【平均年収559万円】ヘッドウォータース 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収559万円】ヘッドウォータース 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ヘッドウォータースは、AIソリューション事業をグループ各社とともに展開しています。直近の連結会計年度は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ヘッドウォータース の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ヘッドウォータースグループは、AI(人工知能)をはじめとする新技術を活用し、企業の経営課題を解決するAIソリューション事業を展開しています。創業以来、「エンジニアからビジネスパーソンへ」を掲げ、業務コンサルティングやシステム開発の経験とノウハウを蓄積してきました。

単体従業員数は161名、連結従業員数は389名です。セグメントはAIソリューション事業の1つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)ヘッドウォータースコンサルティング(AI・DXコンサルティング事業)、ヘッドウォータースプロフェッショナルズ(DXサービス事業)などです。

当連結会計年度では、株式会社LogTechの子会社化や事業拡大に伴うエンジニア増強など、将来の成長に向けた体制強化が行われました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ヘッドウォータースは、AIソリューション事業を展開する企業です。従業員の平均年齢や勤続年数からは、比較的若く活気のある組織であることがうかがえます。
同社グループは、多様な人材の活躍を重視し、柔軟な働き方を推進する環境整備にも取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ヘッドウォータースでは、従業員の平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数は5年未満となっています。これは、比較的若い人材が多く、活発な組織であることを示しています。
事業拡大に伴うエンジニアの増強やM&Aによる人員増加も進んでおり、組織の成長フェーズにあることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,588,000円
平均勤続年数 4.43年
平均年齢 35.2歳
単体従業員数 161人
連結従業員数 389人
単体のグループ内比率 41.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ヘッドウォータースグループは、一気通貫でのAIソリューション事業展開を支える人材を重要な経営資源と位置付けています。
人材育成においては、AIソリューション事業の各プロセスを担えるよう、職能・職層別の研修に加え、自律的な自己研鑽やキャリア構築を支援する風土を醸成しています。
OJTを通じて知識習得と顧客サポートを行い、継続的な人材育成に取り組んでいます。また、IT経験者だけでなく多様な人材を積極的に採用し、フレックス勤務、時短勤務、在宅勤務、育児休業といった多様な働き方を後押ししています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社グループは、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

多様性・登用

指標 2025年12月末実績 中期的な目標
中核管理職層に占める女性社員の割合 28.3% 30%以上

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ヘッドウォータースは、AI(人工知能)をはじめとする先端技術を活用し、企業の経営課題を解決するAIソリューション事業を展開しています。顧客の事業変革と成長を支援するため、企画・提案から実装・運用までを一貫して提供する伴走型のサービスを特徴としています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、AIソリューション事業の単一セグメントで事業を推進しています。創業以来、「エンジニアからビジネスパーソンへ」を掲げ、業務コンサルティングやシステム開発の経験を基盤に、AIなどの新技術で企業の発展に貢献することを目指しています。特に、AIを業務利用するための幅広い知見と体制が必要とされる中で、業務コンサルティングを通じてAI導入やDX推進の費用対効果を明確にし、顧客との認識齟齬をなくすことに注力しています。

同社グループが提供するAIソリューション事業は、主に「AIインテグレーションサービス」「DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス」「プロダクトサービス」の3つのサービス区分に分類されます。AIインテグレーションサービスでは、AIコンサルによる企画・提案からAIエージェントの実装・運用、AIデータプラットフォームの構築までをワンストップで提供しています。DXサービスでは、顧客企業のIT化を支援し、アナログからデジタルへの移行やクラウドサービスへのシステム移行などを手掛けています。プロダクトサービスでは、AIソリューション開発用のプラットフォーム「SyncLect」の提供や、クラウド利用料による収益を得ています。

直近の連結会計年度では、AIインテグレーションサービスの売上高が大きく増加しました。これは、AIエージェント案件の拡大や、AIによるワークフロー化、データ活用を目的としたデータプラットフォーム案件などが寄与しています。同社グループは、顧客の業務現場に近い位置で協働する独自の開発手法「X-Tech FDE」を重視し、技術とビジネスを現場で融合させることで、横断的かつ実用的なシステム提供を実現しています。また、本邦の外部顧客への売上高が連結売上高の大部分を占めており、特定の地域への収益集中が見られます。特定の顧客への売上高集中はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で継続的に増加傾向にあります。特に直近の連結会計年度では、前期と比較して売上高が大きく伸びました。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の連結会計年度において前期から減少しています。これは、デリバティブ評価損による営業外損益の発生が影響しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - 15.7億円 23.2億円 29.1億円 39.0億円
経常利益 - 1.1億円 98百万円 3.6億円 1.3億円
経常利益率 - 6.8% 4.2% 12.5% 3.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 75百万円 71百万円 2.7億円 58百万円
1株当たり当期純利益(円) - 20.07 18.85 72.01 15.13

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少する結果となりました。これは、当期中に従業員数が大幅に増加したことや、デリバティブ評価損による営業外損益の発生が影響していると考えられます。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 12.1百万円 10.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.3百万円 0.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業拡大に向けた重点投資を進める成長フェーズにあることを示しています。資金の流れからは、将来の成長に向けた積極的な取り組みがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から減少したものの、非製造業のプライム市場平均と比較すると高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は前期から大きく減少しており、プライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金である現金及び預金は前期から減少しています。これらの状況は、事業の成長と安定性を図る上での財務的な健全性を示しており、入社後の雇用や給与の安定性を判断する上で重要な要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 12.7億円 13.5億円
自己資本比率 70.4% 34.5%
ROE(自己資本利益率) 24.5% 4.4%
現金及び預金 8.4億円 6.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローが前期から減少してマイナスとなっています。投資キャッシュフローも前期に引き続きマイナスであり、事業拡大に向けた重点投資が継続している状況を示しています。その結果、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせたフリーキャッシュフローはマイナスとなっています。財務キャッシュフローは前期から大きく増加してプラスとなっており、主に借入金による資金調達が行われたことを示しています。これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大と将来の成長に向けた投資を積極的に行っているフェーズにあることを示しており、入社後の成長性や事業展開の方向性を判断する上で重要な情報となります。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 1.4億円 △0.4億円
投資CF △2.1億円 △20.9億円
財務CF 0.1億円 19.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △0.7億円 △21.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社グループは、当連結会計年度末において流動比率が63.4%となり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況を識別しています。これは関係会社株式取得のための短期借入金が主な原因です。この短期借入金は1年後に長期借入金に借り換えをする前提で借り入れられていますが、借り換えが確実に約束されているものではないため、借り換えができなかった場合には財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループが属するAI関連業界では、新規参入や製品の差別化競争、価格競争が激化する可能性があります。想定した単価で契約ができない場合、財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、AI関連業界は技術革新の速度が極めて速いという特徴があります。今後、技術革新のスピードに対応できない場合、同社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの基幹事業であるシステム開発は、専門技術や知識を有する技術者や営業部員の確保と育成、そして定着が重要であると認識されています。必要な人材が十分に確保できない場合、同社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ヘッドウォータースグループは、新技術の社会実装を通じて世界を変革することをミッションに掲げる企業です。AIをはじめとする先端技術を実用的な形で社会に実装し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ヘッドウォータースグループは、「新技術の社会実装を通じて世界を変革する」ことをミッションに掲げています。AIやデータ活用、生成AI・AIエージェントといった先端技術をいち早く捉え、それらを実用的な形で企業活動や社会に実装することで成長してきました。単なる技術開発や研究にとどまらず、社会課題や企業課題の解決につながる価値創出を基本方針としています。技術とビジネス双方を理解するビジネスエンジニアの育成を通じて、新技術の社会実装を推進し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ヘッドウォータースグループは、常に最新技術にアンテナを張り、業務用途を構想する技術のキャッチアップ力、柔軟な思考力、適用力を強みとしています。AIソリューション事業を担う人材育成では、各職能・職層への研修に加え、自律的な自己研鑽やキャリア構築を支援する風土を重視しています。OJTを通じて業務知識の習得と顧客に寄り添うサポートを行うことで、継続的な人材育成に取り組んでいます。

多様な人材が活躍できるよう、フレックス勤務、時短勤務、在宅勤務、育児休業などの多様な勤務形態と働き方を後押しし、やりがいをもって働ける組織構築に努めています。また、サステナビリティを重要な経営課題と位置付け、「健康経営」や「人と社会への配慮」といった中長期的テーマにも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ヘッドウォータースグループは、顧客がAIに抱く期待値と技術的な限界のギャップを埋め、顧客と併走して事業課題に取り組むことを重要な課題と捉えています。事業の永続的な発展のため、優秀な人材の確保と育成に注力しており、定着率向上のための福利厚生制度や給与制度の改善、リスキリングなどの人材開発に取り組んでいます。

強固な内部管理体制の構築も重要な課題であり、内部統制の実効性向上や外部専門機関との連携を通じて、コーポレート・ガバナンスの充実に努めています。また、M&A後の事業統合(PMI)における円滑な推進も重点テーマです。経営方針や組織文化、人事制度等の適切な統合とシナジーの発現を課題としています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ヘッドウォータースは監査等委員会設置会社であり、株主総会のほか取締役会、監査等委員会、会計監査人を設置しています。同社グループの経営方針をはじめとした重要事項に関する意思決定と業務執行の監督は、常勤取締役と独立した立場の社外取締役で構成される取締役会が行っています。

また、監査等委員会では、会計や法務等の専門性を持つ監査等委員が公正かつ独立の立場から監査を実施しており、この体制が同社グループの持続的な発展に有効であると判断されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ヘッドウォータースの筆頭株主は代表取締役である篠田庸介氏であり、同氏が同社グループの資本構成において大きな割合を占めています。上位株主には個人株主のほか、楽天証券やBCホールディングスなどの法人も名を連ねています。

株主名 持株比率
篠田 庸介 46.42%
水谷 量材 3.12%
楽天証券共有口 2.93%
疋田 正人 1.31%
山崎 哲靖 1.01%


発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、 自己株式を控除して計算しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は14名(男性13名・女性1名)で構成され、女性役員比率は7.1%です。代表取締役は篠田庸介氏が務めています。社外取締役比率は35.7%です。

氏名 役職 主な経歴
篠田 庸介 代表取締役 1989年6月 プレステージジャパングループ入社。1997年9月 ジャパンエデュケーションキャピタル設立、代表取締役会長。2005年11月 同社設立、代表取締役より現職。
石澤 直樹 取締役インテリジェント・テクノロジー事業本部本部長 1997年4月 日本ブレインウェア入社。2006年9月 同社入社。2015年1月 同社取締役より現職。
原島 一隆 取締役管理本部本部長 2004年12月 エス・アンド・アイ入社。2007年7月 同社入社。2016年7月 同社取締役より現職。
松崎 神都 取締役経営企画本部本部長 2008年9月 同社入社。2017年12月 同社取締役より現職。
疋田 正人 取締役 投資戦略本部本部長 1998年4月 エスコム入社。2006年1月 同社入社。2021年3月 同社取締役より現職。
西間木 将矢 取締役ITインキュベーション事業本部本部長 2009年4月 同社入社。2022年3月 同社取締役より現職。
稲葉 雄一 取締役 1998年2月 博報堂キャプコ入社。2016年4月 ブランドダイアログ設立、代表取締役社長。2023年4月 BBDイニシアティブ代表取締役社長グループCEOより現職。
柳沢 貴志 取締役 1997年4月 NTTメディアスコープ入社。2007年11月 ブランドダイアログ入社、常務取締役。2023年12月 RocketStarter代表取締役社長より現職。
佐藤 幸恵 取締役 2007年12月 新日本監査法人入社。2015年7月 佐藤幸恵公認会計士事務所所長。2023年4月 BBDイニシアティブ取締役グループCFOより現職。


社外取締役は、竹内道忠氏(元コクサイエアロマリン取締役管理本部長)、白川篤典氏(ヴィレッジヴァンガードコーポレーション代表取締役社長)、大野雅樹氏(四谷タウン総合法律事務所代表)、伊香賀照宏氏(税理士法人ファーサイト代表社員)、三浦謙吾氏(銀座高岡法律事務所設立)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会による業務執行の決定と監督に加え、監査等委員である社外取締役が独立した立場から監査を行うことで、経営の透明性と健全性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ヘッドウォータースの取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬は固定報酬で構成されています。報酬額は株主総会で承認された総額の範囲内で、同社グループの業績や本人の役割を総合的に評価し、取締役会決議によって個別に決定されます。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で承認された報酬額の範囲内で、監査等委員会の決議により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外役員 3名 11百万円 3.6百万円


取締役の支給額には使用人兼務取締役の使用人分給与額は含んでおりません。株式報酬は、当事業年度における費用計上額を記載しております。

連結報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、個別の役員ごとの報酬開示は省略されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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