※本記事は、株式会社LAホールディングス の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
LAホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は17名、グループ連結従業員数は118名です。
同社グループは、連結子会社5社を中心に、DX新築不動産事業、DX再生不動産事業、DX不動産価値向上事業、不動産賃貸事業を主な事業内容としています。土地の仕入れから商品企画、設計、建築、販売まで一貫して手掛けるデベロップメント業務や、中古マンションのリノベーション、不動産投資、賃貸運営など多岐にわたる不動産関連事業を展開しています。
主な国内グループ会社は、ラ・アトレ、LAアセット(不動産賃貸事業)、ラ・アトレレジデンシャル(DX再生不動産事業・その他事業)、ファンスタイル、ファンスタイルリゾート(その他事業)などです。
なお、同社グループは当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社LAホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営戦略を統括しています。同社グループは、人的資本を経営目標達成の源泉と位置づけ、多様な人材の確保と育成、そして働きやすい職場環境の整備に力を入れています。従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、持続的な成長を目指す企業文化が特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数は4年となっています。これは、比較的経験豊富な人材が在籍しつつも、新しい人材も積極的に受け入れている傾向を示していると言えます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,937,966円 |
| 平均勤続年数 | 4.0年 |
| 平均年齢 | 42.9歳 |
| 単体従業員数 | 17人 |
| 連結従業員数 | 118人 |
| 単体のグループ内比率 | 14.4% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、持続的成長と企業価値向上の源泉として人的資本の強化を重視しています。魅力ある商品・サービスの創造を支える商品企画力や不動産仕入に係る情報収集力、協力事業者との強固な関係構築を、人材の強化を通じて実現する方針です。
多様で優秀な人材の確保と個人の自律的なキャリア支援に力を入れており、ポテンシャル人材やエキスパート人材の採用を進めています。人事考課制度による公平・公正な評価とキャリアプランの共有化、従業員持株会制度による資産形成支援、社内外の教育・研修支援による成長機会の提供を通じて、個人のスキルと専門性の向上を支援しています。
また、従業員がライフステージに応じた活躍ができるよう、職場環境の整備にも取り組んでいます。具体的には、定期的なハラスメント研修の実施、介護・育児のための休業や時短措置制度といった柔軟な働き方支援、借り上げ社宅制度などの福利厚生制度の充実を図っています。さらに、専属トレーナーによる健康促進プログラムや定期的な産業医面談など、健康管理支援も行い、従業員が働きやすく健康を維持できる環境づくりを進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
同社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。
多様性・登用
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性従業員比率 | 30.5% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 従業員1人当たり営業利益 | 84百万円 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
株式会社LAホールディングスは持株会社として、グループ会社の経営管理を担っています。同社グループは、DX新築不動産事業、DX再生不動産事業、DX不動産価値向上事業、不動産賃貸事業を主な事業内容として、多角的な不動産関連ビジネスを展開しています。主に国内市場で事業活動を行っており、特定の顧客への売上高が一定の割合を占める傾向が見られます。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、不動産の開発から再生、価値向上、賃貸まで、幅広いフェーズで事業を展開しています。社会のニーズを先取りした魅力ある商品・サービスを創作し、収益を上げています。
DX新築不動産事業
本事業では、デベロップメント業務として収益不動産開発、新築分譲マンション開発、建売住宅の建築等を行い、法人や一般顧客へ販売しています。土地の仕入れから商品企画、設計、建築、販売まで一貫して関与し、デザイン性や機能性にこだわった建物を提供しています。
収益は、これらの不動産の販売から得ています。運営は、ラ・アトレ、ファンスタイル、アーバンライクが行っています。
DX再生不動産事業
本事業では、中古マンションの戸別リノベーション販売、賃貸マンション等を対象とした1棟リノベーション分譲、他のデベロッパーが開発した新築マンションの買取再販を行っています。中古物件に新たな価値を付加し、魅力的な住居として再生・販売しています。
収益は、リノベーションされたマンションや買い取った新築マンションの販売から得ています。
DX不動産価値向上事業
本事業では、土地の潜在価値を見極め、複雑な権利調整や課題を解決した上で開発企画プランを策定し、一般法人等へ販売する土地価値向上業務と、レンタルオフィスビルや社宅等を対象に収益性を高めた上で投資家へ販売するインベストメント業務を行っています。土地や建物の価値を最大化し、収益につなげています。
収益は、価値向上した土地や建物の販売から得ています。
不動産賃貸事業
本事業では、固定資産として保有する不動産を賃貸することで、安定的な収益を確保しています。ヘルスケア施設を中心に、レジデンシャルホテルや商業施設等を建設または取得し、運営事業者等へ一棟で賃貸しています。
収益は、これらの不動産の賃貸収入から得ています。
その他の事業セグメント
上記以外の事業として、不動産売買仲介業務等、他の事業から派生する事業を行っています。
当連結会計年度では、株式会社ボルテックス、前連結会計年度では霞ヶ関キャピタル株式会社が主要な顧客として挙げられています。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| DX新築不動産事業 | 130億円 | 202億円 |
| DX再生不動産事業 | 158億円 | 132億円 |
| DX不動産価値向上事業 | 148億円 | 119億円 |
| 不動産賃貸事業 | 9.8億円 | 11.2億円 |
| その他の事業セグメント | 69百万円 | 28百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに継続的な増加傾向を示しています。特に直近の当連結会計年度では、売上高は前期から増加し、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は前期から大きく伸びています。
5期にわたる推移を見ると、同社グループは着実に事業規模を拡大し、収益力を高めている状況がうかがえます。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 147億円 | 183億円 | 315億円 | 447億円 | 465億円 |
| 経常利益 | 28.5億円 | 37.3億円 | 49.4億円 | 68.5億円 | 89.6億円 |
| 経常利益率 | 19.4% | 20.4% | 15.7% | 15.3% | 19.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19.6億円 | 33.8億円 | 32.9億円 | 47.1億円 | 61.4億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 410.83 | 638.25 | 549.10 | 759.38 | 874.92 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から減少しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から増加しています。
これは、売上高の伸び以上に利益率が改善したことを示唆しており、組織全体の収益性向上への取り組みが進んでいる状況がうかがえます。個々の従業員が生み出す利益の効率性が高まっている傾向が見られます。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 438.3百万円 | 394.4百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 75.5百万円 | 85.0百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況は、事業拡大に向けた投資が活発に行われている現在の状況を示しています。資金の流れから、今後の成長性や安定性の傾向を読み取ることができます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から増加し、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回る水準を示しており、効率的な経営が行われている傾向が見られます。手元資金である現金及び預金も増加しており、事業運営における資金の安定性がうかがえます。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える要素となります。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 181億円 | 299億円 |
| 自己資本比率 | 25.2% | 29.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 28.6% | 25.7% |
| 現金及び預金 | 135億円 | 231億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローは前期に引き続きマイナスとなっており、当期はマイナス幅が拡大しています。これは主に不動産販売事業における物件仕入れの増加によるものと考えられます。投資キャッシュフローも前期からマイナス幅が拡大しており、事業拡大に向けた投資が積極的に行われている状況を示しています。その結果、フリーキャッシュフローは前期に引き続きマイナスとなっており、事業活動と投資活動で資金が流出している状態です。この資金流出は、財務キャッシュフローにおける借入金の増加によって補われています。このような資金の流れは、事業拡大途上にある同社グループの成長戦略を反映しており、今後の事業展開や雇用・給与の安定性にも影響を与える可能性があります。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △17.6億円 | △113.9億円 |
| 投資CF | △7.1億円 | △22.6億円 |
| 財務CF | 32.0億円 | 231.7億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △24.6億円 | △136.6億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの主力事業である不動産販売事業は、景気や金利、地価などの経済情勢の変動に影響を受けやすい傾向があります。また、主な活動エリアである首都圏では競合が激しい状況にあり、今後の競合他社の参入状況が業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループの主力事業である不動産販売事業では、複雑な権利調整や近隣対策といった特殊な技能が求められる場合があります。そのため、人材の育成や確保が計画通りに進まない場合、同社グループの業績や今後の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
LAホールディングスは、社会の一員であることを自覚し、出会いを通じて“魅力ある価値”を創造することを企業理念としています。たゆみない質の向上と地球環境との共生を基盤に、社会のニーズを先取りした“魅力ある商品・サービス”を創作し、豊かな“魅力ある社会”の実現に貢献することを目指している会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、持続的成長と中長期的な企業価値向上をグループ経営における最重要課題と位置付けています。既成のビジネスモデルにとらわれず、新しい時代の経済環境に即応した斬新で革新的な経営を追求しています。
社員の叡智と創造力を高め、自由闊達な社風作りと安定した成長を図り、社会との共存共栄を目指すことを経営理念としています。また、住まいを通じて地域社会や環境と調和し、時代を先取りする洗練された魅力的な商品を提供することで、お客様の要望に的確に応える経営を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、社員の叡智と創造力を高め、自由闊達な社風作りと安定した成長を図ることを重視しています。共に働く人々が努力と研鑽を重ね、能力を最大限に発揮し、生き生きと輝き夢のある楽しい人生を送れるような職場環境作りを目指しています。
お客様の満足度と社員の意欲が企業を支えるという考えのもと、利益の適切な還元を図り、社会との調和のある経営を目指しています。ガバナンスにおいては、コンプライアンスを遵守し、経営の透明性、公平性の確保に努め、迅速な意思決定とガバナンス強化に取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、持続的成長と中長期的な企業価値向上を実現するため、財務基盤の強化を経営課題として認識しています。将来の成長投資と株主還元の両立を図ることを目指しています。
既存事業の深化として、フロー型ビジネスとストック型ビジネスのバランスの取れた成長を重要視しています。新規事業の創出も重点施策の一つであり、企業投資事業やM&A支援事業を通じて新たな価値創造を目指しています。
また、M&Aによる事業拡大は成長戦略の重要テーマであり、地方創生や地域経済の活性化を主眼に、地方の有力企業との連携や共同事業の展開を積極的に進めています。サステナビリティの取り組みとして、脱炭素や安心・安全なまちづくり、ガバナンス体制の強化など、社会課題の解決と企業価値の両立を目指しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
LAホールディングスは監査役会制度を採用しており、株主総会、取締役会、監査役会を経営に関する機関として設けています。取締役会は常勤取締役と社外取締役で構成され、経営判断に対する監督機能を強化する体制となっています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
LAホールディングスの株主構成を見ると、複数の機関投資家や投資会社が上位に名を連ねています。筆頭株主は三井住友信託銀行(信託口)であり、多様な主体によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 三井住友信託銀行(信託口甲17号) | 8.79% |
| アジア・パシフィック・マックスランド・ジャパン有限会社 | 5.07% |
| 合同会社城山21世紀投資 | 4.51% |
| SBI証券 | 3.12% |
| ヨシダ トモヒロ | 2.96% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は脇田栄一氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 脇田 栄一 | 代表取締役社長 | 2012年2月ラ・アトレレジデンシャル取締役、2013年3月ラ・アトレ代表取締役社長、2020年7月同社代表取締役社長より現職。 |
| 自見 信也 | 取締役 | 1990年12月ラ・アトレにじゅういち常務取締役、2009年3月ラ・アトレレジデンシャル代表取締役社長、2020年7月同社取締役より現職。 |
| 栗原 一成 | 取締役 | 2003年3月プリヴェチューリッヒ企業再生取締役最高財務責任者、2020年3月ラ・アトレ取締役管理本部長、2020年7月同社取締役より現職。 |
社外役員は、福田大助氏(山王シティ法律事務所パートナー弁護士)、秋元二郎氏(リエゾン・パートナーズ代表取締役)、佐藤明充氏(佐藤税理士法人代表社員)、江口正夫氏(江口・海谷・池田法律事務所弁護士)です。
同社は監査役会設置会社です。社外取締役は取締役会において経営の監督監視機能の実効性向上を担っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
LAホールディングスの役員報酬は、基本報酬である固定報酬、短期インセンティブとしての業績連動報酬、そして中長期インセンティブとしての譲渡制限付株式報酬で構成されています。社外取締役の報酬は、その役割と独立性の観点から基本報酬のみとなっています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 3名 | 2.1億円 | 70.5百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 13百万円 | 12.9百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 11百万円 | 2.7百万円 |
個人別報酬が開示されている役員は、脇田栄一氏(1.29億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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