【平均年収551万円】エフ・コード 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収551万円】エフ・コード 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

エフ・コードは、顧客体験(CX)改善のテクノロジー・SaaSを軸に、顧客のDX支援を一気通貫で提供しています。複数のM&Aにより事業領域を広げ、直近の連結会計年度では大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社エフ・コード の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


エフ・コードは、顧客体験(CX)を改善するテクノロジー・SaaSを軸に、顧客のDX支援を一気通貫で提供しています。ウェブサイト構築から集客、リピート促進まで、デジタルマーケティングとクリエイティブの幅広い領域でサービスを展開しています。

単体従業員数は44名、連結従業員数は489名です。同社グループはDX事業の単一セグメントで事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、SAKIYOMI(DX事業)、CRAFT(同)、JITT(同)、マイクロウェーブクリエイティブ(同)、BINKS(同)などです。

エフ・コードは、2023年12月期より複数のM&Aを実行し、CXデータの質と量の増強、サービスのケイパビリティ拡張を図っています。2025年12月期には6社の連結子会社化を実施し、事業領域を広げています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社エフ・コードは、DX事業を主軸とする企業であり、デジタル領域での成長を重視しています。同社グループでは、人材を重要な経営資源と位置づけ、多様な人材の採用と育成、働きやすい環境整備に力を入れています。このような環境が、個人の成長とキャリア形成にどのような影響を与えるか、具体的なデータから見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若い年齢層の従業員が中心であり、平均勤続年数も短めである傾向が見られます。これは、新しい挑戦や変化を歓迎する企業文化を反映している可能性があります。

項目 数値
平均年間給与 5,508,000円
平均勤続年数 2.6年
平均年齢 35.8歳
単体従業員数 44人
連結従業員数 489人
単体のグループ内比率 9.0%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、サービスの持続的な発展と企業価値向上において、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。多様性に富んだ優秀な人材の採用に注力し、事業・サービスの前進に貢献できる人材の育成と社内環境整備に努める方針です。

具体的には、未だ無限の可能性を秘めた事業活動のデジタル化領域において、経験豊富なコンサルタントによる直接的なサービス提供や、その知見を具現化したテクノロジー・SaaSの提供を行っています。これらの事業を支える人材の育成と、働きやすい環境の整備が重視されています。

ただし、本報告書提出日現在では、人材育成や社内環境整備に関する具体的な指標や目標は設定されていません。今後は関連データの収集と分析を進め、目標設定と開示項目を検討していく方針が示されています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 33.3%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 90.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 92.0%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 88.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


エフ・コードは、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)をワンストップで支援する企業グループです。顧客体験(CX)の改善に焦点を当てたテクノロジー・SaaSを中核に、デジタルマーケティングからクリエイティブ、AI・テクノロジー支援、さらにはDX人材の育成まで、幅広いサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、企業が抱える事業課題に対し、デジタルマーケティングの戦略立案から実行、そしてDX推進までを一貫して支援しています。主力サービスは、顧客企業のウェブサイトにおけるCXを向上させ、ロイヤルカスタマー化や継続的な購買活動を促進するSaaS型ソフトウェアの提供です。これに加えて、デジタルコンサルティング、デジタル広告運用、ウェブサイト改善、CRM支援などを包括的に手掛けています。

また、AI活用やシステム開発といったテクノロジー領域の支援も行い、ウェブサイト制作から金融機関のアプリケーション開発、インフラ構築まで多岐にわたるニーズに対応しています。さらに、DX人材育成、リスキリング、法人研修などの教育サービスを通じて、企業や個人のデジタル人材不足解消にも貢献しています。同社グループの収益は、主に顧客との継続的な取引から得られており、単発の取引も収益源の一部となっています。国内での売上収益が大部分を占めており、特定の顧客に収益が集中することはありません。同社グループは、M&Aを積極的に推進することで、事業領域の拡大とケイパビリティの強化を図っています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上収益、税引前当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益のいずれも増加傾向を示しています。特に直近の連結会計年度では、テクノロジー・SaaSや各種プロフェッショナルサービスの受注が順調に推移し、M&Aによる連結子会社の業績貢献も加わり、大幅な成長を遂げました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上収益 - 10.7億円 24.8億円 51.3億円 119億円
税引前利益 - 1.2億円 6.0億円 12.2億円 21.0億円
税引前利益率 - 11.6% 24.4% 23.8% 17.6%
親会社の所有者に帰属する当期利益 - 69百万円 4.8億円 8.4億円 14.5億円
1株当たり当期純利益(円) - 8.37 46.47 72.11 118.47

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上収益は前期から減少しており、従業員1人あたり営業利益も前期から減少しています。これは、M&Aによる連結子会社化に伴い、連結従業員数が大幅に増加したことが主な要因として考えられます。組織規模の急拡大期においては、一時的に1人あたりの生産性指標が変動する傾向が見られることがあります。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 34.4百万円 24.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 8.9百万円 4.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社エフ・コードは、積極的な成長投資を進めており、事業拡大のための資金を投下している段階です。財務基盤やキャッシュフローの状況から、同社グループの現在の経営状態を読み解きます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


エフ・コードの財務基盤を見ると、自己資本は増加傾向にあります。自己資本比率は前期からやや減少していますが、依然として一定の水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は前期から向上しており、効率的な資本活用が進んでいることが示されています。手元資金である現金及び現金同等物も増加しており、事業運営に必要な流動性を確保している状況です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本 66.6億円 75.4億円
自己資本比率 30.7% 28.5%
ROE(自己資本利益率) 17.0% 20.4%
現金及び現金同等物 62.4億円 80.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


エフ・コードのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度に増加しています。これは税引前当期利益の計上や減損損失などが主な増加要因となっています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは、子会社の取得による支出が大きく、引き続き多額の資金が支出されています。

その結果、フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る積極的な投資が行われている状況ですし。財務活動によるキャッシュフローは、社債の発行や長期借入れによる収入が主な要因で、資金調達を活発に行っていることが示されています。これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大のための成長投資を積極的に進めていることを示しており、将来的な事業成長への期待がうかがえます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 9.2億円 11.7億円
投資CF △30.9億円 △34.5億円
財務CF 43.7億円 41.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △21.7億円 △22.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループはDX市場およびマーケティングテクノロジー関連市場を主たる事業領域としており、インターネット広告市場の成長阻害や事業主の広告費用減少が生じた場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、マーケティングテクノロジー関連分野では競争が激化しており、サービスが十分な差別化や機能向上等できなかった場合、競争力が低下するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、優秀な人材の採用・育成と定着が事業の要であると認識しています。人材獲得競争の激化により、優秀な人材の獲得が事業拡大スピードに追いつかない場合や、在職する人材の離職が生じた場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社エフ・コードは「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションに掲げ、DX推進を通じて豊かな情報社会の実現を目指しています。顧客体験(CX)の向上を軸に、多様なソリューションを提供する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションとして掲げています。事業活動のデジタル化の領域において、経験を有するコンサルタントによる直接的なサービスと、その知見を具現化したソフトウェアの提供を行っています。

所在地や業種を問わず、多くの企業とその先にいる生活者との豊かな関係をつなぐハブになるべく、最先端のデジタルテクノロジーを駆使してDXの推進を支援しています。これにより、より豊かな情報社会の実現を目指しています。

顧客体験(CX)の全体観を整理したうえで、DXの推進によって解決すべき課題を明確にしています。また、同社グループが保有するCX領域のデータとノウハウを活用し、顧客にとって最適なソリューションを提供することでDXを実現しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、顧客接点の重要性に着目し、CXの全体観を整理したうえでDX推進に取り組んでいます。顧客の業種や業態、課題に即した分析を行い、最適なソリューションを提供することを重視しています。

中長期的な企業価値向上を目指した経営を推進する基盤として、時代の変化や社会からのニーズに対応すべく、サステナビリティに関する課題に全社で取り組む姿勢です。グループ規模の拡大に伴い、企業モラルの維持やコンプライアンス、社会的責任への貢献を重視し、高度で健全かつ透明性のあるガバナンス体制の構築に取り組んでいます。

人材を最も重要な経営資源と位置付けており、多様性に富んだ優秀な人材を採用し、事業・サービスの前進に取り組める人材の育成及び社内環境整備に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、提供するサービスの質とスピードのさらなる向上を重要な課題としています。最先端のデジタルメディア情報の収集体制と顧客成功事例の集約を図り、新たな質の高いサービスへ発展させていくことに注力しています。

継続的な事業成長のため、優秀な人材の確保と育成も重点テーマです。優秀な人材獲得のための採用方法の展開に加え、事業戦略と連携した教育内容による人材育成体制の確立により、継続性と安定性を備えた組織体制の構築を進めています。

技術革新への対応として、新たな技術に係る情報の収集や知見の獲得に努めています。顧客ニーズに適時に応えることができる情報アセット・技術力を保有し、提供サービスの改良・改善及び新サービス開発に活用しています。

また、事業規模の拡大・成長に合わせてバックオフィス機能を拡充し、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取り組んでいます。財務報告の適正性確保、情報セキュリティ向上、個人情報保護、リスク管理等の内部統制及びコンプライアンス体制の実効性向上を図っています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


エフ・コードは、代表取締役社長を議長とする取締役会が業務執行を決定し、取締役の職務執行を監督しています。また、監査等委員会設置会社として、経営の透明性と客観性の向上を図る体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


エフ・コードの株主構成は、筆頭株主が創業者である工藤勉氏であり、その後に機関投資家や個人株主が続きます。創業者が比較的大きな割合を占めている点が特徴です。

株主名 持株比率
工藤 勉 39.26%
SBI証券 4.26%
梅澤 康二 3.68%
マイナビ 3.30%
日本カストディ銀行(信託口) 3.18%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


エフ・コードの役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.1%です。代表取締役社長は工藤勉氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
工藤 勉 代表取締役社長 2004年7月株式会社免許オンデマンド取締役。2006年3月同社設立取締役。2011年3月同社代表取締役社長より現職。
荒井 裕希 取締役 2004年4月株式会社カスケード入社。2007年5月同社入社。2008年2月同社取締役より現職。
衣笠 槙吾 取締役CFO 2010年12月有限責任監査法人トーマツ入所。2021年4月同社執行役員財務経理部長。2025年3月同社取締役より現職。
山崎 晋一 取締役 1988年5月株式会社リクルート入社。2018年6月同社入社。2021年1月同社取締役。2025年3月同社取締役退任。


社外取締役は、原田充氏(元企業役員・監査等委員)、雨宮玲於奈氏(スマートエージェンシー代表取締役・監査等委員)、加藤扶美子氏(KATOコンサルティング代表取締役・監査等委員)、高橋壮介氏(かなめ総合法律事務所開設・監査等委員)です。

エフ・コードは監査等委員会設置会社であり、経営の透明性と客観性の向上、監査・監督機能の強化を図っています。社外取締役が監査等委員として、経営の健全性と企業価値の向上に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


エフ・コードの役員報酬は固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は採用していません。各取締役の報酬額は、会社の業績や経済情勢、各人の地位、経歴、実績などを総合的に勘案して決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 74百万円 14.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。