています。このことから、比較的若い人材が多く活躍しており、新しい環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、馴染みやすい環境であると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,184,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.04年 |
| 平均年齢 | 34.81歳 |
| 単体従業員数 | 54人 |
なお、退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、持続的な成長と企業価値の向上を目指す上で、専門的知識を持つ優秀な人材の確保、育成、そして流出防止を重要な課題と認識しています。事業環境や内容に応じて求められるスキルや知見を把握し、適材適所な人材の確保や育成に取り組んでいます。
働き方の多様性を尊重した労働環境の改善にも力を入れています。社員のワークライフバランス実現のため、育児休業が取得しやすい環境づくり、リモートワーク体制の構築、時差出勤の導入、表彰制度の整備などを推進しています。これにより、多様な人材が継続して活躍できる環境を整備しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データであり、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定に基づき算出されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 22.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 54.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 89.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 85.3%
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
株式会社ジモティーは、「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」という経営理念のもと、クラシファイドサイト「ジモティー」を運営しています。地域に特化した情報プラットフォームを通じて、個人や企業、行政がモノや情報を融通しあえる仕組みを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、地域や目的別に分類された募集広告を一覧形式で掲載するクラシファイドサイト「ジモティー」を主力事業としています。このプラットフォームは、原則無料で利用でき、誰でも手軽に広告掲載や情報検索が可能です。日本全国の地域を網羅し、幅広く細分化されたカテゴリで情報を提供することで、ユーザー間のマッチング機会を創出しています。
主な収益源は、「広告」「機能課金」「DB連携」の3つです。広告では、「ジモティーAds」やアドネットワークを通じて広告枠を提供し、広告の配信や特定のアクションに応じて収益を得ています。機能課金では、法人利用を目的とした投稿オプション機能(リフレッシュ、ハイライト、PR枠など)や、あんしん決済機能を有償で提供し、ユーザーの利便性向上とマッチング促進を図っています。DB連携では、提携サイトの商品データベースと連動した投稿を掲載し、資料請求や契約といったユーザーアクションの成果に応じて報酬を得るモデルを採用しています。
また、同社は官民連携型のリアルリユース拠点「ジモティースポット」も展開しています。これは自治体と連携し、地域住民を対象に不要品の無償譲受および譲渡を行う事業であり、地域の資源循環や環境負荷軽減に貢献しています。同社はクラシファイドサイト運営事業の単一セグメントであり、特定の取引先への販売実績が一定の割合を占める傾向があります。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
直近の事業年度において、同社の売上高は増加傾向を示しています。これは、プラットフォームの利便性向上やユーザーにとって有益な情報の充実化、および自治体連携リユース拠点「ジモティースポット」の多店舗展開といった取り組みが寄与したものです。
一方で、営業利益と経常利益はわずかに減少しました。当期純利益はほぼ横ばいの推移となっています。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
(データがありません)
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、事業活動を通じて資金を生み出し、財務基盤を維持している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の自己資本比率は、当事業年度末で69.1%となっています。前事業年度末は77.9%でした。これはプライム市場の非製造業平均と比較しても高い水準を示しており、財務基盤が安定している傾向にあります。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | 77.9% | 69.1% |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社の営業活動によるキャッシュ・フローは資金を獲得しています。これは主に税引前当期純利益の計上によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に敷金の差入や有形固定資産の取得により資金を使用しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入があった一方で、自己株式の取得や長期借入金の返済により資金が動いています。
これらの資金の流れから、同社は事業活動で安定的に資金を生み出し、必要な投資を行いつつ、資金調達も活用している状況がうかがえます。これは、事業の持続的な成長と雇用安定性につながる傾向を示しています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社はクラシファイドサイト運営事業の単一セグメントであり、収益の大部分が当該事業によるものです。事業環境の変化により当該事業が縮小した場合、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、2025年12月期の売上高の27.3%がGoogle Asia Pacific Pte.Ltd.に集中しています。同社との契約条件の変更等があった場合、今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は小規模組織であり、今後の事業成長のためには有能な人材の確保と育成が重要であると認識しています。適切なタイミングで求める人材の確保が十分になされない場合や、役員・重要な業務を担当する従業員の流出があった場合、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ジモティーは、「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」という経営理念のもと、地域社会に貢献することを目指しています。クラシファイドサイト「ジモティー」の運営を通じて、人と人、モノ、情報をつなぐプラットフォームを提供しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ジモティーは、「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」という経営理念を掲げています。この理念のもと、地域のあらゆる情報を可視化し、地元で個人・企業・行政が必要なものを融通しあえる仕組み作りを目指しています。
クラシファイドサイト「ジモティー」の運営を通じて、地域社会における情報と人のマッチングを推進し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ジモティーは、経営理念に基づき、持続可能な社会の実現と企業価値の持続的成長を目指しています。そのために、「事業活動を通じた持続可能な社会の実現」「多様な価値観の尊重」「公正かつ透明性の高い経営の実現」という基本方針を掲げています。
また、専門的知識を持つ優秀な人材の確保と育成、人材の流出防止を重要な課題と認識しています。事業環境に応じたスキルや知見を把握し、適材適所な人材の確保と育成、働き方の多様性を尊重した労働環境の改善に取り組む姿勢を示しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ジモティーは、サービスの健全性の維持と向上を重要な課題としています。システム開発体制を強化し、安定稼働や高度なセキュリティを確保するとともに、カスタマーサポート体制の一層の強化に取り組んでいます。
また、組織力と内部管理体制の強化も重点テーマです。優秀な人材の確保と育成、内部統制システムの評価と運用を徹底しています。
さらに、情報管理体制の強化にも注力しており、過去の不正アクセス事案を踏まえ、再発防止と管理体制の高度化を継続的に推進しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ジモティーは、取締役会と監査役会を設置する監査役会設置会社です。社外取締役と社外監査役を積極的に登用し、客観的な視点を取り入れることで、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社は、事業会社や代表取締役社長が上位株主として名を連ねる資本構成となっています。筆頭株主は株式会社NTTドコモであり、事業パートナーとの連携を重視する姿勢がうかがえます。また、代表取締役社長も大株主の一人であり、経営陣が強いコミットメントを持って事業を推進していることが示されています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| NTTドコモ | 18.88% |
| プロトコーポレーション | 12.47% |
| 加藤 貴博 | 10.14% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は加藤貴博氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 加藤 貴博 | 代表取締役社長 | 2001年4月 株式会社リクルート入社。2011年10月 同社入社 代表取締役社長。2019年9月 同社代表取締役社長より現職。 |
| 片山 翔 | 取締役 | 2008年4月 株式会社リクルート入社。2016年10月 同社入社。2021年3月 同社取締役 ジモスポ事業部門担当より現職。 |
| 堀 直之 | 取締役 | 2007年4月 大和証券SMBC株式会社(現 大和証券株式会社)入社。2023年10月 同社入社 執行役員就任。2025年3月 同社取締役 コーポレート担当より現職。 |
| 松本 行哲 | 取締役 | 1998年4月 萩島商事株式会社(現アイア株式会社)入社。2011年12月 弁護士登録。2024年12月 株式会社SHIFT法務部長より現職。 |
社外取締役は、伊藤邦宏氏(NTTドコモ執行役員コンシューマサービスカンパニー統括長)と松本行哲氏(SHIFT法務部長)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による迅速な意思決定と、社外監査役で構成される監査役会による客観的な監督を通じて、コーポレート・ガバナンスの実効性を確保しています。社外取締役は、Webビジネスに関する知識や弁護士としての知見を活かし、経営に助言を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして機能するよう設計されています。基本報酬は月例の固定報酬を主とし、役位や職責、業績への貢献度を総合的に考慮して決定されています。また、事業年度ごとの業績向上への貢献意欲を引き出すため、新株予約権を非金銭報酬として支給する場合もあります。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 37百万円 | 9.3百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 18百万円 | 4.5百万円 |
なお、上表には無報酬の取締役1名を除いております。また、取締役の報酬等の額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。
役員報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。報酬の決定プロセスにおいては、報酬委員会が設置されており、取締役の個人別の報酬内容について審議を行っています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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