【平均年収663万円】スタメン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収663万円】スタメン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

スタメンは、人と組織の力をテクノロジーで活かすサービスを展開しています。直近の連結会計年度では、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社スタメン の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


スタメンは、人と組織の力をテクノロジーで活かすサービスを展開しています。同社グループは、エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」やオンラインコミュニティプラットフォーム「FANTS」を主要サービスとし、組織課題解決やDX需要に応えています。

単体従業員数は164名、連結従業員数は198名です。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)STAGE(人材紹介事業)、(連結子会社)スタジアムなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社スタメンは、エンゲージメントプラットフォーム事業を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的若く、成長フェーズにある組織であることがうかがえます。働き方においては、従業員のエンゲージメント向上を重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに力を入れている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が短く、平均年齢も比較的若い傾向にあります。これは、事業拡大に伴う積極的な採用や、新しい挑戦を歓迎する企業文化を反映していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,634,000円
平均勤続年数 1.8年
平均年齢 32.1歳
単体従業員数 164人
連結従業員数 198人
単体のグループ内比率 82.8%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「会社と従業員および従業員同士の信頼関係」をエンゲージメントと定義し、人と組織が持続的に成長できる人材育成の仕組みを構築しています。多様な価値観や経験・才能を持つ人材が集まり、相互に信頼しながら最大限のバリューを発揮できる組織を目指しています。

具体的には、自社開発の従業員サーベイ「TERAS」を年2回実施して組織状態を可視化し、改善活動に役立てています。また、自社サービス「TUNAG」を社内でも活用し、制度運用や情報共有を通じてコミュニケーションを促進しています。さらに、相互称賛の象徴「スタカネ」の設置や、半期ごとの「スタメンアワード」実施を通じて、成長機会を最大化する文化を構築しています。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進にも注力しており、性別や国籍、障がいの有無等を問わず、多様な個性や才能に公正に向き合う採用・人事評価を行っています。働きやすい環境整備として、フレックス制度の導入、ライフイベントに応じた時短勤務・リモートワークの柔軟な調整、入社初日からの有給休暇付与などを実施しています。人材の活躍・育成を推進するため、「無限書籍購入制度」「カンファレンスまるっと参加補助制度」「資格取得補助制度」などの自己研鑽支援や、新卒入社研修、新任管理職研修、1on1制度等を通じて、社員の自律的な成長を後押ししています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 7.7%
男性労働者の育児休業取得率 71.4%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 81.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 194.6%

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン


上記の指標は提出会社のものであり、連結子会社は含まれておりません。

指標 数値
有給休暇取得率 69.1%
男性労働者の育児休業取得率 71.4%
女性労働者の育児休業取得率 100.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という理念のもと、人と組織の力をテクノロジーで支援するサービスを展開しています。変化の激しい時代に対応するため、自己変革を恐れず多様な事業領域に挑戦する姿勢を示しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、従業員エンゲージメント事業、コミュニティエンゲージメント事業、クラウドセキュリティサービスを展開しています。主要サービスであるエンゲージメントプラットフォーム「TUNAG(ツナグ)」は、企業のエンゲージメント向上を通じて企業活動を支援するSaaSモデルのプラットフォームサービスです。組織の現状可視化、専属のカスタマーサクセス担当による施策設計支援、社内制度運用クラウドの3ステップで、エンゲージメント向上へのワンストップサービスを提供しています。

オンラインコミュニティプラットフォーム「FANTS(ファンツ)」は、「TUNAG」の組織運営ノウハウをコミュニティ向けに拡張したサービスです。プロスポーツチームやミュージシャン、スクールなど幅広いカテゴリーのコミュニティ運営を支援し、デジタルコンテンツ販売やオンライン予約・決済機能も提供しています。クラウドセキュリティサービス「Watchy(ウォッチー)」は、社用コンピューターの管理・監視を通じてIT資産管理や情報漏洩対策、労務管理をサポートするサービスです。

「TUNAG」と「FANTS」は、クラウド上で提供するサービスの対価を利用期間に応じて受領するサブスクリプションモデルを採用しています。アカウント数に応じた料金体系で、月額利用料をストック収益として積み上げることで、安定した収益基盤の拡大を目指しています。特に「TUNAG」は高いストック収益比率を維持しており、「FANTS」もサブスクリプション型への移行を進め、収益基盤の安定化が顕著に進んでいます。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去数期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに着実に成長を続けています。特に直近の連結会計年度では、売上高が大きく伸び、それに伴い各利益も増加しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - 13.0億円 18.8億円 26.9億円 38.2億円
経常利益 - 1.3億円 1.6億円 2.2億円 3.0億円
経常利益率 - 10.2% 8.7% 8.4% 7.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 99百万円 1.3億円 1.4億円 2.1億円
1株当たり当期純利益(円) - 11.78 14.63 15.77 23.74

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高および営業利益は、直近の連結会計年度において前期から減少する傾向を示しています。これは、事業拡大に伴う積極的な採用増により、従業員数が大きく増加したことが影響していると考えられます。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 20.1百万円 19.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.7百万円 1.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業拡大に向けた投資が活発に行われている状況を示しています。現在の資金の流れや財務基盤から、今後の成長性と安定性を判断できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は当期60.5%であり、プライム市場の非製造業平均24.2%と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期14.9%で、プライム市場平均9.4%を上回っています。手元資金である現金及び預金は当期末で11.1億円となっており、財務基盤の安定性がうかがえます。これらの指標は、事業運営の健全性と将来の成長に向けた基盤の厚みを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 13.5億円 15.4億円
自己資本比率 60.1% 60.5%
ROE(自己資本利益率) 11.0% 14.9%
現金及び預金 11.4億円 11.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは0百万円の獲得となりました。これは税金等調整前当期純利益の計上や未払金の増加があった一方で、売上債権の増加や法人税等の支払いがあったことによるものです。特に売上債権の増加は、債権の回収条件変更による一時的な影響と説明されています。

投資活動によるキャッシュ・フローは△27百万円の使用となりました。定期預金の払戻収入があったものの、差入保証金の差入や有形固定資産の取得による支出が上回っています。財務活動によるキャッシュ・フローは44百万円の獲得となり、長期借入れによる収入が配当金の支払いと長期借入金の返済を上回っています。

これらの資金の流れを見ると、同社グループは事業活動で得た資金を、事業拡大のための投資に充てている状況がうかがえます。当期はフリーキャッシュ・フローがマイナスとなっていますが、これは事業拡大に伴う運転資金の増加や投資活動による支出が影響していると考えられます。事業の成長フェーズにあるため、今後のキャッシュ・フローの推移が注目されます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 3.9億円 0百万円
投資CF △3.1億円 △27百万円
財務CF △37百万円 44百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 81百万円 △26百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」に売上高の大部分を依存していることをリスクとして認識しています。また、人事領域のクラウドサービス市場における競合企業の増加や、AI技術を活用した代替サービスの台頭による価格競争の激化もリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の事業拡大において人材の確保と育成が重要であると認識しています。優秀な人材の採用が滞ったり、社内の人材流出が進んだりする場合には、事業活動に影響を及ぼす可能性があると説明されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


スタメンは、「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という理念のもと、人と組織の力を活かしたサービスを展開しています。変化を恐れず、多様な事業領域に挑戦することで、企業としての社会的意義を果たすことを目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


スタメンは、「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という理念を掲げています。同社グループは「人と組織の力」と「テクノロジーの可能性」を活かしたサービスを展開し、変化の激しい時代においても自己変革を恐れず、多様な事業領域に挑戦することで社会的意義を果たすことを目指しています。

ビジョンとして「人と組織で勝つ会社(Win as One)」を掲げ、社名に込められた「一人ひとりが、スターのように輝くメンバー」の育成を重視しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


スタメンは、ビジョン「人と組織で勝つ会社(Win as One)」のもと、3つの行動指針「Get Things Done(やり遂げる)」「Buff the Team(チームにバフを)」「More and Better(より良く、より早く)」を軸としています。成果へのこだわりや挑戦、変化適応力、チームの一体感を大切にする企業風土です。

同社グループでは、自社開発の従業員サーベイ「TERAS」を年2回実施し、組織状態の可視化と改善活動に役立てています。また、自社サービス「TUNAG」を社内で活用し、コミュニケーションを促進しています。拠点を超えて称え合う「スタカネ」の設置や、半期ごとの「スタメンアワード」を通じて、成長機会を最大化する文化を構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


スタメングループは、さらなる成長のため、人材の確保と組織力の強化を課題としています。事業拡大に対応できる人材の採用を継続し、組織体制を整備するとともに、社内のエンゲージメントを高め、社員が早期に活躍できる環境構築に努めています。

AIを活用した業務効率化や生産性を意識した増員、開発部門での外部パートナーや生成AIの活用による開発体制強化も進めています。また、顧客およびその従業員に関する個人情報の情報管理強化、セキュリティ確保、社内体制整備も重要な課題です。中長期的な企業価値向上を目指し、経営基盤の安定化とコーポレート・ガバナンスの強化にも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


スタメンは監査等委員会設置会社として、経営の監督機能強化と迅速な意思決定を両立する体制を構築しています。過半数を社外取締役で構成する指名・報酬委員会を設置し、決定プロセスの透明性と客観性を確保しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


スタメンの筆頭株主は代表取締役社長執行役員CEOである大西泰平氏です。第2位の加藤厚史氏は、複数の関連会社の株式を実質的に保有しており、特定の株主グループが上位に名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
大西 泰平 17.94%
加藤 厚史 13.67%
INTERACTIVE BROKERS LLC 10.40%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性3名・女性2名)で構成され、女性役員比率は40.0%です。代表取締役社長執行役員CEOは大西泰平氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
大西 泰平 代表取締役 社長執行役員CEO 2008年大広入社、ユニクロ、Sekai Lab Pte.Ltd.を経て、2016年同社取締役。2023年より同社代表取締役社長執行役員CEOに就任し、現在に至ります。また、株式会社STAGE、株式会社Hypernova、株式会社スタジアムの取締役も務めています。
中谷 奈緒美 取締役 執行役員CAO 2010年エイチ・アイ・エス入社後、2018年同社入社。コーポレート本部管理部長、経営管理担当部長を経て、2022年同社取締役常勤監査等委員。2024年より同社取締役執行役員CAOに就任し、現在に至ります。


社外取締役は、植松あゆ美氏(植松あゆ美公認会計士事務所代表・常勤監査等委員)、村瀬敬太氏(村瀬総合弁護士事務所代表・監査等委員)、藤田豪人氏(ROBOT PAYMENT執行役員COO・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役全員を東京証券取引所の定める独立役員に指定しています。社外取締役は取締役会での審議・決議に参加し、経営の監督機能向上と客観性・透明性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


スタメンの役員報酬は、役割と責任に応じた固定報酬である基本報酬と、非金銭報酬としての株式報酬で構成されています。社外取締役の報酬は、その職務の性質から基本報酬のみが支給される体系となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 58百万円 28.9百万円
監査等委員(社外除く) 1名 6百万円 5.7百万円
社外役員 3名 5百万円 1.6百万円


当事業年度における役員報酬等の総額は68百万円であり、対象となる役員の総数は6名です。
なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。