【平均年収641万円】ユナイトアンドグロウ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収641万円】ユナイトアンドグロウ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ユナイトアンドグロウは、独自の「シェアード・エンジニアリング」技術を基盤に、中堅・中小企業のコーポレートIT部門を支援するIT人材と知識の会員制サービスを提供しています。過去3期にわたり増収増益となりました。


目次

※本記事は、ユナイトアンドグロウ株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ユナイトアンドグロウは、人的資源や知的資源をオープンかつ安全に共有する独自の技術「シェアード・エンジニアリング」を基盤として、IT人材と知識を提供する会員制のサービスを提供しています。中堅・中小企業のコーポレートIT部門を支援する「シェアード社員」サービスを通じて、IT人材不足の解消やDX化を推進し、顧客の成長を加速させています。

同社の単体従業員数は307名です。報告セグメントは「コーポレートIT部門の業務支援事業」の単一セグメントです。

ユナイトアンドグロウは、人的資源や知的資源をオープンかつ安全に共有する独自の技術「シェアード・エンジニアリング」を基盤として、IT人材と知識を提供する会員制サービスを直接展開しています。

ユナイトアンドグロウは当事業年度より、報告セグメントを従来の「コーポレートIT総合支援」および「コーポレートIT内製開発支援」から、「コーポレートIT部門の業務支援事業」の単一セグメントに変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ユナイトアンドグロウは、ITインフラ支援サービスを提供する企業です。同社では、社員の成長と働きやすさを重視した環境づくりに注力しており、長期的なキャリア形成を支援する制度や多様な働き方を支える取り組みが見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若い年齢層の従業員が活躍しており、平均勤続年数も着実に積み重ねられています。事業拡大に伴う積極的な人材採用により、従業員数は増加傾向にあります。

項目 数値
平均年間給与 6,408,866円
平均勤続年数 4.2年
平均年齢 34.9歳
単体従業員数 307人


同社は確定拠出型年金制度を採用しています。これは、会社が拠出した資金を従業員自身が運用し、将来の給付額が運用実績によって変動する制度です。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ユナイトアンドグロウは、人材の確保・育成と定着率の向上を長期的な事業成長の重要な課題と位置付けています。ビジネスモデルや組織自体が社員にとって最大の魅力であり学習環境となるよう、事業づくりや組織づくりを推進しています。

学習環境の充実のため、案件を自律的に決める組織風土の醸成や、UGアカデミー(社内大学)のカリキュラム強化、外部研修の活用、社員主催の勉強会などを継続して実施しています。社内環境整備では、社員交流スペースやリモートワーク設備を有するオフサイトセンターの設置、育児・介護休業制度や短時間勤務制度の拡充に取り組んでいます。

また、2025年度からは福利厚生の充実を目的に社宅制度を導入したほか、株式報酬制度を含む処遇の向上、特化型事業の複数立ち上げによるキャリアパスの多様化、経営陣との対話機会の増加など、組織としての魅力を高めるための新たな取り組みも積極的に進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


管理職に占める女性労働者の割合および労働者の男女の賃金の差異は女性活躍推進法に基づき、男性労働者の育児休業取得率は育児介護休業法に基づき算出されています。提出会社単体のデータです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 23.1%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 73.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 72.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 124.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ユナイトアンドグロウは、独自の「シェアード・エンジニアリング」技術を基盤に、IT人材と知識を提供する会員制サービスを展開しています。会員企業が共同で利用するコーポレートIT部門の実現を目指し、顧客企業の成長を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、中堅・中小企業向けに、コーポレートIT部門を支援する会員制の「シェアード社員」サービスを提供しています。IT人材と知識を共有することで、顧客企業のIT人材不足の解消、課題解決、経済的負担の軽減、DX化推進に貢献しています。対象となる企業は、従業員数50名から1,000名規模で、東京都千代田区を中心とした東京23区内および横浜市中区・西区に所在する企業や事業所です。

サービスは、IT課題策定や内部統制等のシステム活用に関するコンサルティング、ITインフラの整備やヘルプデスク等のシステム運用に関する支援、システム担当者の育成や交流支援など、多岐にわたります。これらのサービスは準委任契約として提供され、ポイント制料金システムを採用しており、顧客は事前にポイントを購入し、時間課金で利用します。余ったポイントは翌月以降に繰り越される仕組みです。

同社は当事業年度より、報告セグメントを「コーポレートIT部門の業務支援事業」の単一セグメントに変更しています。この単一セグメント内で、主に「情シス総合」が主力サービスとして展開されています。また、ローコード開発ツールを活用した社内システムの内製開発を支援する「内製開発」も提供しており、ノウハウの蓄積と顧客への技術移転を目指しています。当事業年度からは、サーバやネットワーク等のITインフラ構築・運用保守に特化した「ITインフラ」サービスも新たに開始し、顧客のITインフラ最適化を支援しています。海外の外部顧客に対する売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の連結業績は、過去3期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに一貫して増加傾向にありました。売上高は着実に拡大し、それに伴い各利益も成長を続けています。なお、第20期以降は連結財務諸表を作成していないため、連結ベースでの業績推移は第19期までの開示となっています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 20.8億円 23.4億円 26.7億円 - -
経常利益 2.9億円 3.2億円 3.9億円 - -
経常利益率 14.2% 13.9% 14.7% - -
親会社株主に帰属する当期純利益 2.0億円 2.4億円 3.1億円 - -
1株当たり当期純利益(円) 26.93 31.16 39.07 - -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ユナイトアンドグロウの財務状況は、同社の事業活動と成長戦略を反映しています。現在の財務基盤と資金の流れから、同社の安定性と将来に向けた投資状況を読み解きます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ユナイトアンドグロウの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。これは、同社の財務の安定性を示しています。手元資金も厚く、不測の事態や事業環境の変化に対する耐性があると考えられます。このような財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産合計 20.4億円 22.4億円
自己資本比率 66.3% 64.5%
ROE(自己資本利益率) 19.8% 19.2%
現金及び現金同等物 20.7億円 22.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ユナイトアンドグロウのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが当期に増加しています。これは税引前当期純利益の計上や契約負債の増加などが主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは当期に大きく使用しており、定期預金の預入や有形・無形固定資産、投資有価証券の取得が主な減少要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは当期も使用しており、配当金の支払いが主な減少要因です。

当期のフリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で得た資金が投資活動による支出を上回っています。これは、同社が事業活動で安定的に資金を生み出し、かつ投資を賄えている状態を示しています。この資金状況は、同社の安定的な事業運営と将来的な成長への余力を示唆しており、雇用や給与の安定性にもつながる可能性があります。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 5.7億円 6.8億円
投資CF △12百万円 △2.6億円
財務CF △86百万円 △2.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 5.5億円 4.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は中堅・中小企業を主要な顧客としており、国内外の経済情勢や景気動向の影響を受けやすい傾向があります。顧客のIT投資縮小や内製化により、提供サービス領域が減少する場合には業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主な収益がコーポレートIT部門の業務支援事業における会員制サービスによる収入であり、特定サービスへの依存度が高い状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

同社がさらなる事業拡大を図るためには、優秀な人材の確保及び育成が必須となります。人材採用等が計画どおりに進まない場合や、予測を超える多数の退職者が同時期に発生した場合には、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ユナイトアンドグロウは、「お客様企業のパーパスすべてが、私たちのパーパスです。」というパーパスを掲げ、顧客企業の成長を支援することを使命としています。IT人材不足という社会課題に対し、「つながり」と「成長」をコア・バリューに、中堅・中小企業のコーポレートIT部門において最も影響力のある会社を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「お客様企業のパーパスすべてが、私たちのパーパスです。」をパーパス(会社存在の目的)としています。コア・バリューには「つながり」と「成長」を掲げ、これは同社の共通の価値観であり会社名にもなっています。

ビジョンは「中堅・中小企業のコーポレートIT部門において最も影響力のある会社となる」ことを目指しています。このビジョンを実現するため、成長企業がコーポレートITに関して抱える問題課題を解消し、顧客の事業変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)を実現することに経営資源を集中しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、コア・バリューである「つながり」と「成長」を共通の価値観としています。この価値観に基づき、人材が持続的に成長し、自律的かつ主体的に仕事を推進できる優れた人材となるよう育成に努める企業風土です。

社員にとって最大の魅力であり学習環境となるよう、案件を自律的に決める組織風土の醸成や、UGアカデミー(社内大学)のカリキュラム充実、社員主催の勉強会などを継続して実施しています。また、社員一人ひとりの多様な状況に対応した働きやすい環境整備にも注力しており、育児・介護休業制度や短時間勤務制度の拡充、社宅制度の導入などに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、人材の採用と育成・定着を最重要課題の一つとしています。IT人材の獲得競争が激化する中で、採用体制の充実やリファーラル採用の推進により、優秀な人材の確保に努めています。

また、社員の長期定着のため、働きやすい環境の整備、処遇の向上、キャリアパスの多様化、経営陣との対話機会の増加など、組織としての魅力を高める取り組みを進めています。その他、個人情報の取り扱い及び情報管理体制の強化、法令遵守の体制強化、内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化も重要な課題としています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ユナイトアンドグロウは、取締役会、監査役会、会計監査人を設置し、経営の効率化、健全性、透明性の向上を目指しています。社外役員を含む体制により、経営の監視・監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ユナイトアンドグロウの筆頭株主はエス・アセットマネジメントであり、代表取締役社長の須田騎一朗氏の資産管理会社です。代表取締役社長が資産管理会社を通じて上位株主として名を連ねており、経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
エス・アセットマネジメント 25.12%
須田 騎一朗 16.05%
日本カストディ銀行(信託口) 3.80%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は須田騎一朗氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
須田 騎一朗 代表取締役社長 1997年7月キューアンドエー設立代表取締役社長就任。2005年2月同社設立代表取締役社長就任より現職。
髙井 庸一 取締役HR本部長 2004年4月ソイリックジャパン取締役就任。2006年12月同社入社。2013年3月同社取締役就任より現職。
岡 美恵子 取締役管理本部長 2005年10月同社入社。2011年3月同社取締役就任より現職。
齋藤 智芳 取締役インソーシング事業本部長 2016年4月同社入社。2021年1月同社執行役員IS事業本部長就任。2022年3月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、平林由義氏(パーソルビジネスプロセスデザイン相談役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が取締役会への助言・監視を通じて経営監督機能の強化を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ユナイトアンドグロウの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして機能するよう設計されています。業務執行取締役の報酬は固定報酬である基本報酬と業績連動報酬で構成され、社外取締役の報酬は独立性の観点から基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.2億円 30.8百万円
社外役員 5名 18百万円 3.6百万円


同社の役員報酬等の総額は1億4120万円であり、対象となる役員は合計9名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。